合流そして猫
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苦戦を強いられる2人。2体のオーガに囲まれては厳しかった。
そんな時、こちらに近づいていた「ナイトウォーカー」と合流することができた。
「助かった。冒険者仲間だ」
ユキは、ちょっと嬉しそう。
「キミたちは、確か・・・こんなところで何を?」
ナイトは、初心者講習が印象に残っていたらしく覚えていたようだった。
「はい。ダンジョンの帰り道に、魔物に追われて助けて頂けますか?ナイト先輩」
マキもまた覚えていた。そして、猫なで声でお願いする。
講師として、色々手助けしてもらっていたので、覚えていた。
性格もだいたい把握していたので甘えながらお願いしてみた。
ユキは、あまり覚えていないのは言うまでもない。
先輩と呼ばれ気を良くしたのか
「おおう。あの時の。覚えているよ。今日は大丈夫だ。装備も万全だ。仲間もいるしな」
ナイトは、シルバーに輝く魔剣を装備し、フルオートメイルの鎧。これも、きっと魔法が付与されているみたいだ。
さらに、仲間を紹介する。
サウザンド、ヒリギは、初心者講習が終わった夜、ナイトが彼女たちを語っていたので、さぼど驚きはしなかった。
「この子たちが、ナイトが初心者講習で絶賛してた子ね。はじめまして」
ヒリギはお姉さん見たいに優しい感じ。でも、耳が尖っていて典型的なエルフであった。
だけど、人間をバカにしたような、見下したような感じはなかった。
「お、おう。よろしく」
サウザンドは、ナイトに気を使ってか最低限の挨拶だけだった。
でも、人間のパーティにいるからか、同じように見下したりはしていなかった。
それよりも、さっきの魔法の連射の方が気になるようでマキとユキをチラチラ見ている。
ナイトからは、魔法使い2人と聞いていたので2人で連射していたのかと思っていた。
初心者講習では、サウザンドもヒリギもマキとユキのチームではなかったため、そこまでよくは知らない。
ナイトもあの時は、講師と生徒の関係であったから、仲間の話などはなかった。
ただ、優しそうな雰囲気とナイトを頼りにしている感じは伝わってきた。
余裕におしゃべりしている時間はない、魔物が迫ってくる。
ナイトウォーカーたちは、マキとユキの前に出て守ってくれている。
「任せておきなさい。」
サウザンドは、頼もしそうに言っている。
「回復も任せてね。怪我とかないかしら?」
ヒリギも先輩として、悪い気はしていないようだった。
さすがAランプ冒険者。魔物を前にすると本気の顔を見せる。
颯爽とナイトは前衛を務める。
魔物の数は多い。でも勇敢に向かっていく気概があった。
「強化魔法を頼む」
剣を構え、いいところを見せようとナイトは、仲間を信頼し魔法で強化をお願いする。
自分でも、最大限の身体強化、身体超強化を使っている。
「アームフォース、レッグストロング、ディフェンスアップ」
ヒリギは、三つの魔法をナイトにかける。
サウザンドも
「ステイタスシールド、エアーシールド、スピードアップ」
魔法を重ね掛けする。
魔法のおかげか余裕で魔物を倒すナイトだが、さらに
ナイトは、剣を構え何やら呪文のようなものを唱える。
「この世界の真理。邪なる魔物の審理を得る。空間を支配し渡り歩く。」
魔法でもなさそうなナニカを唱えるとナイトに魔力が集まり光の波動が広がる。
今まで見たことが無い速さで魔物に切りかかっている。
(お兄ちゃんの訓練の時よりは遅いけどね)
「うわー。ナイトさんすごい。かっこいい」
マキは、喜んで見せる。そして、ユキにも合図を送る。
「ほんとすごいんですね。魔物が嘘のように倒れていくね」
ユキもマキに合わせてナイトを褒めている。




