各国の訪問者達
7月29日 GMT13:00【G8各国 軍事衛星回線】
日向首相の提案により、『訪問者』達との対話が行われようとしていた。
非公式ながら、''今世人類''と地球外知的生命体との初会談である。
日向が久島達に合図すると、日本の訪問者から挨拶が始まった。
「イチロウ・クシマと言う。南の小島におる古木じゃ」
「ジロウじゃ」
「サブロウじゃ。抹茶と羊羮が旨い国に世話になっとるでのぅ」
モニター外で須賀官房長官がうんざりした顔で秘書官に抹茶と羊羮の手配を指示していく。
「バリーだぜぃ。派手にやることが俺の主義でね♪」
米国のバリーが陽気に挨拶する。
「王立科学アカデミー、欧州宇宙機関(ESA)火星探査プロジェクトリーダーのケルトです。人類がより良く進歩する事を願います」
英国のケルトが丁寧に挨拶する。
ケルトの挨拶に各国首脳は人類社会に深く''入り込んでいる''彼に驚愕する。
リンドバーグ英国首相は無表情だ。既知の事らしい。ソールズベリー補佐官がモニターの後方で頭を抱えている。
「ボムストゥイという。全ては自然の流れるままに」
フランスのボムストゥイがむっつりと挨拶する。寡黙な様だ。
「タイガだ。バリーは少しうるさいのぉ」
とロシアのタイガ。
「ポピガイだ。バリーはあと5万年くらいクレーターに埋まっておれば良いのだ」
ロシアのポピガイが陰鬱にバリーに言った。バリーは見た目、無視している。
「チャップだよっ!クラブハウスサンドが好物だよっ!」
カナダのチャップは無邪気に挨拶する。
「マニクアガンじゃ。連れが失礼してすまんな」
同じくカナダのマニクアガンが好好爺とした感じで挨拶してくる。
「シュタインハイムだ!」ドイツのシュタインハイムは武骨な武人然とした風格で挨拶する。
「クイーンよ!ひれ伏しなさい!」
高飛車な声でテンプレお姫様な挨拶をするのはオーストラリアのクイーンだ。
「姉さん!ちょっと皆さんに失礼だから!ごめんなさい、ノースです」
ペコリと謝罪するノースはオーストラリアのクイーンと姉妹の様だ。
各国の訪問者が一通り挨拶を終えると、G8首脳を代表してペンス大統領が訪問者たちを歓迎する。
「アメリカ合衆国大統領のペンスです。皆さん、地球へようこそ。
訪問者の皆さん同士でゆっくりお話し出来るように私達は席を外しますが、その前に教えて頂きたい事があります」
「皆さんは我々人類に何を望むのですか?」
単刀直入にペンスが訪問者達に質問するのだった。
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