55・危険な虎とおっとりメイド
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年は酉年!ヒナマツリちゃんの年ですね。w
それでは今年最初の投稿です。
3階に辿り着いた私は真っ先に311号室に向かっていった。
すると南京錠の鍵は外されており、部屋のドアは開かれていた。
私はそっと覗きこむと、そこにはトラオくんと五月がおり、何かを話していた。
私はそっと聞き耳をたてる・・・・。
「おい!何の用だよ!しかも、俺様の部屋のドアに南京錠をかけやがって!どういうつもりだ!」
「分かってほしいなー。私はトラオのために鍵をかけたんだよー?トラオはどうしても悪い事をするでしょー?だから、トラオを"黒階"に入れたくないのー!」
トラオくんの事を心配そうに話す五月。
「まったく、姉貴はいつも心配性なんだよ!俺様が黒階の連中も黙らせてやるぜ!」
そういってトラオくんは右手を顔近くまで持っていき、握り潰す仕草をする。
私はとても驚いた。何故なら、トラオくんの姉はてっきりメイド副長かと思っていたからだ。
「もう!そんなこと言って・・・。」
五月はとても悲しそうな顔をしていた。
私はそっとその場を離れていった。
(ミケちゃんがいなくなったみたいだわ。)
私は気配を消して覗いていたつもりだったが、五月とトラオくんにはバレていたことを知らなかった。
「ねぇ、トラオー?ここから本題に入りましょう?」
その五月の顔は今までにないくらいの笑顔であった。
ー(幕間)ー
私は自分の部屋に戻ってきていた。ちなみに2階の廊下には豚の勇者達の姿はなかったので、どうにかなったんだろう・・・・・。
そして今、豚の勇者達がどこにいるのかは分からない。たぶん、泡を吹いて倒れてしまった豚の勇者を彼の部屋に運んでいったのだろうと思うが、私は興味がなかったので確認はしない。
「まさか、トラオくんの姉は五月だったなんて・・・・・。」
私は未だに信じられなかったので、独り言のように呟いた。
トン!トン!トン!
ベッドでゴロゴロしていたら、ノックの音がした。
「はーい!」
私はドアを開けにいかずに、返事だけする。ドアは来た人が勝手に開けるだろうと思ったからだ。
ガチャリ!
ドアが開く。
「ねぇ!ドアをノックする必要あったの?」
「でも・・・。一応ノックをしないと・・・。」
そう言って入ってきたのは、私の友達?の緋美と親友の初陽であった。




