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猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
屋敷三大美声
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36・仲直り作戦!鳥と猿

ヒナマツリちゃんは話終えた後に深くため息をついた。


そっか。結構前にそんなことがあったのか。


(それにしても、本当にエンリュくんは嫌っていたのかな?)


私はエンリュくんの気持ちについて考えてみた。

中二病とは聞いたことはあった。実際に見たのは初めてだった。しかし昔の事である、私の友達が『中二病って分かりにくいんだよ!痛いことをかっこよく言って、あれ?私、嫌われているのかな?と思ってたけど、そうじゃなかったり・・・・。』


と言っていた。つまり、エンリュくんはヒナマツリちゃんと仲良くしたかったのではないだろうか。


「ねえ!ねえ!ミケミケ!」


私がいろいろ考えていると、シシミが私の肩をポンポンと叩き小声で声をかけてきた。


「エンリュさんは本当に!本当に!マツリンの事が嫌いだったのでしょうか?」


シシミもエンリュくんがヒナマツリちゃんと、本当は仲良くなりたいと思っているんじゃないかと思っているようだ。


「私もそれを思っていたよ!絶体、エンリュくんはヒナちゃんと仲良くしたいよね!」


私はシシミも同じことを思っていたので嬉しくて、シシミの右手を両手で取り笑顔で言った。


「やっぱり!そう思いますか!では!では!エンリュさんとマツリンの仲良し大作戦をしませんか?」


と大声でシシミが言うのでヒナマツリちゃんにも聴こえたみたいだ。


「えっ?えっ?なんすると(なにをするの)?」


ヒナマツリちゃんはいきなりの事で訳がわからないみたいだ。


「私達は思いました!それは!それは!エンリュさんとマツリンが仲良くしてほしいと!なので!なので!私とミケミケでエンリュさんとマツリンの仲良し大作戦をしたいと思います!いいですよね?ミケミケ?」


シシミはヒナマツリちゃんに説明した後に、私の方を見て言う。


「うん」


私は2つ返事で答えた。


「えっと・・・・。仲良くって・・・・。ウチがエンリュくんと?」


ヒナマツリちゃんはまだ状況が分からないみたいだ。


「はいはーい!そうです!私が思うに、エンリュさんはたぶん!たぶんですが、マツリンと仲良くしたいと思っているのでーす!!」


シシミはヒナマツリちゃんにウィンクをして言う。私はただシシミの隣で聞いているだけだ。


「えっと・・・・・。シシミちゃんとミケちゃんに迷惑をかけると思うっちゃけど(思うんだけど)・・・・」


ヒナマツリちゃんはもじもじして、なんだか申し訳なさそうだ。


「大丈夫でーす!大丈夫でーす!なんと!こちらのミケミケ、な、なんと!恋愛のプロなのです!」


シシミはそう言って、私の背中をバン!と叩く。


「「ええっ!?」」


私もヒナマツリちゃんもびっくりする。


「れっ!れれれ!のれー!恋愛って好きな人同士がなんかちゅっちゅっとかしちょる(とかしてる)あれ?」


ヒナマツリちゃんは『恋愛』と聞いてかなりパニックになっている。例えるならヒナマツリちゃんの目がグルグルと回っているようだ。


「ちがう!ちがう!ちがーーーう!!だから、私はオオカミくんと何でもないって!」


私はヒナマツリちゃんの『ちゅっちゅっ』という事と、シシミの『恋愛のプロ』の両方を否定した。


「あれ~?ミケミケ~。私はいつ『オオカミさんと』って言いましたぁ?」


シシミは人をからかうような目で私を見て言う。


「だって!いつもシシミはオオカミくんのことを言ってるじゃん!」


私は全力で言い訳をしているが、私の顔が赤くなっていることを私だけが知らない。


「じゃ、じゃあ。ミケちゃんはそのオオカミちゃんと、ちゅっ、ちゅっちゅっして・・・・。それから・・・・。はゃああ~~~ん!!」


ヒナマツリちゃんの顔は変な想像をして私よりも赤い。まるで水の入ったやかんを頭に乗せたらお湯が出来そうだ。って、ヒナマツリちゃんは妄想がとても豊かなようだ。


「ちがーーう!!そんなことしてないもん!」


私は再び全力で否定をするが、ヒナマツリちゃんには聞こえてない。


「いやいや!なんだか2人とも変な感じになってますよぉ?」


シシミはわざとらしくニヤニヤしながら言った。


「もう!シシミのせいだからね!」


私は頬を膨らまして言う。


「まぁまぁ!」


とシシミは両手を素早く振るポーズをする。


「っということで『エンリュさんとマツリンの仲良し大作戦!』開始しましょう!」


誤魔化すようにシシミはそう言うと右手をグーにして天井に掲げる。


「おー!」


私も右手をグーにして天井に掲げる。

そう、それからエンリュくんとヒナマツリちゃんは私とシシミの考えた案で仲良くなるんだな。と思うと、なんだか私まで嬉しくなってきた。


(よし!絶対に2人を仲良くさせるよ!)


私がそう思っていた。


「ちょ・・・・ちょちょっと待って!!」


顔を真っ赤にしたヒナマツリちゃんが止める。


「う、ウチ・・。まだ心の準備が出来てないっちゃわ(出来てないんだよ)!す、数日待って欲しいっちゃけど(欲しいんだけど)!」


ヒナマツリちゃんはガチガチで少し早口で言う。恐らくヒナマツリちゃんの頭の中はピンクのモザイクでいっぱいだ。


とりあえず、ヒナマツリちゃんがこんな状態では変な方向に行きそうだ。


話し合いの結果、今日は解散をして数日後にヒナマツリちゃんとエンリュくんの仲良し大作戦を改めて行うことにした。

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