表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
魔法少女と剣とお姫様
36/83

29・喧嘩する猫と楽しむ猪

ミジャのアートに対する一時間の説明も虚しく、私はミジャの説明にたいして「分からない」と答えてしまった。


「という前回のあらすじが入りそうですね」


執事の(よう)はキリッとして言う。


「だから!前回のあらすじってなによ!」


私は羊にツッコミを入れる。初対面なのに本日二度目のボケとツッコミだ!もしかしたら、私と羊は相性が良いのかもしれない。


それはともかく、ミジャは機嫌を損ねてしまったのだ。


「とても酷いのじゃ!」


ミジャはとてもシュンとしている。本当の事を言ってしまったとはいえ、蛇の彫刻や絵画がたくさんあることはとても不気味なのだ。


(おやおや!私の思っていた通りにおーもーしーろーくー!なってきましたねぇ)


シシミはそう思い、心の中でニヤニヤしている。


「僕様の台詞や出番は無しだぜ!」


1番の用事があった豚の勇者はもはや私達の眼中には無い。


「ミケに問おう!ミジャが好きな蛇は好きかえ?」


ミジャは上から目線で私に聞く。どうやら語尾の「じゃ」はキャラ作りらしい。


「私、蛇は苦手なの。不気味だし」


私はハッキリと言った。


「ま、まぁ、いいのじゃ。こ、ここ、好みなんてひ、人それぞれなのじゃ」


(さすがミジャお嬢様。ここは耐えましたか)


ミジャの大人な対応に感動する羊。


「とーこーろーで!勇者様とミジャ様はどのような関係なのなのですか!?ひょっとしてー、ラブラブカップルなのですかー?」


シシミの質問に豪快に紅茶を吹き出す豚の勇者。


「ゴホッゴホッ!ち、違うぜ!僕様とお姫様は小さい頃からの幼馴染なんだぜ!この屋敷の103号室に来て見回りをしていた時に偶然再会したんだぜ」


むせながら豚の勇者は答える。そっか。豚の勇者の部屋は103号室なのか。


「そうなのじゃ。ちなみにミジャの運命の人はオオカミ様なのじゃ」


ミジャは目を閉じ祈るような手で言う。その言葉に私はピクッと反応する。


「オオカミ様はミジャのフィアンセなのじゃ」


ミジャはそんなことを言いながら幸せそうだ。


「おやおや。そう言っても約束はしてないでしょ?」


クスッと笑い、羊は冷たいツッコミを入れる。


「オオカミ・・・・・。フィアンセ・・・・」


その時、私の奥深くに眠っていた記憶が少し蘇る。


(「オオカミさんは私のフィアンセですわ。」「あら、あなた。オオカミさんに告白して駄目だったみたいですわね?ブザマですわ!」)


お嬢様口調で誰かを馬鹿にする台詞。誰が誰を馬鹿にしているか分からないが、私は何故かと嫌な気持ちになった。


「あなたにはオオカミくんは渡さないわ!」


私は何故かその言葉が出ていた。私はオオカミくんの事はあまり知らない。だが、この人に取られたくないという気持ちもあり、何故そうなのか分からなく、自分自身でも何が何だかわからない。しかし、その言葉を言わないと後悔するような気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ