17・会議ごっこと議論する猫
「えー!この度はお天気の良いなかお集まりいただきありがとうございます」
私は偉い人のふりをして両手を後ろに持っていき、わざと低い声で言う。ここはクルミちゃんの部屋だ。
「クスクス・・・」「フフフ・・・」
ミカミちゃんとクルミちゃんは静かに笑った。ウケ狙いは成功したようだ。
「なんと!今日は凄いものを持ってきました」
私はそう言って大きな袋からアイドル@スリーのステッキを出した。このステッキは以前、旅の商人の清珠から貰ったものだ。
「「おおー!」」
と2人は口を大きく開けて驚く。
「これで魔法少女どーめいが出来るねぇ~」
両手を顔の下で合わせて少し頭を傾け笑顔で言う。
「あと、もう1つ。実は私に考えがあってこれも貰ってきたんだ」
私はそう言って『赤いリボン』、『青いシュシュ』、『黄色のバレット』を取り出す。
「魔法少女ごっこの時はこれを着けるのはどうだろう?」
私は2人の顔を交互に見て提案した。
「い、いいです。いい考えだとお、思います」
ミカミちゃんはおどおどとした口調で言う。
「じゃあ、さっそく付けてみようよ~」
クルミちゃんはそう言ってシュシュに手を伸ばす。私はリボンをミカミちゃんはバレットを取りそれぞれ付ける。
私は頭のてっぺんの耳の間にリボンを付ける。クルミちゃんは元々ポニーなので止めてあるゴムの髪止めの上に付け、ミカミちゃんはお下げの上の部分に付ける。
お互いに見合ってニコニコ笑顔になる。
「か、髪止めだけで、な、なんだかおとぎ話のお姫様になったみたい」
ミカミちゃんはそう言ったときに私は閃いた。
「そうだよ!おとぎ話!!私達の魔法少女の名前は『フェアリーテイル』にしようよ!フェアリーテイルはおとぎ話という意味があり、フェアリーは妖精の意味もあるからいいと思うのだけど・・・・」
私は2人の顔を見たら、ミカミちゃんは賛成と言わんばかりに笑顔をしているが、クルミちゃんはしかめっ面をしていた。
「ねぇ~。確かにいいと思うんだけどぉ~。『フェアリーテイル』と聞いて魔法少女って連想しないよねぇ。だから、魔法少女と連想する名前がいいと思うなぁ~」
クルミちゃんの提案は確かにその通りだった。フェアリーテイルじゃあ、ただのおとぎ話だ。
「う~ん。そうだね。じゃあ、マジカルを入れたいよね」
私は腕組み頭を傾け考える。
「あ、あの。妖精、おとぎ話の魔法少女という意味で『フェアリー☆マジカル』はどうかな?」
自信なく頭より下で小さく挙手して提案したのはミカミちゃんだった。
確かにフェアリー☆マジカルなら妖精やおとぎ話の意味と魔法少女と分かる。
「いい!いいよ!それいいねぇ!」
私はすごくいい名前に興奮してミカミちゃんの両肩を掴みミカミちゃんを揺らしてしまう。
「ひいいい~。目が回る」
ミカミちゃんは突然のことでびっくりしてした。
「よし!ここに、フェアリー☆マジカル結成!目的は屋敷の見回りに決定!」
こうしてここに魔法少女同盟は結成された。




