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100年後だけれど、まだ乙女ゲームの真っ最中!?  作者: 鶯埜 餡
ヴィルトゥエル・ベグリッフ

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繋がる糸

 呼ばれた。



 呼ばれるはずのない人物から。



 なぜ、私が死した(・・・)後に?


 私は周りを見回した。もうすでに肉体がない身にとっては、空間を移動することはたやすい。だが、私はその呼ばれた先にいる相手と会ってはいけないような気がした。

 理由はわからなかった。


 だが、呼ばれた相手の方を覗いてみた時、何かがおかしかった。

 いや、懐かしい気がしたのだろうか。



 その時、私は思い出した。

 呼ばれた先にいる少女のことを。おそらく彼女は少女という年齢ではないだろうが、すでに50年生きた身にとって、彼女は少女のようだった。

 少女のことを私は知っていた。

 彼女はかつて『私』がお姉さまと呼んでいた方だった。


 そして、私は強制的に繋いだ。

 あの宗主、いや、創造主とやらにはこの場所をどうこうする権利を与えたくない。


 というより、与えてはいけない。


(ダメ、答えを急がないで――――――――!)


 どうやら間に合ったようだった。

 彼は彼女に私の過去の映像を見せていたようだった。

 恥ずかしい。


 でも、お姉さまが納得いくのならそれでもいいかもね。


 じゃあ、私ももう一度眠りにつきましょう。さようなら、お姉さま。

最終話は明日(12月15日)12時更新です。

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