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オズと召喚士  作者: 森ハム
第2章 〜 神様地上生活編 〜
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強くなる為に

 堕天使アックスに破れた政宗達。一人の敵に手も足も出なかった。

 ドロシーの治癒により傷は癒えたが、いつも陽気な彼らも流石に堪えた様で静まり返っていた。

 敗因は、【 圧倒的な力の差 】。天と地が逆さまになろうとも、覆すことの無い真実。それを実際に体験したのだ。

 みんな黙り込み下を向いていた。そんな中、ジークは言った。

『ワタシは未だに恩を返せていません。どうか、今一度チャンスを与えていただけませんか?』

 こういう時のメカの心は頼りになる。めげる事を知らないからだ。

 その言葉に、一人、また一人と勇気づけられていった。

『チャンスって具体的に? 今のままじゃアイツにすら勝てないんだぜ?』

 政宗のその一言に皆、再び悔しさが込み上げてきた。

『ワタシの前の主(マスター)を今一度呼び出していただきたい』

 その真相は解らないが、ジークの前の主(マスター)の老婆をドロシーは呼び出した。この時、政宗のトラウマも記憶の底から呼び出された事は、言うまでもない……。

『おやおや、また会えたねぇ』

 老婆はジークに近寄りそっとジークの顔に手を当てた。

『何か有ったのかい? 辛そうな顔をしているよ?』

 老婆は表情を変えることの無い機械の心を読み取ったのか、そんな事を言った。

『ワタシは力が欲しい。かつての戦争の様に戦う為ではありません。大切な人に恩を返したい……守りたいのです』

 その言葉を聞き、老婆は嬉しそうに微笑んだ。

『オマエが私に頼み事をする日が来るなんてねぇ。長生きはするもんだねぇ』

 すると、老婆はドロシーに問い掛けた。

『何処か部屋を借りれるかい? それと、コレを用意して貰いたいんだが……』

 老婆はメモを書き、ドロシーへ渡した。メモには工具や、機械の部品等の名が書かれていた。

 ドロシーは部屋とメモに書かれている物を用意すると、老婆は腕まくりをして首を回した。

『さて、張り切ってやるとするかね。しばらく完成まで時間が掛かるけど、それまで中には入らない様にしておくれ』

 そう言うと、ジークは老婆と共に部屋へと入っていった。

『俺達も、このままじゃあいけないな』

 すると、政宗はレイに頭を下げた。

『俺に剣を教えてくれ!!』

 レイは政宗に負けた。だが、刀を封じられさえしなければ、純粋な剣術でならば、政宗に負ける事は無かっただろう。だからこそ、レイに頼みこんだのだ。

『私も私の修行をしたいのだが……』

 レイは困っていた、それでも政宗は頭を上げなかった。

『仕方ない……あまり、時間は作れないが少しだけ相手をしてやろう』

 ため息をつくと、レイは根負けして政宗に剣術の稽古を付けることにした。

 牙王とジャンヌもそれぞれ鍛錬を始めたのだった。

 全ては、強くなる為に。

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