再会
いよいよ、第二章です。
宜しくお願い致します。
未来から戻り、数週間の時が過ぎた。
政宗はドロシーにより、その時の記憶を全て消されている…。
いつもと変わらぬ毎日を政宗は過ごしていた。 ………はずだった。
政宗には妹が一人居た。
妹の名前は【雫】。
雫は小学五年生だった。
そんな雫に悲劇が起きたのは昨夜の事だった。
兄妹で街まで買い物に出掛けていた帰りの事だった。
買い物を終えると、放課後という事もあり空には既に星が輝いていた。
家の近くまでバスで帰る時、二人は事故に巻き込まれてしまった。
幸い政宗は軽傷で済んだのだが、雫は意識不明で救急車で運ばれたのだった。
医者が言うには怪我は大した事もなく、脳に異常も診られないそうだ。
しかし、雫の意識は戻らなかった。
次の日、両親と病院へ行くと雫は苦しんでいた。
医者も原因がわからないそうで様々な検査を施した。
1つ気になるのは雫の身体に痣の様な物が広がっていたのだった。
両親に言われ一度、一人帰宅する事になった政宗は道中悩み続けていた。
(俺が買い物になんて連れて行かなければ雫は…)
だが、後悔しても後の祭り。
とぼとぼと歩いていると教会の前へと通り掛かった。
教会の前で若い修道女が庭の手入れをしていた。
年齢は政宗とはあまり変わらない様に見える。
政宗はそれを見てボソッと呟いた。
『神様なんて居やしないのにバカらしい…』
その言葉は修道女には聞こえていた。
修道女は政宗の方へと近付いてきた。
『今、なんと言いましたか?』
修道女は、かなりお怒りの様子…。
政宗は目を逸らしつつ黙っていた。
すると、修道女は更に怒りだした。
『今、貴方は神なんか絶対居ない!バカヤロー!と言いましたね?』
いや、そこまでは言ってない…。
『てゆーか、アンタはなんなんだ!?』
政宗はカッとなり修道女に突っ掛かった。
修道女は腰に手を当てながら偉そうに胸を張り言った。
『私はこの教会の修道女です!!』
いや、そんなの見れば一目瞭然。そんな事は誰も聞いちゃいない…。
『私は【浅川 エイラ】です!!貴方が神を侮辱したから怒ってるんです!!』
そうそう、そういうのですよ!
『さっきから聞いてりゃ、神、神、神、神!!神様なんてこの世に存在しないんだよっ!!』
政宗は怒鳴った。
『神は存在します!信じていれば報われるんです!』
エイラもムキになって大声で怒鳴り散らした。
『居るんだったら会わせてくれよ!ホラっ今すぐ喚んでみせろよ!!』
無理難題をエイラに押し付ける政宗。
『よ…喚べるわけないじゃない!!』
『ハァ〜、神様なんて居ないから喚べないんだろ!?』
政宗はそう言ってエイラを睨み付けた。
『居るもん!神様は絶対居るんだも〜ん…』
すると、エイラは子供みたいに泣き出してしまった。
それと同時に空が曇り始めた。
次の瞬間!!
……………ズガーーーーーンッ!!!!
雷が教会の庭に落ちたのだった。
辺りを砂埃が立ち込めた。
砂埃の中には人影が映し出されていた。
人影は政宗達に近付いてくる。
『まったく…人がゲームしてる最中に何喧嘩してるのよ〜…』
砂埃は晴れ人影は姿を露わにした。
『女の子を泣かせるんじゃないわよ…政宗君』
人影の正体はドロシーだった…。




