撮影魂、燃えます!萌えます?
どうしても、諦めらんない!
そう思い立ったら、即行動!
先程の場所、もう行かない!
ゆえに、別の場所で待機。
ふっふっふ!ぬかりは、ないんでぃ!
スチルのためなら、何だってする!それが、
スチルマスターさ!
スチルマスターとは、
スチル全てを得るために何でもする人のことだ。
例)私。
てか、私しかいないよね!あはっ。
くふふ、燃えますなー。……萌え。
「君、何をしている?」
───はひ?
「せ、生徒会長…」
「何をしている?」
「こ、校舎の撮影を?」
なんで、ここにもいるの?!攻略対象者!
な、なにが起きているの?
今まで、こんな事なかった!
燃えていた、魂が、
消火?んなの、ありえませーん!
燃えてます、燃えてます、さらに、萌えてまさぁ。
この、生徒会長じゃまだな。
「えぇ、と。誰も写らないようにタイミングみてるんです!はい、新聞部の邪魔はしないでください」
「…君」
眉間にシワをよせる、生徒会長に私は気づかない。
「あ、いま超いいタイミング!」
そっと、その場をはなれ…
──られないだとぅ?!
「せ、生徒会長?はな、」
ちょ、手!
「放課後、生徒会室に来たまえ」
「……え?」
なにか、しましたっけ?
***
あの、ヒロインきません。
どうしてです?ちょ、どうしてです?
ふと、そのスチルにうつる窓を見てみた。
「あ…」
桜、キレイ。
ふわり、微笑んだことに自分自身で気づかない。
───、
「へぇ、あんな子いたんだぁ…」