プラトニックじゃ!?
──ギクリ。
そんな、擬音が今の私にはぴったりです。
「なぁにしてんのー?」
なんで、なんで?
どうして攻略対象者がここにいるの?
全員、校内に今までいたはず!何回ものループのなかで、それは確定していた事実だ。
「…しゃ、写真とってまーす!」
「こーんな、草むらで?」
「え!まぁ、この角度がいい感じに校舎をとれるんです。」
苦し紛れのいいわけさ、だがね!私こうなるかもしれないと、予想がついていないわけではないのだよ!あはははは!
「…ほんとー?」
「これでも、新聞部で一年間撮ってきましたもん!」
そういって、掲げる新聞部プレート!
いま、撮影中ですという意味をこめたプレートは、撮影中の邪魔をさせないためだ。
彼、邪魔してきたけど。
「ふーん」
さて、どうしましょう?
このままここにいても、スチル撮れそうにない。
かといって、諦められません!
美しいイラストが、私は好きだった。
乙女ゲームは好きではなかったのだ、私は。
絵師さまがすきで購入した乙女ゲーム。内容は、ほぼ覚えていない。だが、スチル発生だけは覚えてる!
だから、何回ものループで必ずスチル写真ゲットしてきたのだ。
内容か、全然覚えてない。
この、彼の異質さが、内容覚えていたら分かったのかな?
あー、全然だめだ。題材は、プラトニックな恋を。だったことしかわからない。
「…なぁに、黙ってるのー?相手してよー、暇じゃん?」
私、暇じゃない!
「ごめんなさい、取材あるからこれで!」
走り去ろう、もう今回のスチルは諦めよう。
そう考えたのに、どうしてこうなる?
「…かわいい、震えちゃってー」
んなっ!
草むらに押し倒される、私。
ちょ、やめぇい!
震えるわ!ふつーに!
嫌だ、嫌だ!
こんな所で、押し倒すか?ふつー!
む、む、無理!
「い、いや!」
「かわいいなぁ、君。怯えてる、顔。名前はー?」
こいつ、ドSだ!嫌!まじで、本当に嫌!
「絶対、虫がいるぅぅぅう!」
ガバリ、無理やり起き上がり、ガッツンと、彼と頭をぶつけたけれど、気にしない。
好きで、草むらにいるんじゃぁない!
いやいや、いたんだ!スチルとるために!
虫、嫌いなのに!
いっきに、走り抜けた。
「…はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。今更だけど、」
プラトニックじゃなかったの?




