奥様にしますか?お嬢様にしますか?
「奥様、とお呼びしたほうが宜しいですか?」
料理が致命的な私は通いのメイドさんを雇った。名前はジェニー。
さすがに膝上15センチのスカートでニーハイのメイドさんではない。某人形のようにすらりとした体系のロングストレートヘアでもない。
花柄ワンピースにエプロン、B100W100H100? といった感のドラエモンシルエットのメイドさん(51歳)だ。髪形はプレスリーをリスペクトしているという。横髪を撫で付けたヘアスタイルに、なるほど。と思う。言われないと分からないけど。
全体的には太っ玉母さんってカンジです。実際子供がいる。
「お嬢様とお似合いの年齢なんですがねぇ。いかがです? 今年で21歳なんですよ」
「・・・・・・・・・」
色々突っ込みどころのある台詞を頂戴しました。
私は、実年齢を申告し「JESUS!」と叫ばれました。そこまでっすか!
で、半年もしないうちに同居人というか婚約者がやってくると伝えたところ、冒頭の台詞である。
お嬢様もアレだが、奥様は1人先走っているみたいでもっとイヤだ。
「名前で呼んでくれる?」
「では、つかさ様で」
雇用主とメイドなので、呼び方くらいは畏まろうかってことでその呼び方で落ち着いた。
喋り方はフランクでお願いしている。
堅苦しいのはニガテである。
「つかさ様はクリエーターですか?」
「なんでそう思うの?」
「息子の部屋と似ています。ジャパニーズアニメが一杯です。息子はOTAKUなんだそうです」
「・・・・・・・・・・・」
オタクはOTAKUを呼ぶものなのでしょうか。
息子さんとはお友達になれそうです。
ジェニーさんは「Jailhouse Rock」を聞きながらお尻をフリフリ今日も元気に料理を作ってくれています。
体系を気にしてかヘルシー料理を作るのが趣味とのこと。私的にも助かります。
註:Jailhouse Rock ・・・ 邦題は「監獄ロック」 エルヴィス・プレスリーの曲。げんたろうは、聞いているとテンションが上がる。
この頃コーヒーのCMで「A Little Less Conversation」がよく流れるので嬉しい。「カモンカモン~♪」ってトコロから盛り上がるよね。




