表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
40/49

捨て台詞は「バーカ!」


なんだかんだと季節は巡る。



春。春都君は高校三年生となり、多少は英語能力も上がった。



そして私、上平つかさ(年齢ヒミツ☆)は・・・・・・・。




「別れたくないです」


「そんな事いわれても」


「ずっと一緒にいたいんです」


「そのための準備だと言ってるでしょうが!!!」




現在キレてます。





本来なら夏にアメリカに渡る予定だったのですが、国内の仕事より欧米での仕事が増えすぎたので、春都君より一足先にアメリカに旅立つことになったのだ。




「俺も一緒に行きたい・・・」

「あと3ヶ月半のガマンでしょうが!」

「俺の誕生日も居ないし・・・」

「去年も居なかったじゃん」

「酷い。俺を置いていくなんて酷い」



メソメソメソ。



ここは成田空港である。

ものすごく目立ってる。

チラチラ見られてる。


絶世の美男(もうどこから見ても美少年期は過ぎた)を公衆の面前で泣かせているんだから仕方ないのかもしれないが、私は泣かせるために旅立つんじゃないぞ!



「ちょっと長めの出張だとでもおもいなよ」

「思えない・・・」

「・・・・・・・・・(怒)・・・・・・・・」




私はドーンと春都君を突き飛ばすと、機内に持ち込む鞄をとっつかんで、「バーカ!」といい置いて飛行機に乗り込んだ。

大人気ないことは百も承知だ。



翌日。ロサンゼルスにて。





『なんてことをしてくれたんですか、つかささん」

「・・・はい」

『この落とし前どうつけてくれるんですか、つかささん」

「・・・はい」

『はい、で済ませる気ですか、つかささん』

「・・・はい」

『・・・・・・・フウ』




森川君の怒りの電話を『はい』で乗り切り、私もフウ、と息を吐いた。




白亜の宮殿ならぬ、白亜のわが家である。



家、というにはいささか大きい。屋敷とも呼べるかもしれない微妙な大きさ。プール付き。



コネというコネを使いまくり、格安で手に入れた賃貸物件である。



家賃は安いが、定期的にオタグッズを献上せねばならない。




そう、これは私のアメリカの住むオタ友達セレブの持ち家の一つなんである。



なんでも昔、二股掛けてたときの予備のほうの彼女とのアバンチュールに使用していたとか。

現在の奥様はそういう理由でこの家をお気に召さないらしく、『あの女のにおいの付いている家なんていらない! タダでいいから人にゆずってよ!』と言ったらしい。

さすがにもらうわけにはいかないので賃貸(格安だけど)。

私らが居なくなった後は多分売りにだすんじゃないかな。



ともかく「豪快に使ってくれて構わない。色を塗るなり、穴を開けるなり好きにしてくれ」と言われたので・・・とりあえず寝室のドピンクの壁をベージュに塗り替えよう。コレハイヤダ。





ヒラリー事件(?)の伏線を拾いました。支社長経由でオタ友達に話が伝わり、家が見つかりました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ