# 第三話 ## 「王女 VS リア VS フェル VS ルナ」
# 第三話
## 「王女 VS リア VS フェル VS ルナ」
王女アリシア。
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突然の求婚。
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そして。
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凍り付く部屋。
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レインだけが震えていた。
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「いや待ってください」
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「はい」
アリシアが微笑む。
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「なんで?」
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「好きだからです」
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即答だった。
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「早くない!?」
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アリシアは首を傾げる。
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「世界を救った方ですよ?」
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「違うんです」
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「謙虚ですね」
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「違う!」
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リアが立ち上がる。
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「王女様」
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笑顔。
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とても綺麗な笑顔。
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だが怖い。
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「はい?」
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「レインさんは困っています」
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「大丈夫です」
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「大丈夫じゃありません」
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「大丈夫です」
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笑顔と笑顔がぶつかる。
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バチバチ。
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火花が見えた気がした。
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フェルがため息をつく。
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「馬鹿らしい」
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全員が見る。
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フェルは紅茶を飲んだ。
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「レインがモテるわけないじゃない」
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「ひどい!」
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「つまり王女様の勘違いよ」
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「勘違いではありません」
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アリシア即答。
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「私はレイン様を調べました」
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「やめて」
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「世界を救い」
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「救ってない」
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「仲間を信じ」
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「それはまあ」
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「権力にも興味がない」
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「面倒だから」
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「優しい」
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「普通です」
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アリシアは頷く。
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「理想です」
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レインは頭を抱えた。
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終わった。
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人生終わった。
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その時。
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ルナが立ち上がる。
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静かだった。
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静かすぎた。
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それが一番怖い。
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「アリシア」
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「はい」
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「レインは私の」
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全員が息を呑む。
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レインも固まる。
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ルナは少し考えた。
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そして。
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「大事な人」
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リアが赤くなる。
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フェルも目を逸らす。
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アリシアは微笑む。
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「私もです」
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「・・・」
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「・・・」
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「・・・」
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修羅場だった。
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ガルドだけ笑っている。
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「はっはっはっ!」
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「隊長モテモテだな!」
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「笑い事じゃない!」
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その時。
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王城の騎士が飛び込んできた。
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「王女殿下!!」
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全員が振り向く。
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騎士の顔は真っ青だった。
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「大変です!」
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「どうしました?」
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「北の森にドラゴンが現れました!」
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空気が変わる。
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ドラゴン。
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世界平和後では珍しい災害級モンスター。
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騎士が続ける。
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「しかも」
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嫌な予感。
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ものすごく嫌な予感。
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「英雄レインに会いたいと言っています!」
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「帰る!!」
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レインは窓へ向かった。
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しかし。
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リアに捕まる。
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フェルに捕まる。
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ルナに捕まる。
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完全包囲だった。
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アリシアまで笑顔で言う。
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「一緒に行きましょう」
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「なんでそうなるの!?」
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誰も答えない。
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そして翌日。
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レインたちは北の森へ向かう。
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だが。
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そこで待っていたドラゴンは。
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誰も予想しなかった言葉を口にする。
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「やっと見つけたぞ」
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巨大な金色の竜が。
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レインを見て言った。
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「我が主よ」
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「は?」
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レインの思考が停止した。
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## 次回
### 第四話
**「ドラゴンが部下になりたいらしい」**
世界を救った後なのに、
なぜか仲間(?)が増えていくレイン。
そしてリア、フェル、ルナ、アリシアの戦いはさらに激化する――。




