これはノルマなのかカルマなのかだれか教えて下さい!
セッション三回目
セッション開始と同時に砂漠の月という単語が脳裏に浮かんだ。これは何を意味するのかな。
今回は開始直後から息苦しく感じられ何回も深呼吸を繰り返していた。あいの言葉にもなかなか集中できなかった。
外の自動車の音がひっきりなしに聞こえていた。今日は前回のセッションを行った部屋と違う部屋だった。こちらはカーテンを引いてもかなり明るくてまぶたを閉じていても強い光を感じていた。
そのせいなのだろうか?なかなか映像も浮かんではこなかった。
あい「何が見えますか?」
ゆい「何も見えません」
形のようなものは何も見えなかった、しいていえば黒と濃い青、群青色?の光が見える。
とりあえず詳しく返事をしなくてはいけないと考え答えてみた。
ゆい「何も見えません、黒?真っ黒に近い色の光が見えます」
そう自分では答えたつもりだったが後日確認すると録音には残っていなかった。
あい「匂いとかはありますか?何か見えますか?」
ゆい「匂いはありません、何も感じません」
あい「もう少しこの場にとどまりますか?」
躊躇なく 移動する事を選んだ。
あいから次に進むようにと新しい誘導が始まった。
あい「何か見えたか教えてください、あなたの足元には何があって貴方がそこに立った時の最初の印象を教えてください」
ゆい「・・・・・・・・」
あい「何か見えてきましたか?」
ゆい「(囁き声)光が・・見えます」
あい「光ですか?何色の光が見えますか?」
ゆい「・・・・・・」
あい「音は聞こえますか?」
ゆい「聞こえます、右耳から聞こえます」
右側からジーっと音が響いていているのを感じた。
あい「それでは右側に向かって進みましょう、どんどん右に進みましょう。明かりは見えますか?暗いですか?」
ゆい「紫色の光が・・・」
あい「誰かいますか?寒いですか?あなたの足元を見てください足はありますか?何か服は着ていますか?」
ゆい「光が見えます」
そう答えながら光を見ていた。すると上のほうから突如金色の点滅がたくさん降ってくる感じがした。光のシャワーを浴びる感じ。ちかちかと光っていてとても眩しい。フラッシュがたかれた時のようにまばゆい光をかんじた。
(終了後にあいに聞いてみると、ちょうどその時すごい勢いで眼球が上下に動いている様子が眼瞼越しでもわかるほどだったと話していた。)
ゆい「耳鳴りがします」
あい「大きい音ですか?」
ゆい「大きくはありません」
あい「あなたは守られていますので安心して経験してみてください。
あなたが必要な場所に移動してください。前に進みますか?
耳鳴りはおさまりましたか?」
ゆい「光が見えます」
あい「貴方はそのまま光の方へ進んでいけますか?上ですか?」
ゆい「はい」
あい「上に進んでいきますか?そのままその場所にいたいですか?ほかの場所に移動しますか?光の方へどんどん進んでいってください。体全体が光の方へ進んでいきます何か聞こえていますか?」
ゆい「聞こえません」
あい「光はまだ見えていますか?」
ゆい「もう見えません光は消えました」
あい「この場所から移動しますか?」
ゆい「はい」
移動の誘導が始まる
ここは砂浜なのか?先ほどからかすかに砂を踏みしめるような音が聞こえる。
ゆい「(ささやき声)砂を踏む音が聞こえています」
体がうまく動かないので唇のすきまから声をしぼりだすような感じで答えていた。
じゃりじゃり、シャリシャリと音が聞こえていた。
あい「姿は見えますか?」
ゆい「姿は見えませんが、ただ音がしています。暗い海が見えるのかな?はっきりとわかりません」
あい「足元は?」
足元?見えるという感じではなく一瞬だけ映像が浮かんだ。
ゆい「ブーツのようなものを履いています」
紐で編んだような長い靴を履いている。
あい「貴方の周りに人はいますか?」
ゆい「いません・・・・・・・船が見えます」
海に浮かぶ船のような情景が目に浮かぶ、暗い月夜のようだ。
その後別の場面へ移動するように誘導された。
ゆい「ああ船が沈んでいます、沈没するようです」
脳裏に真っ二つになった大きな木造船が沈むのが浮かぶ。
あい「あなたもその船の中にいますか?」
ゆい「私は小舟で逃げることができたようです・・・仲間が船の中にまだ残っています」
あい「その人生別の日に移動してください、何が見えますか説明できますか?」
簡素な木のベッドに腰かけている男性の姿が見えた。
ちょうど正面から眺めている。二mほどの距離だろうか。
下を向いていて顔は見ることはできなかった。がっくりと肩を落としひどく落胆しているように見える。
ゆい「後悔しているようです、仲間を全員失ってしまったと、自分の責任だと感じているようです」
そこでそのシーンは消えてしまった。
(実は一回目から五回目までの録音データが無くなってしまった為ここから記載した内容の多くは記憶に残る範囲で書き記したものになる。辛うじて一回目から五回目のセッションの途中までは当日か翌日の記憶が鮮明に残っていた時に部分的に記録を残していた。それ以外の部分は後日にまとめようと後回しにしていた為データが残っていない。今となっては記憶にも残っていない情報は書く事が出来ていない。
所々前後につながりのない情報が出てくると思いますがご了承頂きたい。)
次に別の時代へ移動した。
少し薄暗い部屋。バレエの練習場のような場所なのか鏡張りの壁、茶色い木の床とても広い部屋だった。バレエのチュチュのような衣装をきた女の子がいた。年齢は十四歳。茶色いおさげ髪だった。自分の国はポーランド、弟がいると話していた。祖国がハンガリーと戦争を初めたと悲しがっていた。カーテンから外を伺っている姿が見えた。
その時家族を失って一人になってしまったようだ。強い孤独感、絶望を感じた。
別の場面
祖母と二人で暮らす女の子、祖母のの名前はトッカと話していた。
十七歳の少女、姉は都会に出稼ぎに出ているらしい。
普段彼女は畑仕事をしているとのこと。カブを育てている。これから庭にベンジャミンを取りに行くと話していた。
最後に彼女が病気で死んでしまうシーンを見せられた、はやり病で亡くなってしまったようだった。
若くして死んだので何もできなかった、もっと色々経験したかったと話していた。
潜在意識への質問
あい「ゆいさんは今の仕事をずっと辞めたがっているが生活の為には続けた方がいいですか?」
ゆい「今の仕事は人との距離が近すぎるのであまりよくない。
彼女は他人から影響を受けるようです」
あい「ゆいさんは社交の場に出る機会が多くあるが彼女は出て行くのが嫌みたいです。私は参加した方がいいかと思いますが?どちらがいいのですか?」
ゆい「今のまま関わらない方がいいでしょう」
最後に終了のメッセージが告げられている途中
突如空の上から黒髪の人が降りてくるようなイメージが浮かんだ。
こちらへ両手を差し伸べられた瞬間催眠が解け目が覚めてしまった。
全身白い衣装、大きな羽もあったような。あれは天使だったのだろうか?
もう少し時間があれば終わるのが遅ければ何か聞けたのだろうか?
次のセッションでもう一度出会いたいなと思った。