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人格破綻者の異世界放浪記  作者: テケテケさん
一章 クラム編
6/22

第四話 ステータス説明

本日 二話目


題名の通り。

 朝ご飯を食べ終えた僕は、今、一人で森に来てる。


 門を出て左側、つまり昨日とは違う森だ。

 今日は、こっちの森に用事があるんだよ。


 ああ、母さんには、ミリィと一緒に町で遊ぶって説明してある。

 父さんは、今日は大事な仕事があるとかで、朝早くに町を出て行った。

 ミリィは朝に弱い上に、昨日の疲れから、今頃まだベッドの中の住人と化しているだろうね。


 おっと、前方に敵影確認。

 ……黒狼か。

 

 最近、本当に多い気がする。

 番兵のおじさん達もぼやいてたし、何処かの森から流れてきたのだろうか?


 まあ、いいか。

 どちにしろ、長く相手にするつもりはないしね。


 「【再現リプロダクション】」

 

 手に持った短剣を投擲。

 哀れな狼君は、短剣が喉に刺さったせいで、断末魔すら上げられずに生涯を終える。


 まあ、しょうがない、今日は僕にも急ぎの用事があるんだよね。

 目的地は結構遠いし。

 

 そういえば、僕が戦闘で使ってる【再現】について説明がまだだったかな?

 結構、ポンポン使ってたからね。

 一言で言えば、ただ”再現する能力”なんだけど…。

 このスキルが結構な曲者なんだ。

 僕も、最近になってやっと扱いに慣れた所だからね。


 わかりやすい説明をするために、”ステータス”を見て貰おうかな。

 目を瞑って体の奥に意識を集中する。

 お、出た出た。


 *****************


 名前:アルアイン・クラム 10才

 種族:人間ヒューマン        LV:21

 職業:なし        Lv:0

 称号:狂気の子


 体:E 攻:D 防:E 知:S 技:A

 魔:D 速:D 運:C 邪:S 聖:G

 総:D

 

 固有スキル

 【再現LV:3】

 職業スキル

 なし

 種族スキル

 【言語LV:MAX】


 ******************

 

 順を追って説明するよ。

 僕の種族は当たり前だけど、人間。

 職業と種族でLVが別れてるのは、職業LVは、変更したりするとLVが0に戻るけど、種族LVは例え変わったとしても、LVが減るなんてことはない。

 種族メイン職業サブって認識で良いと思う。


 称号はスルーの方向で。


 次に、漢字とアルファベットが並んでるよね?

 これは、言わば僕の基礎能力値を表してるんだ。

 種族・職業・LVの上昇・スキルとか、色んな要因で増減していく。

 Sが最高で、そこから能力値が低い順に、A、B、C、D、E、Fと下がっていって、Gが最低値になる。

 項目は、体力スタミナ攻撃力オフェンス防御力ディフェンス知力インテリジェンス技量テクニック魔力エムピー速度スピードラック邪悪値カオティック聖信値コスモティックだ。

 

 で、今回の本命、スキルだね。

 

 固有スキルは、その人だけが持つ、個のスキル。

 無い人も居るみたいだけどね。

 職業スキルや種族スキルみたいに、LVの上昇で増えたりはしない。

 たまに、条件を満たすと増えたり、変質するらしいけど、詳しいことはよく分からないや。

 

 さ、ここまでは良いかな?

 じゃあ、凄く長い前置きになったけど、【再現】について説明するよ。

 

 【再現】の能力は一見すればシンプル。

 物をノーコストで手元に再現・・する。

 再現した物は、自分の意思で消す事も出来る。

 これだけ。

 ただ、このスキルは単純そうで奥が深い。


 短剣を含めた、武器や防具を再現するもよし。

 

 人が使用している魔法やスキルを再現するもよし。


 食料や、鉱物を再現するもよしだ。


 万能に見えるけど、やっぱり制限はあるんだ。

 

 まず、生物は再現できない。

 それを可能とすれば、それは死者蘇生も出来ちゃうからね。

 理から外れた行為は無理って事だ。

 

 次に、再現できる物の質は、技量の値に依存する。

 つまり、技:Aの人が再現したダイヤモンドと、技:Eの人が再現したダイヤモンドでは、圧倒的に技:Aのダイヤモンドの方が質が高いって事だ。


 最期に、これは魔法を再現するとき限定だけど、再現できる魔法は、魔力の値によって制限される。

 僕の値だと、各属性の下級魔法や、生活魔法は再現できるけど、強くて強力な、俗に言う上級魔法や究極魔法を再現することは出来ない。


 うん。

 使えそうで、なかなか扱いにくいスキルなんだ。

 

 抜け道は存在するよ?

 スキル名の横に付いてる数字。

 これはスキルレベルと言って、たくさん使うことでレベルが上昇する。

 最大値は10で、表記がMAXになる。


 上昇すると、能力が強くなったり、制限が外れたりする。

 元々、【再現LV:1】の時は重さ制限で100グラム以下の物限定だった。

 

 詰まるところ、スキルは使用すればするほどに、強く強力な物になっていくんだ。

 

 これで、説明はお終い。

 丁度、目的地が見えてきたよ。


 僕の視線の先には、岩肌にポッカリと開いた大きな洞穴が。


 僕は近くの茂みに身を潜める。


 やがて、洞穴の中から、数匹の魔物が現れる。


 緑色の肌に、動物の皮で作った腰巻き。

 醜悪な顔に、特徴的な尖った耳と鼻。

 僕よりも背は少し高めで、その体躯は様々だ。


 その手には、錆び付いた武器が握られている。


 「やっと、見つけた♪」


 そう、僕がこの森を訪れた目的。

 


 それは、ゴブリンの巣窟だった。


テンプレ、ファンタジーの王道ゴブリン!


こいつを出さなきゃ異世界じゃない!


次回 無双します。

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