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オープニング
「骨も残らなかったのよ」
それは母の膝の上で、何気ない昼下がりの暖かな空気の中で。何がきっかけでそんな話になったのか、それは何の話だったのか。その時の私はといえば、母の胸元で瞬きをするたびに色を変える宝石に夢中で、ろくに覚えていない。
乳白色の中に、青、緑、紫が紙吹雪のように待っていて、それは母が顎を動かすたびに踊る色を変えた。
いいなあ、と言った私にほしいの? と母は聞いた。求めることに躊躇いのない幼さで、うん、と頷いた。
そうねえ、と母が考える素振りで顎を動かすと、また宝石の中で色が踊る。──赤色。
「私が骨になったら、あげるわ」
その言葉は覚えているのに、母の表情は思い出せない。
これから個人的フェチな「人外悪役ヒーロー×正義の少女」の恋を書いていきます٩( 'ω' )و
12万字ほどで完結済み作品を転載していきます。
よろしくお願いします!




