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慈悲深い魔女たちの話  作者: けものへんにまし
第六章 ベネディクト
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魔女たちについての後記

本日、二話同時更新しています。前の話を読んでいない方は、そちらからお願いします。

 魔女たちの話は、これで終わりではありません。

 今夜も木は静かに立っており、どこかの枝に、まだ熟れていない実がついているかもしれません。

 あるいは、もうとっくに落ちて、あなたの知らない誰かのそばに、音もなく降り立っているかもしれません。


 忘却の魔女は今日も、スケッチブックに色を吸い込んでいるでしょう。共鳴の魔女は今日も、どこかで歌っているでしょう。名前の魔女は今日も、口を開けば世界を塗り替えます。希望の魔女は今日も、黄金のワインを携えて歩いているでしょう。


 そして救済の魔女は、今日も誰かの隣に、気づかれないまま立っています。


 ただ、ほんのときたま。彼女は収穫を急がずに、待つことがあります。

 それが何故なのか、魔女も知りません。世界も、知りません。



 さあ、もう寝る時間です。本を閉じてください。

 魔女たちに、夢で会いませんように。


 おやすみなさい。

これにて完結です。お読みいただきありがとうございました。

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