15/15
魔女たちについての後記
本日、二話同時更新しています。前の話を読んでいない方は、そちらからお願いします。
魔女たちの話は、これで終わりではありません。
今夜も木は静かに立っており、どこかの枝に、まだ熟れていない実がついているかもしれません。
あるいは、もうとっくに落ちて、あなたの知らない誰かのそばに、音もなく降り立っているかもしれません。
忘却の魔女は今日も、スケッチブックに色を吸い込んでいるでしょう。共鳴の魔女は今日も、どこかで歌っているでしょう。名前の魔女は今日も、口を開けば世界を塗り替えます。希望の魔女は今日も、黄金のワインを携えて歩いているでしょう。
そして救済の魔女は、今日も誰かの隣に、気づかれないまま立っています。
ただ、ほんのときたま。彼女は収穫を急がずに、待つことがあります。
それが何故なのか、魔女も知りません。世界も、知りません。
さあ、もう寝る時間です。本を閉じてください。
魔女たちに、夢で会いませんように。
おやすみなさい。
これにて完結です。お読みいただきありがとうございました。




