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NBAマニアによるNBA 底なし沼講座~2020-2021シーズン版~  作者: 十六夜亰也
オールスターブレイク~前半戦終了、そして勝負の後半戦へ~
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各チームの前半戦評価と後半戦予想⑤

【イースタンカンファレンス】


■セントラルディビジョン

バックスはプレイオフ当確ですが、ペイサーズやブルズにもプレイオフ進出の可能性はあります。

キャブスはプレイオフは無理でしょうし、ピストンズにはウルブズとのリーグワースト争いが待っています。

キャブスやピストンズは再建真っ只中で、今季の結果次第ではブルズも再建に再度突入となりそうです。(今季も再建中と言えますが)


◎ミルウォーキー・バックス


■前半戦終了時の成績:22勝14敗(イースト3位)

■後半戦の目標:第1シードでのプレイオフ進出、プレイオフに向けての戦力補強

■補強ポイント:ディフェンスタイプのビッグマン獲得、アデトクンボの控えを獲得


2季連続シーズン最高勝率のバックスとしては、前半戦は少々物足りない成績です。

チームとしてはオフェンス面は軒並みリーグ上位の成績ですが、ディフェンスでは並みのチームに成り下がっていることが現在の成績の要因でしょう。

今季新加入したドリュー・ホリデーやボビー・ポーティスは期待通りの活躍で貢献していますが、ディフェンス力の低下をこの2人では止められません。


控えの層の薄さ、ディフェンス面での不安などプレイオフに向けて楽観視出来ない問題点があります。

今季こそプレイオフでイーストを制するためにはディフェンスタイプの経験豊富なベテランを獲得すべきでしょう。

ストレッチ4が理想的なタイプでしょうが、獲得のハードルが低いという点でPJ・タッカー(ロケッツ)やトーリアン・プリンス(キャブス)の獲得は良いのではないでしょうか。

オファーしてみるべきではないでしょうか。


後半戦で今月はカンファレンス上位との対戦は2試合しかないので、しっかりと貯金を作らないと、来月からが大変です。

プレイオフ進出以降が本番のチームですから、しっかりと準備して臨まないといけません。



◎インディアナ・ペイサーズ


■前半戦終了時の成績:16勝19敗(イースト9位)

■後半戦の目標:上位シード権でのプレイオフ進出、主力選手の怪我防止

■補強ポイント:スコアラーの獲得


スーパースターはいなくても「いぶし銀」が揃っており、いつもカンファレンス上位から中位のチームを作り上げるのがペイサーズです。

しかし今季は少し勝手が違うようで、元エースのビクター・オラディポを放出して獲得したキャリス・ルバートは病気が見つかって欠場中、主力のTJ・ウォーレンも長期欠場中と戦力が揃わないことが原因で前半戦は失速気味でプレイオフ進出争いの真っ只中です。


今季勝ち星を増やせないのはオフェンスが停滞しているからでしょう。

特にオラディポを放出してからは更にオフェンスが低迷しています。


プレイオフ進出を諦める立ち位置ではないので補強する必要はあります。

スコアラーだとブラッドリー・ビール(ウィザーズ)は獲得のハードルが高過ぎますから、狙いとは多少違いますがロンゾ・ボール(ペリカンズ)を狙ってみるのも面白いかもしれません。

先発PGのマルコム・ブログトンはSGにコンバートしても問題無く出来るからで、堅実なパサーを増やすことで停滞気味のオフェンスを活性化させる狙いでもあります。


このままでは5シーズン連続プレイオフ1回戦敗退の流れは止められませんから、何かしらの手を打つべきですね。

ただ、選手のバランスとケミストリーの良さが特徴のチームにこの時期に新しく選手を加入させて、ペイサーズのアイデンティティーが保てるか、という問題もありますから慎重に行動すべきですね。


後半戦が始まっても今月はかなり厳しい日程となっており、ウエスト上位チームとの対戦が目白押しです。

今月末にはプレイオフ圏外になっているかもしれませんが、ペイサーズなら巻き返しは可能だと思います。



◎シカゴ・ブルズ


■前半戦終了時の成績:16勝18敗(イースト10位)

■後半戦の目標:プレイオフ進出かエースを放出しての再建かの判断

◎補強ポイント:ラビーンを活かせる司令塔を獲得


もしかしたら、ここ数年で最も良い前半戦だったかと思います。

ブルズの現在の一番の悩みはエースのザック・ラビーンと2年目のコビー・ホワイトの相性があまり良くないことにあります。

ラビーンは自己最高とも言えるシーズンを送っていますが、スコアラータイプでアシストな少ないホワイトが、エースのサポートを充分出来ていないのです。


ラビーンのオフェンス能力をもっと引き出せる司令塔がいるなら、ラビーンは得点王も狙えるのではないでしょうか。

それなら現在売り出し中のロンゾ・ボールはラビーンの相棒に相応しいスキルを持っているのではないでしょうか。

一見、話は簡単せうに思いますが少々複雑で、チーム首脳陣はホワイトの素質と将来性を信じて疑いませんし、移籍組のラビーンより生え抜きのホワイトを中心としたチーム作りに魅力を感じているようなのです。


そこで得点ランキング上位にいるエーススコアラーのラビーンの移籍が噂に挙がるようになるのです。

ラビーンを放出せずに4シーズンぶりのプレイオフ進出を狙うなら補強は必要ですが、大混戦のイースタンカンファレンスならプレイオフ進出は無理難題ではありません。


ラビーン放出を決断するのであれば、それなりの見返りも期待出来ますがプレイオフは諦めなければいけませんし、また再建モードに突入することになります。

どうするかはチームの決断次第です。



◎クリーブランド・キャバリアーズ


■前半戦終了時の成績:14勝22敗(イースト13位)

■後半戦の目標:アンドレ・ドラモンドの処遇決定、来季へ向けてロスターの見直しと整理

■補強ポイント:ドラモンドの放出、ケビン・ラブの放出


これでドラモンドは人気銘柄となって、獲得したいチームは増えるでしょうが、各チームが狙っているのはキャブスがバイアウトすることでしょう。


コリン・セクストン、ダリアス・ガーランドという若手ガードコンビにキャブスはチームの未来を託したようで、ネッツがジェームズ・ハーデンを獲得したトレードに加わってジャレット・アレンという若手有望株のセンターを手に入れました。


これでキャブスのビッグマンは飽和状態になってしまい、3シーズン連続リバウンド王で今季も順調に活躍していたアンドレ・ドラモンド(今季終了後完全FA)の立場が微妙になってしまいました。

これはキャブスからのドラモンドに対する言葉には出さない明確な決別宣言で、最近になってチームとドラモンド側の話し合いによって移籍先が決まるまでドラモンドはキャブスでプレーしないことが決定しています。

これはもしドラモンドが怪我した場合、選手の価値が下落することを懸念しての措置です。


ドラモンドは一気に人気銘柄となりましたが、トレードでは移籍先はなかなか(まと)まらないでしょう。

獲得を狙うチームが狙うのはブレイク・グリフィンと同じ手段で、キャブスがドラモンドの契約をバイアウト(契約買い取り)するのを待っているのです。

キャブスにとってバイアウトは契約より安い金額で契約を買い取ることでサラリーキャップを抑えられるので、悪い手段ではありません。

キャブスがバイアウトしてからがドラモンド獲得競争のスタートでしょうね。


今季ほとんどプレー出来ていないケビン・ラブの処遇も出来る限り早く決着しないといけません。

若手のセクストン、ガーランド、アレンに未来を託すのであれば、尚更ラブを放出して再建を加速させるべきです。


プレイオフ進出の可能性は低いので、ルーキーのアイザック・オコロやジャレット・アレンの出場時間を増やして育成しながらドラフトの上位指名権を狙いに行くのが後半戦の現実的な目標でしょう。


つまり下手にプレイオフを狙うより、今季は諦めて来季以降に向けて動くほうが得策ということです。



◎デトロイト・ピストンズ


■前半戦終了時の成績:10勝26敗(イースト15位)

■後半戦の目標:ブレイク・グリフィンの処遇を決定させる、来季以降に向けて再建計画の着手、若手の育成

■補強ポイント:ブレイク・グリフィンを放出(ネッツ移籍が決定)


前半戦を終了してカンファレンス最下位、リーグでもウルブズに次いでワースト2位のピストンズにプレイオフ進出は無理です。

ですが、再建中のチームにあっては将来に向けての骨組みができたシーズンと言えるのではないでしょうか。


オフに獲得したジェレミー・グラントは現時点ではエースとして及第点の活躍をしていますし、ルーキーのキリアン・ヘイズは怪我は残念ですが、司令塔としてチームの未来予想図に組み込める才能を見せつけてくれています。


公言はできませんがピストンズは2021年ドラフトで上位指名権を狙っていると思います。

ピストンズにとってはドラフトで最高のSGかCを指名出来れば最高の結果となるでしょう。

もし1位指名権を獲得出来た場合は、ポジションに関係なくドラフト最高の選手を指名することになるでしょう。


負けることでピストンズの未来がより明るくなる可能性があるって妙なことですね。


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