59/59
エピローグ
要と葵、それに祐花は、日高家の墓前に立っていた。
晧祐の眠る墓標の前で手を合わせている。
あれから、二人は、これからの事を話した。
これから3人で、どう暮らすか…
話し合って、きちんと決めた。
それを最初に晧祐に報告に来たのだ。
「俺達、3人で幸せになります。だから、どうか見守っていてください」
要の言うと
「幸せになるから」
葵もそう言う。
この後は、まずは要の家族に挨拶に行かなければならない。
要が急に葛城製薬を退職した事で、かなり心配はかけているだろう。
最初から、きちんと話して分かってもらおうと思う。
そして、葵の家族にも。
その後、一郎や渚にも挨拶により、最後に日高家に挨拶へ行く。
「さ、行こうか」
要が言うと
「ええ」
葵は、墓前に深々と頭を下げる。
そして、二人は肩を寄せ合い歩いて行く。
葵は幸せそうに笑う。
『葵、幸せになるんだよ』
晧祐の声がしたような気がして振り向いた。
晧祐が笑って立っている。
だが、すうっとその姿は消えて行った。
「葵?」
「何でもないわ」
葵は、前を向く。
これからは、要と一緒。
ずっと一緒に歩いて行く。
どんな困難も二人でなら乗り越えられる。
だから…




