#19 合格発表
なんと117ポイント!評価平均4.4!非常に高評価ありがとうございます!三桁に乗せてくださいとお願いしたところ、すぐに上がっていたので、喜びのあまり飛び跳ねてしまいました。みなさん、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
~校門前~
その日は合格発表の日。優秀なものを入れるため、ふるいにかけるための試験を合格した者は意外にも多かった。この学校のブランドによって、そもそも受験を希望する者の時点でハードルが高いのだろう。
合格点はギリギリの者が多いが、ほんの一握りの者はかなりの高得点を叩き出している者もいる。
校門の前に集まる受験者、その親。もっとも、親はあまり来ていない。これはあくまで予想だが、貴族も多く受けているようだから、親というよりは貴族としての外面的な問題もあるのだろう。
さて、この集まりの中に、ついに主役といえる者が現れる。
そう。レオだ。
この学校は、合格発表のときに点数も同時に発表される。つまり、もし、この点数を全て覚えることができるのならば、その点数で優劣をつけていじめるなんてこともできるわけだ。ちなみに、発覚すると学校側からペナルティがつくようだ。(ナル情報)
レオが取った点数は、実技が満点。筆記が200点満点中198点だ。実技も200点満点とすると、他の人の点数は、高くても200点後半。つまりは、レオがトップだという事だ。分かりきっていることだったのだが。
ちなみに、先生の前で解かされたテストは満点だったため、ある意味点数は598点だったという事になるのだろう。すると…、
「おいっ、この一位のやつはどうなってる!こんな点数ありえねぇだろ!!」
怒鳴るような、わめくような声が響いた。
その声を聞いて出てきたのが、学校の教員。
「静かになさい。その一位の生徒は紛れもなく自分の力でその点数を取っています。ほら、あそこの小さな子がそうですよ。」
そういって、今来たレオの方を指す。
声こそ聞こえていたが、まさか、自分がそうだとばらされるとは思わず固まっていると、さっき叫んでいた生徒が寄ってくる。
この時、周りもいろいろな反応を示していた。当然視線が集まる。
どう見ても自分たちより小さい子が、自分たちよりもはるかに高い点数で合格している。何か裏があるに違いない。そう思うのは仕方がないことだ。
「お前が、本当にそうなのか。絶対、何かコネか、金を払って入れてもらってるだろ!」
そう言って睨みつけてくる。
「いえ、実力です。」
サラッと言って返すのだが、逆に癇に障ったらしい。
「なんだと…?てめぇ、ふざけるのもいい加減にしろ!」
収まりきらない怒りをぶつけて、早口でまくしたてる。
「あぁ、いいぜ。実力なら、今ここで戦っても勝てるってことだよな?あぁ?」
そう言いながらも教員の方に向く。
「もし、レオ君が受けるというなら、特別に演習場を貸出ししましょう。皆さんも見に来るといいですよ。」
教員は、あたかも最初から仕組んでいたかのように言う。
「おい、どうなんだよっ!まさか、逃げるとかしねぇよな?」
再びレオの方を見ながら言う。
「言っとくが、俺は実技の方だけで受かったようなもんだ!死にかけても知らねぇぞ?」
なぜか誇らしそうに言う。
「構いませんよ。行きましょうか。」
レオは、何事もなかったかのように演習場の方に向かう。
レオが本当に強いのか、全く分からない他の生徒たちも、一目見ようと演習場に向かっていく。
~演習場~
演習場では、レオと、その生徒が向かい合っていた。
「文句ばっか言ったが、戦うとなると、名乗るのが礼儀だ。俺は、イアン・サーブだ。」
「私は、レオ・マーブルです。」
ちなみに、サーブという名前があるため、貴族等のある程度の地位の者であることが確定している。
「好きな武器を使えよ。俺は剣でいく。」
イアンは、そうレオに伝える。
「魔法の使用は?」
レオは、相手に確認を取る。
「使えばいい。俺は剣が得意なだけだ。」
イアンは、そう言って教員の方を見る。
教員は頷くと、
「では、始め!」
と合図を出した。
イアンは、自慢の剣を抜き、一気に踏み込む。出来るだけ早く距離を詰める戦法だ。レオは今は何も持っていないため、勝機とでもとらえたのだろう。
しかし、レオはにやりと笑う。
イアンが、レオに向けて振り下ろした剣は、いともたやすくレオにかわされる。
驚きを隠せないイアン。しかしながら、レオにとってはあたりまえ。イアンの振る剣の速さの、何倍、何十倍もの速さで、レオは剣を振ることができるのだから。
そして、かわした後レオは、相手を後ろに吹っ飛ばすべく、お腹に手を当てて、発勁の魔力版ともいえる方法で、後ろに吹き飛ばした。
吹き飛ばされた状態から、何とか体を起こして着地するイアン。すぐに駆け出し再び距離を詰めようとする。しかし、その足は止められることとなる。
レオは指を鳴らした。パチンと。すると、レオの後ろに魔法陣が出来上がる。一つならまだよかっただろう。イアンがわざわざ足を止めることもなかった。再び音が鳴る。するとまたもや一つ、魔法陣が現れる。そして、何度も繰り返された指パッチンの回数なんと24回。
24門の魔法陣がレオの後ろに展開されているのだ。
イアンは恐れる。その魔法陣すべてが発動されたら、いくら実技が得意なイアンといえど、無事では済まない。
レオは余裕の笑みを崩さない。いつでも発動できるよ。といわんばかりの笑みだ。
イアンは、それでも負けるわけにはいかないと、レオとの距離を詰めようと動く。
無慈悲な音が聞こえる。"パチン"…と。
さて、その魔法陣から放たれたのは、色とりどりの光だった。
赤い炎に、澄んだ青色の水玉。茶色の泥玉に、うっすらと緑色にみえる風の刃。光り輝く光球に、禍々しい色をした闇球。
イアンは、目前に迫るそれらの光に対応できずにいた。しかし、そこで足を止めたのが正解だったのだろう。それらの光は、イアンに当たる寸前ではじけ飛んだ。
レオの放った魔法はレオによって操作され、それぞれの相対する属性によってはじけ飛んだのだ。
昔のレオなら、ここまでの操作はできないのだが、ナルとの共同状態によって強化されたその能力は、異常なまでに跳ね上がっていたのだった。
合格点ギリギリのものでもない限り、その魔法が操作されたことによってはじけ飛んだことに気付かぬ者はいない。
イアンは、目の前に立っているレオに対して、恐怖を抱いていた。
勝負は、イアンの降参によるレオの勝ち。
入学式の前に、これをする余裕があったのかと考えたが、少し早い時間に来ていたことや、予想していたかのように、入学式の時間が普通よりも遅い時間から始まるため、問題なかった。
ちなみに、レオは、この後いろいろなところから声がかかることになるのだが、その大変さをレオはまだ知らない。
というわけで、まぁ、絡まれる回でした。次回に入学のスピーチです。レオが考えるのですが、実際のところ考えるのはわたs…。頑張ります!
誤字等ありましたら、報告お願いします!




