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#11 報告

 今回は、2000字超えました。

 今回は、少し投稿が早め(笑)

 ~王都ギルド~

 ギルドまで戻ってきたレオ。すでに夕方の時刻となっていた。


 大きなホールを抜け、冒険者ギルドの受付に向かう。


「あっ!帰ってきた!!良かったです!!」


 受付の台を飛び出してきそうなほどの勢いで身を乗り出して叫んだ受付嬢。クエストを勧めた時の、出来る女感はどこかへ消えてしまっていた。


「遅くなりました。クエストの達成報告に。」


 レオは、頭をかきながら台の方へ足を進める。


「心配したんですよ。いくらゴブリン30とはいえ、時間がかかりすぎていましたから…。もしかしたら…なんて考えたら、だんだんいてもたってもいられなくなってきて…。」


 そういう受付嬢は、本当に心配していたのか、うっすらと涙が浮かんでいるようにも見える。


 そんなに心配してくれていたのか。ありがとう。とレオが思ったその時…、


「私が勧めたクエストで、初心者さんが命を落とされたら私の経歴に傷がつくのでどうしようと…。」


「…そっちの心配かよ!?」

 はっ、ついツッコんでしまった…。


「ふふふ、冗談ですよ。ギルドカードを見せていただけますか?達成の処理をさせていただきますので。」


 冗談にしては本気に聞こえるリアルな理由だなと思いつつも、レオはギルドカードを出す。


 ギルドカードには、受注中のクエストと達成状況が表示されている。

 例えば、今回のクエストならば…。


 [ゴブリンの30体討伐]30/30 達成


 というように出る。


 ここで気にしていただきたいのが、討伐数のカウントだ。30体より多くなっていないのにお気づきだろうか?しかし、クエスト表示が終わり、その人の討伐数などが表示されるメイン画面に戻るならば話は別だ。


「はい。しっかり30体討伐されていますね。初クエスト達成お疲れさまでした。おめでとうございます。」


 そして、ギルドカードの表示がメイン画面に戻り、ギルドカードを返そうとした受付嬢の手が止まる。


「な…、なんですかこれ…。なんで、魔物の討伐数の合計が…67…。」


 そう。本来ならば、30体倒したらすぐに戻ってくるはずだったのだ。受付嬢はそう考えていた。もちろん、勇者パーティの戦士の転生者がレオであることなど、受付嬢は知る由もない。つまりは、とっても強い新(・)米(・)冒険者が、いきなり、ベテランレベルの仕事をしてきたという事実だけを見ているのだ。そこに、経験という最も強いアドバンテージが隠れていることにも気づかずに。


「すみません…。これは…、一度ギルドの方にも話を通させていただいてもよろしいでしょうか?」


 受付嬢は、そう言いながらも、ギルドカードの表示を次々と変えている。討伐数のメニューから、倒した魔物の危険度の位を確認し、具体的になんという名前の魔物を討伐したかの確認をしているようだ。


「やはり…、ロード…、それどころか、キングにクイーンまでも…。」


 受付嬢は、何か決意を固めたように見えた。


「疑うわけにはいきません。ギルドマスターに話を通す以外の方法が思いつきません。出来るだけ近い期限で、空いている日はありませんか?」


 ここまで、受付嬢の表情が目まぐるしく変わるのを見ているだけだったレオに、まともな質問が飛んできた。


「それでしたら、王都の学校の入試の日と、国王陛下への謁見の日さえ外してくだされば、いつでも構いません。」


「はい。分かりました。では、明日にでも…、って、え?」


「…?」


「今、国王陛下とおっしゃいましたか?」


 いつの間にか、受付嬢の立場が、レオよりも逆転しているのだが、気にしないでおこう。」


「ええ。辺境の町に住んでいたのですが、そこで演奏会をしていたことが、たまたま使節の方の目に留まりましてね。謁見がかなったというわけです。」


 受付嬢はもうひとパンチ食らったように驚いて固まってしまっていたが、何とか正気を取り戻すと、こう尋ねた。


「謁見は、いつなのでしょうか?」


「明後日です。」


「明後日ですね。って、明後日!?」


「その驚き方はさっきも見ました。明後日です。」


 受付嬢は、何か考えるそぶりを見せた後に、こう続けた。


「もし、可能でしたら、その謁見の後、ギルドマスターを交えた会談のような時間を設けていただいてもよろしいでしょうか?」


「私は構いませんが、国王陛下は許しをくださるのでしょうか?」


「そこは問題ないかと。今回の上位種三体の討伐は、国を揺るがしかねない大きな内容ですので。しかも、ソロ討伐。」


「分かりました。では、謁見のときに。」


「よろしくお願いします。…遅くなりました。こちらが報酬です。先ほどの素材を合わせて、少々色を付けております。」


「ありがとうございます。」


 そして、レオはそのお金をしまい、ギルドを出た。もちろん、ロード、キング、クイーンの素材は【異空収納(アイテムボックス)】Ⅱに入っているのだが、まだ出す時ではないと判断したため、出していない。


 幸いにも、宿はすぐに見つかったため、そこで一晩過ごした。


 ~翌日~

 次の日が、謁見という事もあり、その日はリラックスして、疲れをとるために休んだ。

 次回、もう謁見ですよ…。レオは、どんな演奏を…。まぁ、演奏のそれは描写できないのですが…。さすがに…。

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