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#9 魔法試験と、受けたクエスト

 こちらの投稿は、作友が完結するとさらに投稿が早くなるかと思われます。

 ~ギルド~

「では、魔法の試験を始めます。」


 今度の試験官は、知的な雰囲気を醸し出す整った容姿の女性だった。


「お願いします。」


「魔法の適正はどの程度把握していますか?」


「何から何までスキル頼りになりますが、基本四属性と、光闇に適性があります。」


「ふざけているのですか?それは、全属性といっても過言ではありません。確かに、基本四属性を極めると派生する属性はありますが、それらの初級は基本四属性に適性があるのならばほぼ到達できる程度の物です。つまり、あなたはこの国や世界でも指で数えられるほどしかいない【全属性保持者(オールマテリアラー)】だという事になります。勇者一行の一人も、それだと聞いています。」


「属性魔法が使えるだけで適性があるのかは分かりませんので、発言を撤回させていただいて試験と、適性調査を行ってほしいのですが。」


「そうですね…。すみません。幼い(ように見える)子に少し言いすぎました。では、改めて参りましょう。」


 そして、始まったのは魔力量な調査だった。


 結果は、極少量。


「これで、全属性に適性があると?」


 完全に嘘をついたものを見る目だった。


「これは、僕の説明不足でした。僕のスキルの効果に、魔法は周囲のマナを利用する。なお、その時の魔力消費量は、普段とは比較にならないほど減少するというものがあります。自分のマナを使用しないため、魔力量は多くないのです。」


 レオがそう告げた時の、ありえない存在を見たような驚愕の顔は、せっかくの美しさを台無しにしていた。


「では、こちらの試験にいたしましょう。魔法陣の生成はされますよね?」


「もちろんです。魔法の発動条件の一つですから。」


「では、打てる属性魔法の…ボール系の魔法陣の生成と、可能ならば的への撃ち込みもお願いします。」


「分かりました。」


 レオは、パチンと音を鳴らす。


 最初は、火。【炎球(ファイアボール)】の魔法陣を生成する。そして、2回目にパチンと鳴らすと、寸分違わず的の真ん中に命中した。


 次は、水。【水球(アクアボール)】。そうして同様に、他の属性も発動する。


 他はそれぞれ、【土球(ダートボール)】【風球(ウィンドボール)】【光球(ライトボール)】【闇球(ダークボール)】だ。


 すべての魔法陣を描き、そして発動を成功させた現場を見た、試験官の女性は茫然としていた。


 しかし、ここで終わるレオではない。最後にと思い6回指をパチンと鳴らす。


 全属性の魔法陣が、互いの干渉を起こさず、整然と、レオの後ろに並ぶ。


 そして、もう一度6回指を鳴らすと、順番に発動していき、これまた的のど真ん中に的中するのだった。


 もう何も言うまい。試験官の女性は、自分の最期にいいものを見れたとすら錯覚しているようだ。もちろん、死期など近づいてはいないのだが…。


 文句なしで、魔術の方も合格をもらった。強いて言うなら、魔力量だけが問題なので、そこはどうにかするようくぎを刺された。


 魔力量は増やす方法こそ難しいが、当てはあるのだ。勇者パーティにいたころの記憶が正しければの話だが。

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 ~ギルド受付~

 早速だが、クエストを何か受けようと考えたレオ。


 金はほぼない。入学するまでは宿をとるつもりでいるので、金が要る。


「早速で申し訳ないのですが、何かおすすめのクエストをお願いできませんか?スキルの都合上、まだ探知探索系の魔法を覚えていませんので、採取以外が楽なのですが。」


「初心者の方には、当然採取をお勧めさせていただくのですが、なぜか、初心者にみえないどころか、能力まで見せていただいていますので、採取のクエストはいつか受けていただきますが、今は免除いたしましょう。では、こちらのクエストはいかがでしょう?」


 本来なら受付嬢の独断での免除はありえないはずなのだが、この本部の受付嬢は、優秀な者しか採用されないという事で、ある程度の免除権のようなものが認められている。


 提示されたクエストは、ゴブリンの30体討伐だった。


 レオは、すぐに生息域。巣の確認をした。


 得られた情報は、巣になりかけで怪しいところがあり、そこの周辺で30体以上のゴブリンが見かけられたという。場所は、この国から北に向かったところにある、洞窟のようなところらしい。洞窟は現在進入禁止。危うくなったら撤退の条件で受けることになった。


 そして、レオはその洞窟あたりに向かう。


 ちなみに、討伐数だが、討伐を確認した時にギルドカードに示されるため討伐部位と呼ばれる部分はない。単純に素材が必要な場合のみ部位を残すのだ。つまり、金が欲しいのならば少しでも多く売るために素材を残すのが正解となる。


 戦い方は決まった。魔法ならば、なるべく形を残したまま倒すことのできる、水や風。あとは、戦士系のスキルで斬る、という戦法だ。


 目の前には、数体のゴブリンが見えた。いざ、戦闘開始だ。

 次回、戦闘です。一瞬で終わると思うので、期待はしないほうがよろしいかと…。

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