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雪梛の一閃  作者: 雪梛
亜空間編
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see you next time

翌朝、少々恐れながらも雪梛を見るといつも通りになっているようだ。



「おはよう雪梛。調子はどうかしら?」


「アイムファインセンキュウだね。大丈夫だよもう戻っているから」


「ああ、それなら良かっ…え?」



流石はてんちょうと言ったところだろうか。


やはり罠を張っていたらしい。



「じゃあ昨日の私の告白とか貴方の血に飢えているかのようなあの記憶があるのかしら?」


「そりゃそうだよ。記憶操作なんて受けてないからね。まあ受けようが復元できるから意味ないけど」


「ということは私の告白はどうなるのかしら?」



最初に気にするのがそこなあたりあんまり記憶に関しては気にしてないようだ。



「もちろんOKだよ。もしやりたいならデートとかしてもいいけど反応はあんまり期待しないでね」


「いえ、OK貰っただけで十分嬉しいわ。じゃあこれからもよろしくね。えーと…」


「いつも通りでいいよ。変えなくても問題ないでしょ?」


「それもそうね」



2人の硬い何かを感じ取れるやりとりであった。



「それはそうとそろそろ終わりに向けた準備をしようか。ちょうど図らずとも濃い世界となったからね」


「もしかして恋とかけたのかしら?まあそしたらあそこにいくわよ」



デバイス操作をして亜空間を生成した。


そこに2人で入っていき床に着地すると前には雪梛がいた。



(その表記じゃややこしいでしょ?また前回と同じでよろしくね)



あの全破壊雪梛がいた。



(そろそろ来るんじゃないかと思っていたよ。私はロマンの方を見ているからこれに関しては完全なる予想だったんだけどね)


「その予想が的中しているところもなんか違和感を感じざるおえないんだけどね」



今回は香澄からいくようだ。


前に出て紅葉を抜刀して構えている。



(じゃあいこうか)



抜刀せずに重心を低くして構えている。



「そういえば貴方で三人目の雪梛との戦いね。なんだか面白いわね」



香澄のセリフが終わると雪梛が動き出した。



カカカカ…



雪梛の刃が触れると同時にデスカウンターバトルが始まった。


速度を雪梛が合わせているのかはわからないが両者互角の速度で戦っている。


14回目で香澄から離脱したようだ。



(そこそこには練度が上がったね。あとは持続力の問題だから気長に頑張ってほしいところだね)


「ちなみに貴方は何回いけるのかしら?」


(そうだね…まあ軽く60は超えるんじゃないかと思っているよ)



どうやら先への道のりはまだまだ遠そうだ。


一度紅葉を納刀して手をシールドで覆ってから闇魔法で剣を生成してそれを握ると漆黒の刀が完成した。



(かっこいいね。…なるほど。闇粒子の高密度物質か)



一瞬で特性が見破られたが香澄は特に気にしていないようだ。


どうやら光と闇の融合反応でも破壊できない程度の密度のようだ。


異質な物質を面白そうに見ながら雪梛は魔力弾を装填した。



(前とは比べ物にならないからね)


「忠告ありがとう」



迷わずミカエルを顕現させて眼を閉じた。


その瞬間に香澄や原初よりも二段ほど速い魔力弾の嵐が香澄を襲った。


魔力の特性上闇では破壊できないため最初にきた弾を感覚で弾いてそこから連鎖を開始した。



(そこでまさかのミラーガンとはね。やっぱりミカエルは面白い技だ)



魔力弾を一時中断して一瞬で計算を終えると細工したシールドをばら撒きながら魔力弾を七発でキーを五発にして開始した。




『バーストショット』




受けるのは初だが回避するのは難しいらしい。


立体的視認をスーパースロー中に発動してきたが一面赤色になっていた。


避けられなければ壊すしかないのだがこれを壊すには流石に難易度が高すぎる。


そして持てる技で考えた答えを即時決行した。


スーパースローを維持しながらまずは魔力を自身を覆うように展開。


展開しおえた瞬間に特性変化を行い緩衝材としての役割を作り衝撃透過を開始。


その瞬間にスーパースローを解除。


急速に速くなる世界とともに香澄は大量の魔力弾を喰らったがギリギリ耐え切ったようだ。



(中々やるね。これでこそ戦闘が面白くなるってわけだよ)



防がれたことでむしろ面白そうにこちらを見てくる。



「今度はこっちがいくわよ」



通用しそうな攻撃を模索しながらとりあえずあれをやるようだ。



魔力球を生成して身体を思いっきりねじりながら流体を発動して流体拳の準備をした。



(最近流行りなのそれ?)



そんなことを言いながら重心を中央に配置して身体に魔力球が触れた瞬間に回転運動を開始してタイミングをずらすために衝撃保留を一度挟んでから1回転した瞬間に放出した。




『撃回』



流弾の威力に雪梛の回転時に発生した運動エネルギーがさらに乗せられてもはや意味わかんない威力となった。


やけくそ気味でミカエルを顕現させてすべてをゆだねた。


眼を閉じた瞬間に手にシールドを張って飛んできた殺害兵器に対して突きを行った。




『地球割り』




その瞬間にまるで香澄の手で解けるかのように魔力球体がなくなった。



(まさか魔力球体すらも割るとは少々予想外だね。これは本当にすごいことだよ)



感心しながら雪梛は言った。



「そろそろ来なさいよ。そう簡単にはくたばらないわ」


(じゃあ行くよ?)



その瞬間に雪梛がまとう雰囲気が変わった。


どうやらここからが本番のようだ。


冷や汗をかきながらもミカエルを解除して立体的視認を発動して待機している。



キィン



「よく防いだね」



ただの接近からの斬撃だ。


だが速度感が今までのどんな相手よりもはるかに違う。


感覚的に紅葉を振ったら防げたが今回の香澄の状況だろう。


しかし一度受ければある程度の計算はできる。


今の攻撃と類似している技を想定してそれを脳内で計算しながら次の攻撃を待機している。


あえて速度を変えてこなかったのか雪梛は先ほどと同じ速度で再度きりかかってきた。


行動の瞬間に脳内の形成された雪梛を動かしてそれに対して見切りを発動する。




『未来思考』




確実に回避しながら予想到達地点に斬撃を配置する。


紅葉を振った瞬間に違和感を感じたがもう振るしかない。


そうして半分まで振った瞬間に違和感に気づいた。


だが遅い。


どうやら雪梛もこの攻撃に対して未来思考していたようだ。


このままでは雪梛に首を飛ばされて終了となってしまう。


思考をフルで回してその瞬間にかけに出た。


スーパースローを発動してその瞬間に体内に魔力を循環させて足に回っている魔力と血液を流体と立体的視認で同調、その瞬間に魔力の硬度を一気に緩めた瞬間に硬化反応を発生、爆発的な変化によって生じた膨大なエネルギーを使用してその場の離脱を試みた。


その瞬間に香澄が平行移動して雪梛の刃が触れる寸前に離脱を成功させた。



「さすが私ね。まだよくわからないやつをコピーできたわ」



仕組み的にはもっと効率的にできるだろうがいったんそのまま使用するようだ。



(じゃあこれはどうかな?)



雪梛は指に魔力をためながら照準を合わせている。



(かなり強くなったね。その対価として私の得意技を見せようか)


「なんでもきなさい」



納刀して香澄は構えている。


準備が終了したのか雪梛は上空高くに飛んでいき白い光を放っている。


いつの間にかフィールドは夜になっているようだ。



(夜を照らす一つの光が今、貴方に飛来する)



その瞬間に魔力が一点に集中し始めた。




『see you next time』




奇麗な発音でそう告げると一本のレーザーが香澄の胸を貫いた。


観戦していた原初ですらも立体的視認で把握できない一撃が暗き空間を照らした。



(この技はいまだに誰にもよけられたことないんだよね)



これで今度は原初の番だ。



とりあえず香澄を復活させて二人は間合いを取った。



「さっきの技の解説をお願いしてもいいかな?」


(もちろんいいよ。じゃあ早速始めるよ。まずはあの技の効果内容からだね。簡潔にいうと確殺技だよ。まあ使用方法のついて話そうか。観察眼と立体的視認を同時発動して相手の癖や性格、身体を構成している波長からどこに行動可能かを完全に読んで相手を詰みの状態にしてから指先に魔力を圧縮し続ける。そして感覚的に一定ラインを超えたら照射する。そうするとありえないような速度で飛んでいくから殺せる。ちなみに殺せなかったらそのレーザーてきなやつが跳ね返ってきて死ぬ。これが私の決め技の概要だよ。まあ本当に殺しにいくときは一閃を使うんだけどね)



まあそこまでいったら技を使わなくても勝ちは確定みたいなものだろう。



「なるほどね。まあとりあえず…語り合おうか」



潜在能力を解放して原初は桜吹雪を握って構えた。



(そうだね。そっちの方が早いし確実だからね)



雪梛は抜刀せずに立っている。


足に魔力を循環させて同調させると原初は動き出した。


ルドの動きをコピーして並行移動しながら綺麗に基本に沿ってきりかかった。


まるで先が見えているかのように雪梛は抜刀せずに最小で避けていく。



「見切りじゃないね」


(仕組みがわかるかな)



一度攻撃を終了して距離をとった。


今度はシールドをばら撒きながら感覚的に物理演算をして魔力弾を撃ち始めた。




『バーストショット』




構えながら原初は待機している。


立体的視認を使用してキーをどうにか見つけると居合いのような構えをした。



…シュン



一振りで見事に魔力弾を斬って破壊した。



「やっぱり魔力が斬れるんだね」


(そうか。これはかなりの高等技術だったか)



少々失敗したかにように言ったが気にする様子は無いようだ。


かなりの手詰まり感を感じながらも原初は魔力を展開した。


その瞬間に技が把握されたようだが気にせずに属性を乗せる。


そして瞬時に対属性を入れ込んで広範囲エネルギー爆発を発生させた。




『オールブレイカー』




雪梛は体内を構成している波長を変化させると特に何もせずに立っている。


警戒をしながら原初は雪梛を見ている。


爆発が終了して視界がクリアになると雪梛は無傷でいた。



(流体を使用するとさまざまな構成をすることが可能になるよね。今回は闇の波長で構成した瞬間に密度を急上昇させたんだ。そうすることで自然物の強固な構成にプラスされた効果が乗るからああいった大技もそこそこには消せるんだよね)



規格外とはまさにこのことをいうんやろうな。


大技でのダメージは不可、近接では謎の読みで回避される。


スーパースローを使用して構成を考えると即座に解除した。


雪梛に急接近して魔力の塊を生成しそこに対して莫大な魔力を注ぎはじめた。



(なるほど。そういえばそんなやつがあったね。私にも未知数だよ)


「流石に空間は消滅しないよね?」



そんなことを言いながら密度を上げていくとついに限界値に達した。


空間に亀裂を生じさせながらまるで空間を構成しているものを直接的に破壊するかのように歪ませている。


瞬時にその場から離れた2人だが捻じられるかの感覚に襲われたためミカエルを顕現させた。


その瞬間に一筋の一閃がはしった。




『『マイゾーン:一閃』』




魔力の塊に対してはしった一閃により異常現象は終了した。



「中々、だね」


(流石の私もあれは死ぬかと思ったよ)



原初が中程度、雪梛はほとんど無傷のようだ



(さてと、長かった戦いもここでおしまいにしようか。かなりの成長が感じられて楽しかったよ)



指先に魔力を溜めながら上空へと飛んでいった。


セコ技を思いついたのか原初も魔力を溜めはじめた。



照準を合わせて指を構えた。




『see you next time』




雪梛が照射をした。


その瞬間に原初が消えていた。


そしてそのまま跳ね返ってきたレーザーに貫かれて雪梛は死んだ。







「全て把握されても回避方法はあるってもんだよ」


(確かにそれは盲点だったね。でもあれはあれで結構な博打だよ)



復活した雪梛と話しているようだ。



「案外そうでも無いかもしれないよ。ここでとりあえず読者のために説明を入れておこうか。雪梛があれを使う瞬間に私は事前に地面に魔力を展開してそれに闇の波長を乗せる。私自身も闇の波長に変化することによって同一波長となり地面の闇の粒子の空間に入り込む。そして地面の闇粒子を削除する。その瞬間に雪梛が照射をして死亡。後は別の地面に闇粒子を生成してそこから出てきたってところかな」



ついに地面に潜れるようになったようだ。



「そういえばさっきのあの魔力の過密度反応はなんだったのかしら?その辺の説明をお願いしたいわ」


(じゃあここは私が説明しようか。魔力とは世界を形成している重要物質の一つだ。光と闇をはじめとして火、水、風、雷、氷などなどそれら全ては魔力の波長を変化させることにより使用可能となる。まあここまでは当たり前って内容なんだけど本題はここからだね。世界を形成している物質がその存在を保てなくなる。それがさっきの過密度現象によって引き起こされた空間というか世界の歪みだよ。これの影響力の強さは言わずもがなって感じだね。詳しい内容はまだわからないけど破壊方法は魔力の統合性を乱すか斬り崩す。そのぐらいかな。ちなみに今回は亜空間だったからよかったけどあれ多分外で使ったらクレーターどころじゃ済まないことになるからね)



今後の検証で実用性があるかどうかってとこやな。



「今回はいい戦いをありがとうね。これでこの亜空間編のラストを飾れそうだよ」


(それは何よりだよ。私の方もかなり久しぶりに死ねて楽しかったよ。また強くなったらおいで。いつか本気でやりあえる日を楽しみにしているよ)


(じゃあ帰るわよ原初。また来るわね)



そうして香澄と原初は元の亜空間へと帰っていった。

こんにちは雪梛です。

思ったよりも長くならなりませんでしたがいい内容が書けたと思っています。

本当は一万文字を目指していましたがかったるい内容にしないために断念です。

書く内容が思いつかないため今回はこの辺で。

ではまた次回お会いしましょう!

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