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雪梛の一閃  作者: 雪梛
亜空間編

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赤き花火と彼岸花

起きて雪梛の方を見ると同時に香澄は困惑を隠せないようだ。



「おはよう香澄。なんだか今日はいい気分だよ。まるでかけられていた枷が外れたかのようなね」



そう言って雪梛“が”にっこりと笑った



「あらそうなの。それは良かったわね。そういえば何か変化を感じないかしら?」


「なんのことかな?別に私含めて変化が起きている人物や空間なんてない気がするけど」



どうやらてんちょうは思っていたよりも優秀らしい。


記憶の改ざんでも使用したのか感情豊かな雪梛がデフォという認識らしい。



「そういえば朝月がこの後くるんだよね。本当に暇すぎるんじゃないかな」



呆れ気味なリアクションをしながら雪梛はいった。


どうせ困惑しているのがこのままでは変わらないだろうからもうなんか吹っ切れたかのように一種の冗談か本気分からない質問をするようだ。



「ちょっと大事な話しいいかしら?」


「もちろんいいよ。相棒なんだから遠慮なく聞いて」



そしたら香澄は背筋をピシッと伸ばしたようだ。


どうせ今日の雪梛の記憶は後に消されるだろう。



「私、貴方のことが好きよ。付き合ってくれないかしら?」



なんかもうめちゃくちゃやないかい。



「えっ?…私も好きよ!」


「雪梛!」


「香澄!」



ギュ



うちとジャンルがちゃうから帰って欲しいんやが…


このままだと百合もタグに入れなきゃあかんやろうが!


変なところにキレているてんちょうはおいておいて顔を赤くしながら2人は抱き合っていた。


ちなみにこれ以上は描写なしや。


理由は簡単で私恋愛感情ないから描写できんのや…


ちょうどそこに狙ってきたかのような朝月がきたようだ。



「待たせたわねってあらあら、お熱い2人ね」



すまん…カットやカット






先ほどのあのてんちょうが描写を丸投げする謎すぎる事態にもようやく収束がついててんちょう含めた4人が雪梛の部屋に集まっていた。



「中々に面白いな。でもこれ一応雪梛の感情値以外変化させてないんやで?」


「この状態で戦闘してみても新しい発見があるんじゃないかしら?あ、もちろんあたしは戦闘パスよ?」


「じゃあてんちょう戦おうよ?せっかくだしさ」



雪梛からのご指名が入ってしまったようだ。



「じゃあ決まりね。さっさと準備しましょう」



4人は瞬時に立ち上がって外に出ていった。


どうやた極限向上たちはまたどこかに出かけているらしい。


しかしこれだけ外に出かけていると一体どうやって桜吹雪を受け取ったり渡したりしているのかが気になるのだが。



てんちょうと雪梛は間合いをとって構えている。



「今回はなんの人格で来るのかな。非常に楽しみだよ」


「残念やが人格変化はせーへんで。まあ心配せんでくれ。これでも私も最近は鍛錬しとるんや」



そう言いながら魔力を展開してきた。


どうやら周りの成長が著しいから仕方なく強くなったようだ。



「楽しみだよ。殺しの時間の開始だ」



不敵な笑みを浮かべながらマイゾーンを使用して一気に距離を詰めてきた。


ギリギリで回避しながら技を使用しようか考えているようだ。



「いいの?出し惜しみは死へ直行だよ?」


「ああわかっとる。じゃあいこうか」



どうやら脱力状態になって待っているようだ。


しかし観察眼で観たところどうやら衝撃系統の技ではないらしい。



「ここで新技とは面白いね。その技もろとも砕いてあげるよ」



感情豊かなになったせいかいつもよりハイになっているようだ。


納刀して速撃を入れ込んだ後に構えて即座に発動した。




『フルブレイク』




てんちょうは動くことなく雪梛の拳をもらうとその衝撃をまるでなかったかのようにして即座に反撃をいれた。


反撃速度が速過ぎたため雪梛は軽く吹っ飛ばされたが風魔法を使用して綺麗に着地したようだ。



「面白い技だね。それでこそ殺し甲斐があるってもんだよ」


「雪梛ってこんなに荒れているやつやったっけ?」


「せいぜい抵抗してみな。赤い綺麗な花が咲き誇らないようにね」



寒気がはしる笑みを浮かべながら雪梛は魔力球を生成した。



「この感情量を増やすという実験的事象は失敗やったのかもしれないな」



そんなことを言いながら諦めたかのように上を見た。



「はは、咲き乱れろ!緋色の花よ!」



そう言いながら身体を捻って全力のパンチで魔力球を発射した。


見事にてんちょうの中心部を貫きてんちょうがぶっ倒れると赤い綺麗な鏡が出来上がった。



「ああ、やっぱり血というのは綺麗だね。どんな人間でも綺麗な色をしていて時間とともに黒へと染まっていく。これほど美しいものは中々ないよ」



うっとりしながら血を見ていると思ったら急に香澄と朝月の方を見た。



「次は誰かな?」


「ひっ…」



返り血を浴びている雪梛が眩しい笑顔をこちらに覗かせながらそう言ってきたが流石の2人もこれには恐怖を感じざるおえない。



「あ、あた、あたしはここ、この後用事がが、あるから帰るわね」



そう言った瞬間に目にも止まらぬ速度でデバイス操作を開始した。



「あれ、なんで⁉︎」


「ふふ、どこへ行こうというのかね」



その瞬間に振り返ると目の前に雪梛がいた。



「キャァァァァァァ!!!」



反射的に出てしまったのか正真正銘の持てる力を全て使って上に飛んでいった。



「ソゲキッ」



上空に指を向けて魔力弾を放った。


グングン朝月の脳天に進んでいき見事にぶち抜いた


真紅の綺麗な血が花火のように、彼岸花のように上空に咲いた。


その瞬間を確実にカメラに収めると今度は香澄の方を向いた。



「どうする?愛しの香澄。やる?」


「いや、それは今度の終焉の戦いの時にしましょう。それよりも今日はシャワーを浴びてそろそろ寝ましょうか」



描写的にはあっという間であったが実際結構話しをしたりと案外時間が経っているようだ。


シンプルに淡い水色の髪に血がいっぱいついているのが恐ろしいのだろう。


そうして香澄だけ命拾いしてこの戦いは終了した。


この子、なんで感情薄いのかしら。

こんにちは雪梛です。

本来であればもうちょっとぐらいは雪梛と香澄の最初のやり取りを書きたいと思ったのですがてんちょうが言っていた通りなので伸ばせませんでした。

今回は毎度の謎回的なものを感じながらも新鮮で面白かったので結構良かったかと思っています。

ではまた次回お会いしましょう!

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