原初からの約束
自宅に帰ると二人は次のイベントの会議を始めた。
「どうしようか。このままだとこの亜空間編がなんか流れで終わっちゃうよ?」
「そうね…そういえばなんか原初の時に誰かが変な発言をしていなかったかしら?」
「(それはあたしのことかしら?)」
二人が振り向くと朝月と一点集中がいた。
「そういえば言ってたね。次会う時は別世界だとかなんとか」
「そういうわけよ。でもどうしましようかしら?久しぶりにあたしと戦う?」
朝月は腰につけている刀をちらつかせながらいった。
「じゃあそうしようか。この世界は特段やることはないからね」
そんな感じで四人は一旦外に出た。
外に出ると何故か一人いた。
「ここで無理やり登場や。まああんま気にせんといてほしいわ」
なんか嫌な予感がするがとりあえずは無視の方針でいくようだ。
ちなみに極限向上と分析はどっかの世界にデートに行ったらしい。
まあてんちょうからの情報なので信用度は六割と言ったところだろう。
「なんか微妙な数値やな」
そんなやりとりをスルーしながら雪梛と朝月は間合いをとって構えた。
朝月は観察眼を使用して現状の強さを観た。
互角とはいえないがそれでも善戦はできそうだ。
「じゃあ始めようか。先手は譲ってあげるよ」
「懐かしい表現をするなら貴方はADF型だものね。じゃあいくわよ?」
朝月は抜刀と共に空裂斬を発動した。
立体的視認を用いて最小限の動きで回避をしている。
「デスカウンターで来ないのね」
「嫌だよ。なんか狙ってるでしょ?」
雪梛にそう指摘されて朝月はニコっとした。
「もちろんそうよ。しかも今はパッシブ発動じゃない。試す価値が大いにあるというわけよ」
「じゃあ今度はこっちがいこうかな」
攻撃をさせないためか魔力弾を指に装填して構えた。
そして狙いを定めて射撃を開始した。
「流石の速度感ね」
朝月は魔力を纏わせた刀で的確に弾いている。
これに対応できたことによりどのように把握しているのかを理解できたようだ。
「まさか本当に習得するとはね。あれってもはや計算ミスさえしなければ理論上の最強技みたいな感じでしょ?」
「ご名答よ。脳内に全く同じ状況を配置して見切り不可速度の攻撃を可能にして回避する技よ」
つまりデスカウンターを決めた瞬間に朝月の見切りによる先読み斬撃が飛んでくるようだ。
射撃を中止して光を混ぜ込んだ五属性を生成して雪梛は準備をした。
「そしたらこれは対応できるかな?」
「面白そうね…見せてあげるわ!」
納刀して右足を一歩後ろに引いて眼を閉じて右手にシールドを張った。
そして雪梛が上空に融合物質を投げると同時に朝月が動き出した。
朝月は一直線に融合物質に飛んでいってそのまま発動直前の物体を掴んだ。
「は?」
流石の雪梛も困惑しながらその光景を見ていた。
あらかじめ練っていた魔力を一気に解放しながらリセットを握りつぶした。
「ふう、間一髪だったわ」
手のシールドが割れているのをみるに本当にギリギリだったのだろう。
「何をどうしたらそういう発想になるの…」
久しぶりに雪梛は呆れながら言った。
「だってあんな物質が発動したらあたし死んじゃうわよ?今度は多次元でも使うのかしら?」
どうやら魔力を練っていることすらわかるらしい。
「もちろんだよまあ今回はいつものとは違うやつでいこうか」
魔力をかなりの広範囲で展開すると流体を使用してから雪梛は魔力に対して炎熱系統の波長を流した。
その瞬間にまさに火の海と言っていい惨状が出来上がった。
朝月も流体を使用しながら流石に冷や汗をかいているようだ。
「落ち着きなさい雪梛。話せばきっとわかるわ」
「そうだね。刀で語ってあげるよ」
雪梛は笑ってからライトミクスアイスを発動した。
「いくよ。これが技の瑠奈がつくった技だよ」
そういうと雪梛は刀を回転するかのように振った。
『オールブレイカー』
シュュン ピカァ ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あたり一面が白色に染めげられてエネルギーの暴力がはじまった。
その場にいた香澄とてんちょうも巻き込みながら亜空間に轟音が響き渡る。
あまりの火力に雪梛は興味深そうにその現象を観察している。
そして光が徐々に弱まって視界が良好になった時には何故か雪梛が立っている場所以外ボッコボコになっていた。
どうやら亜空間の地形すらも変形させる威力だったらしい。
「これは迂闊には使えないね」
そう言いながら現場を修復せずに全員復活させた。
「まけちゃったわねって何かしらこれ!?」
「ここ亜空間よね?どうしたらこんなになるのかしら」
「うわーーー!?この前ようやく3日ぐらい全力で構成した私の自慢の亜空間の地形がなーなっとるやないかい!また一週間ぐらいは再構築やな…」
一人だけ絶望のような顔をしてどこかに消えてったようだ。
(何これ?)
ちょうど帰ってきた極限向上が理解できていないのか聞いてきた。
「ほら、瑠奈が使ってたオールブレイカーがあったでしょ?それを技一覧表を作った時に思い出して面白そうだからやってみたんだよ」
(そしたらこうなったってわけかしら?)
「そうだよ。流石は瑠奈の技だね」
(いやもうこれは貴方がおかしいだけよ…)
とりあえず空間を修復して試合内容を二人に話した。
(なるほどね。というか朝月はどうやってそのレベルまでいったの?)
単純な疑問を極限向上は口したようだ。
(まあそれについてはあたしのほうから説明させてもらうわ)
ようやく喋るタイミングがきたと言わんばかりに少々食い気味で一点集中がいってきた。
(前に原初での戦いでこれをやっていたでしょう?そして案外ミラー戦をやっているという情報もすでに出ている。まあ要はそういうことよ。あたしとの斬り合いでひたすらに習得しようとしていたらなんかできてたって感じかしら)
まあ事実なので曖昧な点を指摘しようにもできないようだ。
(気になるなら試しに攻撃を受けてみたらどうかしら?)
「それもそうだね」
雪梛は抜刀して構えた。
「じゃあいくわよ」
そういうとマイゾーンに匹敵する速度で急接近して基本に忠実な実に綺麗な太刀筋できってきた。
そして朝月の刀が身体に触れた瞬間にデスカウンターが発動して瞬時に朝月の首のある場所に雪梛の刀が通った。
そしてその瞬間に反射的に回避行動が発生した。
刀で迫ってきていた攻撃を受け流して距離をとった。
「なるほど。そういう回避方法が現実的に可能なんだね。今回はとてもいいことが知れたよ。ありがとう」
「こっちも楽しかったわ。じゃああたしはまたミラー戦をやっているかまた何か面白いものが出てきたらぜひ教えてね」
そういうと朝月と一点集中は亜空間を開いてどこかに行った。
こんにちは雪梛です。
もうなんか色々なことが突発的に起こっていますが気にしたら負けです。
まあ今回のやつに関しては先日の原初の行間調整のときに思い出しただけなんですけどね。
こっから私は新しい本を買ったのでそれが読み終わるまでは一旦止まります。
ゆうてもニ、三日程度かと思われますね。
新しい本を読むと表現方法が知れて面白いです。
ではまた次回お会いしましょう!




