三属性の融合物質
次は雪梛と滅鋭の対戦のようだ。
香澄と雪無は離れて雪梛と滅鋭は間合いをとった。
「貴方は刀を使うのですね」
「そうだよ。やっぱりあったほうが描写的にバリエーションが増えるからね」
気にする箇所がずれている気がするのだが。
「まあいいです。さあ、始めましょう」
滅鋭は多方向に結構な量の魔法を展開した。
「やっぱり使えるんだね。でも練度が足りていないかな」
雪梛はそこそこな光と闇を用意すると融合反応を発生させた。
その瞬間に滅鋭の魔法が全て崩されたようだ。
「流石ですね。一応この展開は予想しておりましたので別のものを用意していましたよ」
「知ってるよ」
雪梛はそこそこに離れている距離にあった巨大氷に対して観察眼をかけて準備を完了させた。
まるでタイミングを測ったかのように飛んできた氷に対して一点を狙って刀を向けた。
接触の瞬間に少し押してやった。
『地球割り』
トン パキーーン
面白いぐらい簡単に割れてしまった。
「もうなんか規格外すぎて何もいえませんよ」
「今度はこっちがいくよ」
雪梛は指を銃の形にして指先に魔力で弾丸を作成して発砲を開始した。
ババババババ…
滅鋭は冷や汗をかきながら回避をしていた。
空いている手を同じようにして更に発砲を開始した。
ババババババ…
弾速が速すぎてこれ以上は回避不可と判断したためシールド、火、氷、風、雷をぶつけつつ雪梛にもいくつか飛ばした。
これは見切りで回避して納刀してから集中力を高めた。
何かがくると思った滅鋭は受けの構えをとった。
雪梛が抜刀した瞬間にものすごい風圧と共に斬撃が飛んでいった。
『空破斬』
拳にシールドを張って飛んできた斬撃を正面から殴った。
「はっ!」
相殺されて弾けたようだ。
「面白いね。一体どこまで見えているのかな」
「たまたま見えただけですよ」
会話を終えると同時に雪梛は魔力を展開して脳内詠唱をしながら重心を低くした。
「今回はどんな居合いでしょうかね」
フラットに構えながら滅鋭は言った。
発動時間が短縮されていたためもう準備が整ったようだ。
「貴方はこれをどう対処するかな」
スッ
極めて静かにまるで無音で動き始めたかのように雪梛は動作を開始した。
決められた動作を完璧にこなすかのように美しく進んでいき高密度の冷気に包まれた刀を抜刀し始めた。
『マイゾーン:冷撃』
雪梛は納刀直後に相手の動作がわかっていたので回避をした。
「すごいね。ほとんど無傷で回避されたのは久しぶりだよ」
「いえいえそこそこダメージはもらいましたよ?」
確かに身体機能は低下しているようだが傷自体は入ってないらしい。
「貴方は解放しなくていいんですか?」
これは滅鋭の失言だ。
「まあいいかな。それよりも第二ラウンドって感じかな」
雪梛は眼を閉じてミカエルを発動した。
滅鋭は火、水、雷を小さな球体として生成してその三つを超高速回転させながら融合させた。
その瞬間に雪梛はミカエルを解除した。
「ごめん滅鋭。許してね」
「え?」
雪梛は特大の光を生成するとそこに高密度の氷を融合させた。
「雪無、貴方も運がないわね」
「私もそう思うわ…」
あまりの氷の密度により爆発を起こして世界が冷気に包まれた。
雪梛と香澄は流体を使用して同調することにより生存している。
「珍しいわね。いつも新技系は大体受けていたじゃない」
「あれは流石にまずかったからね。まあまだ実際に観たわけじゃないからわからないんだけどね」
雪梛がまずいということはかなりの大技らしい。
「とりあえず時を戻すわよ。ある意味この状況は殲滅したといえなくもないからこの世界を終えることも理論的には可能だけれども」
「まあ実際この世界で一番強いやつも倒しているからね。冗談はこのぐらいにしてそろそろ戻ろうか」
雪梛はデバイスをシールドでコーティングして使用可能温度に調整してから元に戻した。
無論記憶操作を施してから少々手前に。
「…そこそこダメージもらいましたよ?」
ちゃんと設定した場所に戻ったらしい。
「楽しかったから今回はおしまいかな。まあ終わったのは世界の方だったかもしれないんだけどね」
こう言ったことを言ってしまう雪梛も雪梛で随分楽しんでいそうだがな。
「ふふ、氷でも爆発したのでしょうかね」
二人とも顔には出さなかったが内心少し驚いたようだ。
「それは面白いわね。世界が冷気にでも包まれたのかしら?」
「貴方たちが何を言っているのかわからないわよー」
一人ついて来れていないようだ。
「滅鋭は一体どこまで観えているのかな?」
「いえいえ、たまたま見えただけですよ」
どうやら思ったよりもこの滅鋭というキャラクターは今回のキーパーソンになり得るかもしれないようだ。
こんにちは雪梛です。
最後の方に少々隠れキャラ的な演出をしましたが個人的にああいったやつが好きです。
まあだからと言ってあの場面で入れるのかと言われれば少々微妙だったかもしれないと言わざるおえないかもしれないですね。
ではまた次回お会いしましょう!




