ロマンっていうのは跳ね返せるのよ?
「なんか変な描写されているわね」
「実際何で戦わないのですか?」
「私はコピーを持っているのよ。だから第三者目線で技を色々見ていても十分に強くなれるのよ」
「そうなんですね」
もはや開始の合図を待たずに間合いをとっている。
これまでの戦いとは格が違う雰囲気を感じ取ったのか会場は静まり返っていた。
風の音のみとなった会場がついに動き始めた。
綺雪は抜刀しながら香澄にきりかかった。
立体的視認と観察眼、気配感知を使用して雪梛のように最小限の動きで回避をしている。
きりながら魔力弾を複数生成して香澄の急所を狙って発射した。
そうくると予想していたのか特殊シールドを角度を計算してから生成して跳ね返しミラーガンで魔力弾を無力化した。
一度斬撃を終了して距離を取ろうと綺雪はバックステップをした。
その瞬間に香澄は接近していき着地狩りを狙った。
かなり危ない場面だが綺雪は冷静に風魔法を使用して滞空時間を延長して回避した。
今度は香澄がバックステップをして距離をとった。
「流石の計算力ですね。技の精度も高いです」
「貴方もよく短期間で強くなったわね。正直予想以上だわ」
魔力を展開して綺雪は構えている。
会話中に物理演算をしていたのか両手に魔力弾を装填するとシールドをばら撒きながら八発のキー2個で開始した。
『バーストショット』
展開した魔力の性質をクッションのようなものに変化させて更に衝撃透過をした。
しかし衝撃系統はまだ練習不足なのか少し失敗してダメージをもらっていたようだ。
「やっぱりこの技防ぐの難しいわね。あの時朝月が斬って破壊したのはなんだったのかしら」
そんなことを言いながらも今度は香澄が魔力を展開して波長を変化させた。
その瞬間に綺雪は刀に魔力を込めて大振りをした。
魔力による相殺が発生して香澄のオールブレイカーが無力化されたようだ。
「あら、やるわね」
「簡単には負けませんよ?」
脳内詠唱を終えた綺雪が巨大な高密度氷を生成して香澄にかなりの速度で撃った。
立体的視認を使用して抜刀して香澄は構えた。
『地球割り』
見事に氷を破ると統合性が乱れて消失していった。
「決め手に欠けてしまいますね」
「そこをなんとかしていく時期が一番楽しいのよ」
どうやら香澄から本格的に攻める気は今のところないようだ。
綺雪にとってはありがたいので思考をフルで回していく。
数秒ほど思考して綺雪は動き出した。
指を銃の形にして香澄に照準を合わせて体内に魔力を循環させていく。
そして充満したタイミングで魔力の波長変化を行いマイナス電子を指に集約させ始めた。
大体やることが把握できたので香澄は拳にシールドを張った
マイナス電子が指に溜まるとそれを誘導して一点に入れ込んでいく。
徐々にエネルギー弾が大きくなっていき一つの球体が完成した。
「いきますよ!」
「きなさい」
エネルギーを解放してデュアルガンのようなエネルギー砲を発射した。
時空の歪みが発生しかけていたのでかなりの出力だろう。
ちょっとまずいかと思いながらも力の圧縮をした。
「ロマンっていうのは跳ね返しもできるのよ」
「え?」
『ロマン砲』
圧縮した力をフルで解放して迫り来るエネルギー砲に拳をぶつけた。
その瞬間に跳ね返ったかのように綺雪に突撃していった。
「どうなってるんですか!?」
困惑しながら近未来シールドを全力で操作したがやはり完全には防げないらしい。
余波によるダメージで痺れながらもまだ立っているようだ。
そろそろ頃合いとでも思ったのかようやく香澄が動き出した。
魔力弾に氷柱に火球、雷、風をシールドで複雑化させながら攻撃を開始した。
あまりの計算された攻撃に紙一重で回避をしている。
そしてその攻撃をしながら重心を低くした。
今回は短い時間を経て動き出した。
並行移動して綺雪に接近をしてそのまま流れるかによう抜刀。
綺雪の身体に入っていく刃は止まらずに決められたかのように進んでいく。
そして振り切って綺雪を通り過ぎて納刀。
『マイゾーン:静撃』
カチッ
納刀した瞬間に綺雪が倒れたようだ。
「いい戦いだったわ」
「こちらこそ、です」
綺雪を持ち上げてそのまま退場していった。
待機室にそのまま向かうと雪梛とカルマがいた。
「おー見てたぞ。なんていうか…強すぎじゃないか?」
「まだスタート地点よ。道はこれから上り詰めていくもの」
「マジかよ…」
そんなカルマはよそに2人はいつもみたいに横並びで歩いて入場した。
「会場が大変揺れる可能性がございます。どうぞお気をつけて決勝戦をお楽しみください」
「懐かしいわね。謎なアナウンス」
「なんかあの時と同じ人じゃないこれ?」
どうやら声がいつも原初で受付しているお姉さんのようだった。
「そしたらあの人何者なのかしら?」
「まあこの前の魔王討伐編の時も特に気にしている様子なかったから案外世界を渡り慣れているかもしれないね」
となると確定で朝月と友達となってしまうのだがいいのだろうか。
そんな会話をしつつも間合いをとって構えている。
「結局文明が進もうと後退しようと私たちの戦闘スタイルは変わらないわね」
「もちろんだよ。文明なんて飾りに過ぎないからね」
両者足を軽く引いて全く同じ構えをして立っている。
こんにちは雪梛です。
なんかこんな感じの戦闘シーンを書いているとロマンを書きたくなってきます。
しかし私の雪梛を書きたい欲が止まらないのでまだいきます。
ではまた次回お会いしましょう!




