第1話 スーパーエリート社員、佐山和樹の素晴らしい叡智~wisdom~
佐山和樹はスーパーエリート平社員。経営支配コンサルティング会社に勤める、サラリーマンだ。
今日は是非とも弊社をコンサルティングして欲しいと依頼があったT社にやってきた。
「失礼いたします!」
うぃいいいいいん(自動ドアの開く音)
シュイーーーーーーン!!(受付を介さずに名刺を37階のオフィスに投げ飛ばす音)
シュ!!(背後から時速100km(キロメートル)で飛んでくる名刺を、ピースを作ってキャッチする音)
「むむ!この名刺!?名のあるコンサルティンダーと見受ける」
↑(髪型はパンク、スーツの色は黒、名前は金本)
ざわ……、ざわ……。
「こんにちは!」
(↑佐山和樹35歳、独身。髪型は想像次第、(基本的にはガチガチの七三分け)スーツの色は闇より深いブラック企業カラー、時計はグッチッチ、パンツは履いていない)
シュバ!(お辞儀の角度は30度。2秒程度この姿勢を維持するが、それは凡人の発想。
100倍仕事のできるところをアピールするなら0.02秒で、お辞儀を済ませるのだ)
「ただ者じゃない!あなたのお名前を是非教えて下さい!!靴でも舐めましょうか?」
「その必要はありません。名前、佐山和樹。経営支配コンサルティング会社のサラリーマンです」
「今年の弊社は赤字になりそうなんです!どうすればいいんだぁああああああああああ!!」
担当の金本さんが頭を掻きむしってカツラを投げ飛ばす。
「ふむ。私に名案があります」
「なんですと!その名案があれば弊社が赤字倒産する確率は?」
「私の読み通りに行けば0パーセントです」
「素晴らしい!!是非その名案を教えてください!!」
「粉飾決算作戦で行こうと思う」
「粉飾決算作戦……?」
「ええ、赤字をなかったことにして、あたかも黒字であるかのように決算書を書き換えるのです」
「なんという叡智なんだ……。自分の不出来な頭を真実の口に突っ込みたい思いです!」
──1か月後
「凄いです!佐山さんのおかげで、弊社は黒字を喜んでいます!!
株主の空っぽの頭からマネーを引き出せました!!
これは弊社からの報酬です!!」
佐山は100億マネーを受け取った!!
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