3.出発と遭遇
3話更新しました!!
今日は模試があったこともあり、
時間が遅くなりました……
3話も楽しんでください!!
1日目────
バトランティアのある『四カ国中立都市』までは徒歩で3日だ。
しかし、道中に出現するスライムやゴブリンなどとの戦闘を考えると3日と半日といったところだろう。
そのため、今日は朝5時に起床した。
それからは、いつも通り着替え・洗顔・朝食をして、バックの最終チェックをした。
村の東門からの出発だったが、見送りには家族だけでなく、父の道場の教え子たちも来てくれてた。
しばらく会えないことに寂しさを覚えつつ俺とミヅキは出発をしたのだった。
15分後─────
今俺達は村から2km程の林道に入ろうとしていた。
「リョータ、1時間は魔物避けの魔法で何とかなるけど、その後はどうすんだ?」
「ミヅキは小太刀だし、戦闘は俺がメインだな」
「いや、一応短剣も持ってるぜ!出発前に母さんの形見を父さんに渡されてな」
「そうなのか…それで、その短剣は属性やスキルを、持ってたりするのか?」
「『状態異状・毒』が付いてるらしいぞ?リョータの刀も新しいよな?それは?」
「あぁ、それは『三日月』っていう日本刀で、火属性の六刃だよ」
「おい、六刃っていったらアレだろう?属性持ちの日本刀の中でも最強と謳われる宝刀だろ?マジなのか?」
「あぁ。元々家にあったんだが、父さんに行くことを伝えたら貰ったんだよ」
「ほんと、お前ん家ってどうなってんだよ……時雨流剣術の開祖の父さんと魔術師の母か……」
「そんな事言ったらお前もだろ?伝説のギルド『神殺しの英雄』の暗殺者と狩人が親とかヤバイだろ……」
「それもそうか」
「とりあえず、母さんの魔物避けの魔法が消える前に距離を詰めとこうぜ」
「そうだな」
そう言って2人は走り出した。傍から見ればありえない速度で……
30分後────
「も、もう無理だわ……」
「おいおい、まだ12kmだぞ?」
「お前はいつも走ってるからだろ……俺は剣しか振れないんだよ………」
「はぁ、情けな……おい!リョータ走るぞ!急げ!」
ミヅキが全力疾走をするとともにリョータも走り出した。
「おいミヅキ!そこまでヤバイのか?」
ミヅキの気配感知の絶対さを知る俺は、真剣な表情のミヅキに緊張した。
「あぁ。スライムやゴブリンなんかより、もっとヤバイ奴だと思う」
「ミヅキが言うならそうなんだろーな……」
「ヤバイぞリョータ!このままじゃ追いつかれる!戦闘準備だ!」
「了解!と言いたいところだが、前にも敵がいるぞ」
前にいたのはゴブリン4体だ。
実戦経験のない俺達にとって、挟み撃ちは死に関わる。
「よし、なら木の上に登ろう。あの木なら後ろのヤツも気づかずにコブリンの方へ行くかもしれない」
そういって、ミヅキは、前方右に見える4mくらいの木を指した。
「分かった」
木に登り終えると後ろにいた奴が姿を現した。
「おいおい、マジかよ」
「初戦がアイツとか……ついてないな俺たち」
姿を現したのは白銀月狼だった。
そして、そいつはミヅキの目論見通り4体のコブリンと戦闘を始めた。
しかし、結果は1分でゴブリン達が敗北。
圧倒的な実力差だった。
「もう、気づかれるのは時間の問題だ。あいつがコブリンを食べてる隙に不意打ちを仕掛けるぞ」
「そうだな」
そう言って、俺とミヅキは三日月と短剣をそれぞれ構えた。
だいぶ慣れて、文字数が増えてきました!
このまま、文字数がどんどん増えるといいなぁ〜
明日も更新するのでよろしくお願いします!!