恋愛ふらぐ??
お久しぶりです;;
そんでもって更新が遅れてしまい申し訳ないですorz
とりあえず、ハルトエンディングを1話分うpします^^
短いですがww
ゲームの中にトリップしてからもう1週間が過ぎた。早いもんですね~。。
なんだかんだと順応して、今では自分が「女」であることに関しての違和感を私は持てなくなっている。
人間ってすごいね。うん。いや、・・・私が単純なだけ??
でも、やっぱり根本的なところを切り替えるのは至難の業だった。
・・・まぁ、22年間培ってきた“俺”としての思考回路が数日で簡単に“私”に切り替えられる訳もないのだ。
うん、だから何を言いたいかというと・・・・
「好きです、付き合ってください!!」
君とは付き合えないということなんだよね~・・・・
目の前で頭を下げて告白してくるモブキャ・・・・失礼、男子生徒に私はため息をついた。
相手は喋ったこともない顔も知らない上級生。
ここ数日繰り返される状況にうんざりしつつ、私は困った風を装って「ごめんなさい」と謝った。
ちなみに、クラスメイトの男子からはもれなく全員から告白されてしまいました。全然嬉しくないうえに迷惑だったので丁寧にお断りしましたが。
数十匹の猫を被った可愛らしい声を意識して謝れば大抵は「困らせてごめん!」と言って立ち去ってくれるので簡単にあしらえる。
目の前の彼にもそれを期待したんだけど、・・・なかなかに相手も強敵だった。
私の言葉に何を思ったのか
「本当に大好きなんだ!その可憐な顔もすらっとした体系も可愛い声も!!」
感極まった!!といわんばかりにガバァッ!!と抱きついてきたのだ。
き も い !
ぞわぞわっと鳥肌が立った私を誰が責められようか。
思わず握り締めてしまった拳を目の前の男に叩きつけてやろうかと嫌悪感も露に頬を引きつらせる。
男と付き合う趣味はねーんだよ!!とまぁ、今の姿には相応しくない暴言を吐こうと口が開きかけ、
「おt・・・モゴッ!!」
後ろから口を覆われた。
おい、何だストーカー第二弾か!?と目だけをめぐらせて背後に立つ存在を見て・・・・、見なきゃよかったと激しく悔いた。
後ろにいたのは額に青筋を浮かせたハルトと祐介だったのだ。ちなみに、私の口を覆っているのはハルトの手。
「山本クン???ルナちゃんに手を出すなんて、許されないことだよね????・・・・覚悟してね??」
変態モブキャラを私から引き剥がした祐介は満面の笑みで、ズルズルと彼を引きずっていった。
おぉう、黒いオーラが出てますよ~??
「ルナ、簡単についてくなっていつも言ってるでしょ??こういうときは僕か祐介に一言・・・」
「ハルトは過保護すぎだよ。このくらい大丈夫なのに~」
体格的に劣っているのに、ものともせずに変態モブキャラひきずっていく祐介の背中を見送っていたら、頭上からふかぶかとした溜息が降ってきた。
男の急所を“俺”は身を持って知っているんだから、どうしたら一番ダメージを与えられるかも知ってる。簡単には負けない。
そう考えながら言ったら、ハルトは苦く笑う。
「だーめ。危ないから」
ほんと、心配性だ。私が簡単に押し倒されてあんなことやこんなことをされると思っ・・・げふんげふん。今の姿には似合わない事を考えてしまった。自重自重。。
・・・・ともかく、そんなに大人しい性格をしてないことをハルトは知っているはずなのに。
精神的には年下のハルトに心配されるのは少々複雑だ。
********
「う~ん。それは、ルナちゃんが悪いかな??」
「え~・・・・。水樹も過保護~」
帰宅後、毎日恒例の愚痴大会という事で水樹の部屋を訪れていた私は抱えていたぬいぐるみをボスボスと叩いた。
余談だけど、水樹のお仕事は作家さんだ。ニートでもヒッキーでもない。うん、誤解しないようにね??
「過保護じゃないよ。女の子を心配するのは当たり前」
くるりとイスを回転させて俺を振り向いて肩を竦めて見せる水樹は、「それにね?」と付け足す。
「ハルトも祐介もルナちゃんだから心配なんだよ?もちろん俺もね??」
言っていることが意味不明。それじゃあ私が隙だらけみたいじゃない!
むくれる私に「分かってないね??」と苦笑して水樹は頭を撫でてくる。どこまでいっても愛玩動物扱いだ。この、お兄ちゃん属性め!!
********
「ルナ??」
「・・・・・・」
「・・・・・えーと、ルナ??」
「・・・・・・・・・・・・・・」
水樹に隙だらけ発言をかまされてしまった私は、「多分、こいつよりは隙ないよ??」という思いでハルトを見つめていた。
天然たらし属性の王子様系ハルトよりは私はマシなはず。。
ハルトお手製のオムライス(ふわふわ卵の超美味しいやつ!)に絆されそうになりながら私は余念なくハルトの観察を続ける。
もし、ハルトにボロが出たらそこに「ほらね!!」と言わんばかりに文句言いまくって何も言わせないようにしてやるのだ!のだのだ!!
「ルナ、見られてると恥ずかしいんだけど・・・」
私の視線を一身に受けているハルトは居た堪れなくなったのか顔を赤らめてプイッとソッポを向いてしまった。
なんだ!ツボか!?乙女のツボを刺激したいのか!!??
・・・・・・こんの
「天然たらしめ!!ボロを出せ!!」
「え、何の話???」
く ち か ら で て た ☆
・・・心の叫びがつい。
私の突拍子もない発言には皆もう慣れているので、スルーだ。言われた本人はさすがに聞き流せなかったみたいだけど。
ふっ・・・・。だめよ、ルナ。落ち着きなさい。
ここで暴走したら、敵の思うつぼ(?)よ!!
「・・・ごめん、何でもない。」
不機嫌丸出しという声に顔で、今日の晩御飯の牛肉のステーキ(ハルト作。勿論超美味)に勢いよくフォークを突き刺す。
行儀が悪い??そんなこと知った事か!!
柔らかいお肉をもぐもぐしながら、ハルトの弱点をさらに探そうと躍起になる私と、それに何故か照れるハルト。
夜になって、もしかして「見つめる」と言う事で恋愛フラグを立ててしまったんだろうか!?と気付いた。
身悶えてなかなか眠りにつけなかった事は言うまでもない。