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ワケあって、異世界審査通っちゃいました  作者: 蜂月 皐
第3章「建国編」
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第24話 「続・鈴空式村人面接」

引き続きご愛読いただき、ありがとうございます!

村人候補者達とともに村に戻った鈴空。

鈴空の思い描く理想の村の為に、村人の面接が開始される。

 「ただいま!」


僕は、無事村への帰還を果たした。村に付くと、リアが出迎えてくれた。


「鈴空さん、おかえりなさい」


すると、僕の後ろにくっついて来ていた、金魚のフン達、もとい村人候補者たちが、リアに群がった。


村人候補者達「リア!久しぶり。元気だった。久しぶりのリア姉だ。わーい」


どうやら、候補者達は、皆リアの知り合いのようだ。しかも慕われている。


「えーと、リア。再会を喜んでいるところ悪いんだが、この村人候補者達の身なりを整えてきてほしいんだ」


慕われているリアに、こいつらの面倒を見てもらうのが、一番手っ取り早そうだ。


「わかりました。みんな、私に付いて来て。水浴びしてきましょう」


水浴び?風呂はないのか?


「リア、シャワーとか風呂とかないのか?」

「シャワー?風呂?なんですかそれ。よくわかりませんが、体を清潔にしてくればいいのですよね?」


この世界には、シャワーも風呂もないのか………。それって、俺にとってはかなりの死活問題だな。早急にシャワーと風呂の設置を行わなければならないな。問題は山積みってところか。


村にある集会場で待つこと1時間。水浴びが終わり、リアが村人候補者達を連れて僕の元に戻ってきた。


「リア、ありがとう。お疲れ。ちょっとこっちに来てもらえるか?」


僕は、面接用に、椅子とテーブルを用意して待っていた。リアにも面接に参加してもらう予定だ。そして、人数があまりに多いので、あらかじめ、面接用紙という名の制約書を作成しておいた。これにより、僕の考えや、村の方針に従えないものは、問答無用に振り落とす計画だ。つまり、面接には、制約書に同意した者のみ参加が認められ、面接を受ける権利を与えられる。さて、何人残ることか。楽しみだな。

「リア、まずは、みんなにこの用紙を配布して。用紙にサインができたら、俺のところまで持ってきて」

リアは、まるで秘書かのように、手際よく作業をこなす。数分で面接用紙が僕の元に集まった。僕の作った制約書。もはや誓約書と言っても過言ではないだろう。だが、それはいたってシンプルだ。いちいち回りくどいのは嫌いだし、相手を試したりするのも、僕の性には合わない。たったの5つ。5つだけの制約で僕を納得させてくれればそれで良い。


〈鈴空式 村人面接用紙〉

1、村の長たる鈴空様に忠誠を誓う

2、村の長たる鈴空様の野望に加担する

3、村の長たる鈴空様の秘密を厳守する

4、村の長たる鈴空様の詮索はしない

5、みんな仲良く助け合って楽しい村を造りましょう

私は上記の項目全てを厳守致します 名前______


以上が、今回、僕がほしい人材の最重要項目だ。


「さて、面接を始めよう!リア、制約書にサインできた者だけ、一人ずつ、部屋に通してくれ」

リアが一人目を連れてきた。

「り、鈴空様。こんにちわ。私、ネメアです。こ、この村で頑張って働きたいです。よろしくお願いします」


一人目は、デミヒューマンの女のコだった。震える声で、精一杯挨拶をしてきた。


「くッ。こ、これは………。可愛い!!!採用!!!!!合格だ!」


ケモ耳とは、一本取られたぜ!


二人目は、デミヒューマンの男の子だった。


「鈴空様、こんにちわ!僕は、カイザ。鈴空様の面接用紙に好感を持ったぜ!鈴空様の元で働かせてくれ」


ふむ。男か。しからば、聞いておかなければならない大切なことがあるな。


「カイザ。()には大切なことがある。それは何か?」


少し、難しい質問だが、大切なことだ。元気があって、若くて勢いもある。正解を答えてくれよ。


「それは、女を守ることだ!」


正解!!!女つまりは、ケモ耳少女達を守ること。それが、僕に、僕ら漢に課せられた使命。


「ふむ。見事なり。カイザ、合格だ!」


三人目は、ヒューマンの女のコだった。


「鈴空様、こんにちわ。ウチは西華(せいか)。ウチにはケモ耳があれへん。ケモ耳を愛するっちゅう鈴空様の気持ちには答えられへん。やけど、しっかり働く。傍に置いてくれへん?」


ヒューマンだけど………。関西弁って、グっとくるものがあるよなぁ。ヒューマンは仲間にできない。そうゆう()()()だったが、村人としてなら、ギリギリOKだろ。可愛いし、採用しない理由はないな。


「よし!合格!採用だ!!!」


こうして僕は、次々と面接をこなしていった。


「鈴空さん。今のコで最後になります。お疲れさまでした」

「え?もう終わり?」


結構時間がかかると覚悟していたんだが、割と早く終わったな。面接が終わると、外はすっかり、火灯し頃となっていた。


「なぁ。リア、今日の合格者って何人だった?」

「デミヒューマン28人とヒューマンが2人。合計30人です」


僕は気が付くと、全員を合格にしていた。それどころか、あの制約書全員サインしたのか。僕が言うのも変だが、揃いも揃って、偏った考えの持ち主ばかりということか?


「デミヒューマンにも色々いたな。ヒューマンは女のコだけだったが、関西弁のコだったり、天然系のコだったり、皆、それぞれ個性があったな」


僕は、今日の面接を思い起こしていた。人間嫌いの僕が、ヒューマンを村に受け入れることになるとは、予想外だった。だが、しかし!実は、僕の頭の中には、既にもくろみがあった。きっと良い商売になるな。


「ちなみにリア。今日来ていた、デミヒューマンの種族はわかるか?」

「はい。リザードマン、人狼、人虎、エルフ、鬼です」


ケモ耳じゃないコもいるが、ま、良しとするか。


「さて、リア使ってばかりで申し訳けないのだが、合格者を全員広場に集めてもらえるか?」

「はい。それは、良いですけど、何かするんですか?」

「うん!新しい、村人となったあいつらの歓迎会をやるぞ!すでに、龍じいとルリアには準備を始めてもらっている」


新入社員歓迎会は、当然やるだろー!可愛いコと無礼講で、仲良くできるパーティーの始まりだ!こうして、僕の村は、いっきに大所帯となった。

それにしても、これだけの人数、一体いくら経費がかかるのだろう………。シューレからもらったお金でどれくらい持つか………。これは、早めに資金調達の手段も考慮しないといけないな………。

読んでいただきありがとうございました。

これからも連載を続けていこうと思っておりますので、ご意見、ご感想等、寄せていただけると勉強にもなりますし、執筆意欲も出ますので、ぜひよろしくお願いします。


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