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瞑想世界18

止まっている時間の中での時間差という不条理に、僕は戸惑う。

音が止み、僕の眼球は本来の目に戻り、それを合図にするかのように僕は田村に尋ねた。




「皆、無事に生還したのか?」





田村が頷き、うずくまって震えている成実ちゃんを指し示し、言った。





「やはり思った通り、通信手段は使えない事が分かった。だからこれは単なるがらくたと化してしまったわけだ」





田村が使用不能になった携帯電話をポーチにしまい、続ける。





「形状は全く同じ世界なのだが、通信手段が使えない事と、海が現実世界よりも黒ずんでいる事。それに時計が止まり動かず、人の気配がまるで無いという事が判明した」




僕は顔をしかめ、喚いた。





「ゴーストタウンか?」





田村が無機質な口調で答えた。





「そうだな。村瀬を探している内に、他の事も分かると思うがな」





僕は頭に閃いた事柄を口に出した。






「田村、お前が落下してから、成実ちゃん、俺と落下して行くその時間差はそんなに無かったと感じるのだが、お前はそんな短い時間の中で今言った事を感知したのか」





田村が束の間考えてから答えた。






「止まっている時間の中で、その時間は長く感じる時間差を俺にもたらしたのだろう。何かしらの異変が生じる前に村瀬を探しだそう」





不条理で矛盾した時間概念を突きつけられ、僕は絶句した後、おもむろに尋ねた。





「通信瞑想は効くのか?」





田村が頷いた。





「微弱だが、村瀬の心の波動は感知出来ているんだ」

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