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ポラリスの多世界  作者: 一
特異大魔法世界編
29/362

#27 円卓会議


会議は神殿内にある会議室を利用することになった。円卓会議というものに形式上はなるのかも知れない。


スイスイは生まれて初めて大魔法使いが一同に会する円卓会議に参加という名の傍聴だが立ち会うことになった。

会議室には、魔法界において大魔法使いたちと他にシュシュ元老員と元老院委員長のララルクが同席していた。凄い威圧感だ。


「さて、元老院の長として、今回の騒動について確認したいことがある。どうしてこんな失態になってしまったのかな。大魔法使い諸君」



大魔法使いはエノカ様を含めて十人存在して円卓に座している。右側から順に、



創世の大魔法使い

パルム・エノカ


炎帝の大魔法使い(王位)

アリス・A・ノア


王人の大魔法使い

ヴィクトワール・ギド


武皇の大魔法使い(王位)

シンデレラ・リリアンシュナーベル


神天楼の大魔法使い(王位)

ハザマ・シノミヤ


暗黒煌の大魔法使い(王位)

ゼノ・S・グライヴァーズ


ゼロの大魔法使い(王位)

リン・シャオラン


心眼の大魔法使い

シンリ・R・スミス


天界の大魔法使い(王位)

キミ・ラルクベール


無限の大魔法使い

ニコラ・エヴァノヴァ



そして、円卓を仕切るのが


元老院委員長

ヴェンツェル・ララルク


隣にいるのが


元老員の

シュシュ・F・アルバイン



である。



「お言葉ですが、元老院委員長、我々の魔法は全て自己蘇生魔法も含めて無効化無力化されており、魔法使いとして苦戦を強いられておりましたわ」


「ノア、そうだな。今回の敵は魔法を無効化と無力化する能力またはスキルかその他の力を行使していたことは事実だろう。だが、最高峰の魔法使いがこのような失態を犯したとなると今後の戦力について一考する必要が出てくるであろう」


そういうと、ララルクはため息を吐くと同時に腰を深く椅子に座り直した。


「今回はエノカのおかげで魔法が使えるようになった。本当に感謝している。これは借りにしておこう」


「ギド、ありがとう。だが、今回の敵は我々にとって魔法が効きにくいというよりは魔法そのものが無力化されたのはあり得ない話だが、現実起きてしまった事実だ。敵はシキという年端もいかない少年だったよ」



「「少年??!」」



「そうだ。少年だ。彼から自白魔法で話を聞いてきたわ。全ての魔法を無効化無力化したのも彼みたい。だから現時点では魔法は使えるようになっているわ」


「そうだな。現時点ではだな。今までこんな敵と遭遇したことがなかったから魔法が使えなかったときは焦ったよ。実際、一撃で僕らの国が治める都市は灰塵と化したけどれどね」


シャオランは苦い顔をしながら言い放った。


「で、今はその小僧の能力なり、スキルなりは破壊したということみたいだが、これから似たような敵が出てこないとも限らないなー」


「ぬーん」


リリアンシュナーベルが言うと、エヴァノヴァが相槌を打った。


「さて、敵はこれで終わりということはなかろう。今後の対策を練るとしよう。各都市での現状報告をまとめよう」


スイスイなりに、円卓会議の長い長い話を簡単にまとめると、つまりシキが全ての大都市に攻撃をした際に被害を一番受けたのは自国の国民と建物などの被害が大半を占めていた。


大魔法使いにおいては、敵との戦闘は無かったもの、ふいの直撃を受け初動に遅れが出てしまったが、各王たちは自国と近隣諸国との連携を瞬時に取り、警戒に当たっていたと。


他、蘇生魔法が無力化されていたので、自国の力のみでは誰も蘇生が出来なかった。

合わせて、警戒区域内では他に敵らしき存在は確認できなかったということ。


これから、第二陣の敵が攻めてくる可能性があるということ。しかも、敵は今回攻めてきたシキという少年以上の実力を兼ね備えている可能性がとても高く、大国同士手を元老院の元、手を取り合い更なる協力と大連合を築く必要が不可欠であるということ。


エノカ様からは、虹色の目をした特使または存在が主特異界から来る可能性がある予知の話と、シキ側の勢力が現在の特異界を破壊し、自分たちが新たな特異界に成り代わるという目的についても触れた。


この日の円卓会議はとても長い時間議論が白熱した。


無論、大魔法使いと王を兼任する者が多いから、自国との調整が必須なので議論と合わせて王を兼任する者は付き添いの書記官に議題と議論の内容を平行して進行しながら、会議を進めた。


事態は一刻を争うからだ。

流石は千年万年生きてきただけではなく、手配や戦略についても全員が頭がずば抜けているので、話がどんどん進んでいく。


国を持っている大魔法使いの国では、今話している内容について、共有されているので、大連合に向けての動きが着実に進んでいるようだ。


エノカ様も今回は流石に大真面目に取り組んでいる。


それほどの敵だったということか。



円卓会議は結局三日間に渡って議論がされた。

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