第449話 生徒会室にて
っていうか、食いしん坊であることが好き基準だったら、私、轟くんが好きって話になっちゃうでしょ!そうじゃない、いや、轟くんは嫌いじゃないけど!将来「くいしんぼう巫女と猫竜王」のゴマルク宰相みたいな経営者になったら素敵だと思ったりもするけど……。
恋愛のそれじゃなくて大切な友達の一人だもんっ!
って、えっと、何の話だっけ?
忘れちゃった。まあいいや。
……じゃないよっ!
忘れちゃったで済ませちゃいけないことが色々あったんだー!
目の前に山とつられたネズミーの優先チケット。
えーっと、使い道を考えないといけないんだっけ。
ぐぐぐっ。
KHTに絡めて使い道を考えろといっても、プレゼントとか寄付とかはダメだよね。募金であれだけ叩かれたんだもん……。
ううう。
KHTに絡めなければ、行きたい人が楽しく行ってそんでおしまいでいいのにぃっ!
もうさ、KHTとか関係なしで、あしながおじさんみたいに、いや違うな。
タイガーマスクよりって手紙を添えてどこかに贈ってしまおうか。めんどくせぇ。
で、KHTと絡めると、金に物を言わせてと批判が来ると思いましたので、匿名で寄付いたしましたの。
誰かに喜んでもらうというのが本筋でしょう?とかなんとか言っておしまい。
そうしようか。
うん、それがいい。
よし。
じゃ、どこに贈るかだよね。枚数は結局どれくらいになるのかな。
「全部で今のところ100枚ほどだ。まだ回収途中なので増えると思うが、第一弾だな」
と、朝っぱらから生徒会室に呼ばれて兄に渡されました。
一応ね、学校のことなので、家に持ち込まずにわざわざ生徒会室……って。
「聞いたわよ璃々亜ちゃん。掃除道具のモニターの件。流石ね。とても私には思いつかなかったわ」
章子先輩に褒められました。
っていうか、わざわざ私のアイデアだってなんで言ったのだ、兄よ……。
「だろ?璃々亜は本当に素晴らしい。自慢の妹だ。素晴らしい発想力があるが、とても謙虚だ」
謙虚って言うか、えーっと。
「アイデアを押し付けることもないし、どや顔でこうしたらどうだといういい方もしない。いつも、そっと私たちにヒントをくれるんだ」
あ、いや、兄よ……。違うんだ。違う。
なんか、ぼんやり脳内が漏れることがあって、それを勝手に兄やら嘉久やらが発展させるだけだよね?
「そう言えば、お菓子部でもそのようなことがありましたわね。野球部への差し入れの件とかとても助かったわ」
章子先輩までっ!それ、別に私のアイデアちゃうよっ!
「ふふ、璃々亜ちゃんにはぜひ生徒会に入ってほしいな」
剣崎徹がやばいことを言い出しました。
「本当はお茶会部にも入ってほしいけれど」
「徹、璃々亜ちゃんはお菓子部だけでも十分満足しているんだ。あんな狸と狐の巣窟になんて渡さないよっ!」
章子先輩の腕が伸びて私をぎゅっと抱きしめた。
うわー。
いい匂いだぁ。
くんかくんか。
「まぁいっか。璃々亜ちゃんが生徒会に入れば、ここでいつでも会えるもんね」
剣崎徹!
誰が、生徒会に入るなんて言いましたか!
兄に助けを求めるように顔を見る。
「璃々亜が生徒会かぁ……」
何やら幸せそうな顔で妄想しています。
「家ではお兄様、学校では会長と呼ばれるのか。うんうん、二人きりのときはいつものように兄と呼んでもいいんだよ」
とか、ブツブツと妄想の海にダイブしているようです。
ああ、やっぱり、私の兄だわ。
妄想癖あるみたい。
ゲフゲフ。
大丈夫かしら、こんなんで……。
剣崎徹と章子先輩はどうやら兄のこんな姿は慣れっこみたいだ。
「本当、璃々亜ちゃんのことになると人が変わるんだよね。でも仕方ないね。璃々亜ちゃんは本当にかわいくて素敵だもの」
と章子先輩。
そ、そんなことないです。
単になんていうの?
乙女ゲーム補正で、極度のシスコン設定なんだと思います。はい。
……ん?
あれ?
ここにヒロインが登場したとして、兄ルートに乗ったとして、私が悪役令嬢として暗躍する理由が何もなくない?
おや?
「お兄様をあなたになんか渡さないわ!」的な展開なんて、まったくもって、想像できない。
むしろ「どうぞどうぞ、お兄様をメロメロにして、シスコン卒業させてあげてください!」なんだけど。
はっ!
そっちなの?
「あなたがいるせいで、私のことを見てくれないのよ、酷いわ!」
とか責められる?
それって、私に全く非がないっていうか、兄のせいだよね?
げー。
ちょ、やめて!兄!
私を破滅ルートに乗せないでよっ!
やばい。本気でやばい。兄とは近づくべからず。
絶対生徒会入らないし!兄はあと1年で卒業だから、この1年を何としても乗り切る!
乗り切るんだぁ!
ヒロイン候補の、芽維たんや皐月たんとの接触もなるべくさせないもんっ!
本当はお友達を家に呼ぶとかそういうのもしたいけど……。
うぐぐぐっ。
ご覧いただきありがとうございます。
ご無沙汰しております。まったくもって、久しぶり過ぎて、話がどこまで書いたのかさっぱり忘れてるよーな状態で、えーっと、かなり読み返さないと書けないかもしれない……。頭にはあるの。続きはあるの。ただ、伏線どこまで書いたのか、どの道筋をどこまで書いたのかの記憶がなくて……あわわわ……。
えーっと、短編を書きました。3万文字程度で完結です。
「義弟が異世界賢者の転生者だと言い出した」
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/novel/531373064/672179327
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885766449
現在5話までアップしてあります。
主人公が高2から大学3年までの話です。義弟は中二から高校卒業(大学入学前日で話は終わる)
義弟が大好きな姉(純粋に弟として)と、義姉が大好きな弟(前世記憶持ち)の話です。
現代日本に魔法チートな義弟。どうなる?!




