第418話 覚悟が必要らしい
……分かってるよ、どうせ、どうせ、そいつらがショタ系攻略対象なんだろう!まさかの双子で来たか!
きっと、性格は双子だけど違う的な感じなんだろうよっ!
くっそ、ゲーム作った人間め!抑えるとこ抑えすぎるのはやめてくれ!だが、待てよ。
双子で一度に二人増えるのは嫌だが、2年生と言ったな。ということは、来年は入学してこない。入学は私が3年生になってからってことだ。
それはありがたい。
3年生の時には、兄とか剣崎徹とか、年上攻略キャラが学校からいなくなってるし。
よし。
……なんとかなる……と、思いたい。
「内部で行う活動じゃないからな。清掃活動は、学園の外、世間の目のある場所で行うものだ。中等部の人間が高等部の人間の指示に従わず勝手に行動する姿は見せられないな……。嘉久」
「そうだな。分かった。清掃活動は、高等部のお茶会部のみで続けることにする。応援委員には手伝ってもらわない。中等部との交流会も、例年通りお茶会を行うだけにする」
ほっ。
いいぞ嘉久!これで、攻略対象とヒロインとの早期遭遇の芽が潰れましたっ!ひゃっほーい!
「嘉久様、素晴らしい決断ですわ!」
にこにこ。
にこにこ。
「璃々亜の助言のおかげだ。ありがとう璃々亜」
はて?助言なんてしたかな?
もしかして、私の、攻略対象と近づきたくない念が飛び出してた?
うおうっ。何を言ったんだ、念よっ!
双子の子豚ちゃんとか言ってないよね?
嘉久が、真剣な目をしてこっちを見てる。
何だよ、その目。
私、ショタコンがどうとか、やばい発言とかしてないでしょ?
「やっぱり、俺には璃々亜がいないと……」
は?
なんだよ、またブラック企業へのお誘いでも言い出すつもりか?
それともあれか?
次期生徒会に、璃々亜も必要だとか言い出さないよね?
ずぅえーーーーーーったい、お、こ、と、わ、り!
「嘉久っ!」
嘉久の言葉の続きは、兄によって遮られた。
「敦也兄、俺は本気だ……だから、敦也兄も考えて欲しい」
ふおおおおっ!
京様ボイスが、本気だって、俺の気持ちは本気だから受け止めてくれって。男同士だけど、それでも考えて欲しいって言いだしたよっ!
若干脳内変換したけど。脳内録音完了!
さぁ、兄よ、都キャプテンボイスでどう答える?
「……」
って、無言かよっ!
無言なのかよっ!
分かったでも、無理だでも、何か言ってくれよっ!
「俺なら、今までのようにずっと一緒に食事が続けられる」
え?
ずっと一緒に食事って、京様まさかの都キャプテンへのプロポーズですか?
「どこの馬の骨よりも、俺の方がいいはずだろ?」
うわー。
俺を選べって、京様が、京様がっ。
やっべ。鼻血。
鼻血。
はぁ、はぁ、はぁ。いつ鼻血が出てもいいように、とりあえずティッシュ用意しとこう。どこにあったっけ?
この場を離れるわけにはいかない。都キャプテンの返事を聞き逃すわけにはいかないのだから。
「そんなに、簡単なことじゃない」
はい。
そうです。
男同士の恋愛にはいろいろなハードルが立ちふさがっております。
簡単じゃないです。いや、男女の恋愛だって簡単じゃないが、とりあえずどうでもいいよ、その情報。
「……だったら、どうしたらいい、敦也兄、どうしたら俺は……」
ぐっふ。
大丈夫だよ、京様。もう、都キャプテンの気持ちは君に決めてるからっ!
ただ、キャプテンという立場だとか色々考えて返事を出せないだけだから。
ヒャッハー!
いいぞ、もっとやれ!
「私を、まずは超えてみろ……」
ふおうっ!
都キャプテン、京様の成長のために……そんな条件を!や、やるな、都キャプテン!
「分かった。敦也兄を超えて見せる。そうすれば……認めてくれるんだな。俺と、璃々亜のこ」
まてーっ!
璃々亜のってなんだ?
「お兄様、嘉久様、私の話ですの?」
まさか、私が嘉久の会社に入社するとか、私が生徒会に入るとか、それを認める認めないの話か?
やめてくれっ!
全力で私は拒否するってのっ!
「ふっ。そうだな、嘉久。最後は璃々亜の気持ちだ。忘れるな」
「も、もちろん、分かってるよっ!璃々亜、覚悟しろよっ!」
は?
覚悟?
や、やだーっ!
何のことかわかんないけど、覚悟が必要なことはなんだっていやだ!
いつもありがとうございますなのですです。
夏が終わりますね。いや、暑い日々は続きますが。
そして、物語の中では、GWが終わります。はー。終わった終わった。
日数の数え方に自信がないが、たぶん最終日だったはずだよね?
(´◉◞౪◟◉)????




