閑話 中学時代の田中くん
短めです
ちょっといいなって、気になる女の子がいるんだ……。
そんなことを同級生と話をしたこともあった。中学時代だ。
彼女を作ってつきあっている友達もいた。僕には、彼女がほしいという気持ちはそんなになかったし、彼女になってほしいとお蒙ほど好きな子もdえきなかった。
「もったいねぇなぁ、せっかくもてるのにっ!」
いや、もててないよ。
そりゃ、バレンタインにチョコレートのいいくつかをもらったりもしたけれど。
正直、本命と義理の差がよくわからなかったし、あまり知らない子から渡されてもお返しを考えるのが大変だって思うくらいで。
「田中に何いっても無駄だよー。こいつ、野球が恋人だとか平気でいいそうなくらい野球バカだから!」
「知ってるけど、3組のマドンナに告白されたとか噂が流れてるぞ、さすがにいくら野球バカでも、振ったりしないだろ?な?」
ん?
「3組のマドンナ?」
「げっ!まさか、知らないといわないよな?」
知らないけど、もしかして、やたらとリボンの似合うかわいい子のことだろうか?
マドンナねぇ。中学3年生にもなって、自分のことを名前で呼ぶ人間は、いくらかわいくても好きになれそうにない。友達にもなれそうにもないんだよな。顔よりも、そういうちょっとしたところが合わないとだめだよな?
ちょっとしたことが気になって好きになれないっていうのは、もしかして問題なのかな?
でも、誰かとつきあうよりも野球をしていたほうが楽しい。
かわいい女の子ナンバーワンは、妹の立花だ。それ以上にかわいいと思える子にあったことはない。
「で、噂は本当か?告白されたのか?」
まだ3組のマドンナの話が続いていた。
どうしてそんな噂がたったのか。
「告白はされてないよ。なんか呼び出されたことはあったけど……『美奈を甲子園につれてって』とか言われただけで」
「おおお、それって、告白じゃないけど、確かに違うといえば違うけど、いや、田中、それで、なんて答えたんだよっ!」
「甲子園出場を目指してるけど、甲子園への行き方に詳しい訳じゃないから、鉄道に詳しい吉田に聞いた方がいいよって言っておいた\
と、正直にそのときのやりとりを答えたら、目の前の友達3人がそろって頭を抱えた。
「うわー、ないわ!ないわ!」
「えええ、吉田って、俺のことか、俺のところにマドンナが訪ねてくるの?ど、どうしようっ!」
「ぎゃははっ!田中、お前、そんなんじゃ高校行っても彼女できねーぞ!」
と、三者三様の反応。
「いいよ、別に、彼女とかほしくないし」
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