第343話 図書委員の仲間はこんな人たちらしい
「そうですわね。白川様のおっしゃる通りですわね。もしかすると、8割9割の本の修復はできるようになるかもしれませんし……」
「ああ。確かに。まずは自分の力を推し量ってからだよなぁ」
「本当ですわ。怖気づいて何もしないというのは恥ずべきことでしたわね。自信がなくてできないのであれば、自信をつけるために努力をするのが先でしたのに……」
おう。前向きになってきた。
「そうですわ、皆さま。まずは技術を身につけましょう。そのうえで、練習を繰り返し自信をつけましょう。さらに、自分にできることできないことを知り、自分ができる範囲で社会貢献いたしましょう」
「ああ。うん。自分にできることを知り、社会貢献する。なんか、いいな。『お前に何ができるんだ』と言われたときに……僕には『黄色札までの本の修復ができます』と答えられるの、かっこよくないか?」
「ふふふっ。本の修復ができますって、だからどうしたって言われそうですけど」
「え?そ、そうかな?」
「いやいや、何がどう役に立つか分からないぞ。ミステリーで使えそうじゃないか?本を修復したら、欠けたパーツが出てきて、それが事件解決のカギになるとか」
「ミステリー小説を書くのか?」
「いや、書かない」
はははと、笑いが起きる。
うん、なんか、いい!
楽しくお話ししながら相談とか、これです!これこそ、私の求めていた……。
仲良くなるためのステップ。
友達になれそうなのです!皆さんと、友達にぃーーーっ!
それから、講座の日程を見て、参加できるかどうかの確認をしたり、せっかくなので、講座の後、どこかで自主練しようという話になったり……。
わーい。仲良くなれるイベント目白押しっ!
ちなみに、今集まっている修復班の5人は、私のほかのメンバーは。
藤原さん(料亭娘)。
藤野くん。
藤吉さん。
加藤くんの以上4人。
……うん、分かってる。私だけ「藤」がついてない仲間外れっぽいのには、気が付いてる。ボッチ……。名前ボッチ。くぅーっ!
ま、負けない!
「自主練って、なんだか、部活よりも部活動らしいな」
「ふふふっ。我ら図書委員修復部なり」
「そう言えば、皆さまは何部なのですか?私はお菓子部ですの」
ほ、ほら、会話楽しいし。自然に参加できてるし。
そうそう、どうやら、加藤くんは庶民寄りのようで、話も砕けてる。
あ、特待生庶民という攻略対象っぽい感じではなくて。
「僕はパソコン部に入ったよ」
ふおっ、加藤くんってば、パソコン部とか……どうりで、眼鏡が似合うと思った。
あの眼鏡スリーの先輩たちの後継者なんですね。ってことは……。
「私は茶道部と料理部ですわ」
料亭娘は、料理部かぁ。……料亭の味になれているのに、あの料理部の味……兵器なのだろうか。いや、平気なのだろうか。失礼。別に、料理部の作る料理が兵器だという意図はない……。
茶道部って、皐月たんの入ってる部だ。
「僕は海外文化研究部。両親が旅行会社を経営してるからね」
なんと、将来を見据えて部活を選ぶとか……。立派だのぉ。
「私は手芸部ですわ」
ふおっ!手芸部!
「あの、私ちょうど、魚のマスコットを作りたいと思っていましたの。教えていただけませんか?」
メモリスティック内臓できる魚のマスコット。ちがうな、内臓じゃなくて収納か。
「あら、でしたらお時間のある時に、部室にいらしてください。材料もそろっていると思いますし、先輩方もいろいろと教えてくださいますわ」
「え?でも、部員でもないですし、よろしいのですか?」
手芸部の藤吉さんはにこにこと笑顔だ。
「ああ、白川様はご存知ありませんか?手芸部は、部員以外が必要に応じて出入りできるようになっているのですわ。そのための材料費なども込みで部費が支給されておりますの」
何それ?
「知っていますわ!」
料亭娘が反応した。
「クリスマス前やバレンタイン前、ほかにも、文化祭や体育祭前など必要のある方が出入りできるのですわよね?」
必要のある方……。
リア充かっ!
クリスマス前やバレンタイン前って、明らかに手編みのマフラーとかそっち系統じゃないかっ!
ふっ。いいんだよ。私は。
お菓子部だからね。
クリスマス前には手作りケーキ。バレンタイン前には手作りチョコを習うからね。
……くっ。
どうせ、あげる相手は家族とか友達だけどなっ!うっせーよ、そこっ!頭の中で、クレクレ言うなよ、兄!嘉久!おっと、流れ弾。
さてと。
「では、近いうちに顔を出そうかしら……」
「ええ、ぜひ!魚のマスコットですね!何か見本になるようなものがないか探してみますわ!」
うわーい。
「手芸部で何を作っているんですか?」
「4月は、デコパージュを行っておりましたわ」
「海外文化研究部では何をしてるんだ?」
「お菓子部は何を作ったのですか?」
などなど、和気あいあいと会議は続いた。
あ、あれ?これ、会議だっけ?
ちゃんと、メモをとるために、和柄のメモ用紙持って来たよ?京都で買ったやつ……。
おかしい、出番がない。
まぁでも、とりあえず講座でどれだけ技術を身に着けられるか、それから他の事考えようっていうことになったから……なんだけども……。
う、うーん。
おやつの時間になり、羊羹とかいただいちゃいました。
スイマセン、もう、何から何まで……。
いつもありがとうございます。
名前、考えるのめんどk……
名前のついたキャラが増えると、扱いに困るからつけたくないんだけど、書くときにやっかいなのでつけました。でもって、1年の図書委員だと分かりやすく、全員に藤つけときました。
メイン以外はそんな感じで……。相がついてるのがクラスメート。轟くんだけ相撲からという変則。
……(´・ω・`)




