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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第323話 京都へ出発らしい

 朝ですね。

 ゴールデンウィーク初日の朝です。

 休日といえども、私は早起き。いつものように早朝勉強。

 ちょっと自慢してもいいかな?

 いいよね。

 あのね、毎日コツコツ勉強してたら、中学までの理科と数学、かなりできるところ増えたよ。なんていうの?6割くらだったのが8割くらいいけそうな感じになった。この調子なら、あと1~2か月も続ければ、完璧になっちゃうんじゃない?

 ……。

 はい、知ってます。悪魔でも、ちがった、あくまでも、中学範囲の復讐の話。4月では授業の進み方があまり早くなかったけれど、これから先は高校で学習するペースも早くなるから、早朝勉強したくらいじゃ、なかなかついていくのも難しいって。

 ほら、なんて言ったって、高校生も2度目だからね?知ってるんだ。4月の間は、勉強以外のいろいろな時間があったし、中学の復習半分でゆっくりペースだったけど、ゴールデンウィークが終わったら……「もう大学受験は始まっているんだ!」っていう感じになるんだよね……。

 あ、さすがに1年生で大学受験の話は出ないかな……。あれ?ずいぶん前の高校時代の記憶だからいろいろ混乱してる……。

 とにかくだ。

 ゴールデンウィークは目いっぱい楽しまなくちゃ損っていうことは間違いない。

 さてと。

 早速、今日は京様×都キャプテンの聖地「京都」へいくざーます!

 何来てこうかな。

 勉強をいつもより10分ほど早く切り上げ、着替える。……とはいえ、いまいち璃々亜の服はなじみがなくて、選ぶの大変なので、いつもクローゼットの何番目で決めてる。目をつむって時計を見る。分針の刺している8番目の服と。

 黄色い布に、白いレースがかぶさった布で作られたワンピース。

 スカートがふわりとしていて……。えーっと、ちょっと派手じゃないかしら?レストランに食事に行くみたいな感じだけど……。

 半袖のワンピースに……薄手の白いリネンのシャツを羽織る。ボタンは留めずに、裾をウエストで結ぶ。たしか、今はこういうスタイル流行ってるよね?

 この間秋葉原で何人か見たよ。

 で、袖も2回くらい折り曲げて七分袖の長さにする。

 うん、まぁ、こんなもんか。これくらいなら、観光地にもいるよね?


 着替えが終わり、ちょうど食事の時間になったので、食卓へ。

 あれ?

 テーブルには何も並んでいない……。

 いや、正確に言えば、兄の分はある。私の分がない……。嘉久の分も……。

 まさかっ! まさか、まさか、まさかっ!

 おいしいものを食べに行くんだ、朝食くらい抜いてお腹を減らしていった方がより美味しいだろ……とか、言うんじゃないでしょうねっ!

 グルメ番長だ、それくらい美味しいものをおいしく味わうためにするかもしれない……。

 ぐぬぬっ。

「璃々亜、遅いぞ!行くぞ!」

 は?

 嘉久は、食堂に現れるなり何を言うのか!

 遅いってなんだ、遅いって、いつも通りの朝食の時間じゃないかっ!

 しかも、行くぞって?

 え?

「いそげ、新幹線に乗り遅れるぞ」

 はぁ?

 嘉久に腕をつままれぐいぐいと玄関まで引っ張られる。

 ちょ、待って、待ってって、状況が把握できませんっ。

 新幹線に遅れるのはダメだ。うん、それは分かった。

「気を付けて行っておいで」

 兄が見送りに出る。

 いやだから、

「嘉久様、私、朝食のつもりで階下に降りてきたのですわ……」

「大丈夫だ、朝食は車の中で食べればいい!」

 二カッと、嘉久が手に持っていたバスケットを自慢げに見せた。

 何?用意周到だな。っていうか、朝食抜きじゃないのか、よかった。

 じゃ、な、く、て!

「カバンが部屋にありますので、取ってまいりますわ」

 出かける準備なんてしてないっての!朝食食べてからのつもりだったっての!

 っていうか、出かける時間くらい連絡しとけ!

 急すぎるわ!いくら何でもっ!

 慌てて部屋に戻り、カバンの中身を軽くチェック。

 ハンカチ、ティッシュ、財布、おっと、スマホがない。

 居間に行き、充電器からスマホを回収。他には、まぁいいや。最低限これだけあればなんとかなる。

「お待たせいたしました」

 なるべく急いで玄関に到着したのに……。

「ほら、ぐずぐずしてたら間に合わない!」

 って、嘉久、私はぐずぐずしてないからっ!ちゃんと何時出発って言わないお前がだめなんだぞっ!

 なんで「朝食を車で食べる準備した俺、立派」みたいな顔してんの?

 私だからこそ、準備なんて全然ないけど、下手したらこれから日焼け止め塗って、お出かけ用の服に着替えて、化粧して、それから、髪の毛整えてとかあるんだからね?

 ったく。

 嘉久のこの、なんていうか……自分中心な行動ってさ……ボッチだった弊害なのかなぁ。

 だったら、しょうがないよね。

 まだ15歳だし。

 ……あれ?同じ15歳でも、田中くんはずいぶん気を配ってくれる気がするんだけどなぁ……。

 年の離れた妹の世話をしてるからかな?

 そういえば、兄も私っていう妹がいるから気が回るのかな?

 ……。攻略対象としてカッコイイ男に嘉久がなることは……ある?

 うーん。あれか、母性本能くすぐられる系なのか?それとも、このまま人を振り回す性格が助長して俺様キャラか?


ご覧いただき感謝です。

さて、やってまいりました、嘉久ターン。

恋愛要素は……、……、……、璃々亜と嘉久の組み合わせだもの……。

よく考えたらさ、ヒロインも

天然枠、芽維たん。

ツンデレ枠、皐月たん。

残念枠、璃々亜……なわけで……(´・ω・`)


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