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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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閑話 みっきゅん視点~新しい出会い~

短めです。


 はるるの書きかけの小説。

 ……。

 どうしようかと思った。

 未完のまま同人誌に載せるべきか、続きを書いて完結して載せるべきか……。

 勝手に続きを書いたら、はるるは嫌がるだろうか。

 完結してる小説だけで同人誌作ってもいいんだけど……。ページ数が結構少なくて、もう少しボリューム出したいなぁって思うんだ。

 田中さんもノリノリだから、漫画とかも描いてくれるみたいなんだよ。

 で、気が付いたの。

 私は作品作ってないなぁーって。

 だからね、はるるの未完の小説の続きを書いてみようかなって……。

 なんんていうの?リレー小説みたいな?そんな風に考えてもらえないかな、はるる。

 作品に勝手に書き加えたんじゃなくて、私とはるるのリレー小説だよ?いいかな?

 ……。

 目をつむって、はるるの姿を思い浮かべる。

 何故か、思い浮かんだのは、モンサンミッシェルのオムレツだ。

 ああ、そうだ。あのふわふわのオムレツ食べてみたいなぁーって言っていた。

 そうだ、食べに行ってみよう。

 もし、行列が30分以内だったら、はるるの返事はリレー小説オッケー。30分以上待つことになったら、リレー小説はNGの返事だと、そう思おう。

 

 そう決めると、最近ちょこちょこ連絡を取り合っている田中さんにメールする。

「○○にある、××という店に、一緒にモンサンミッシェルのオムレツを食べにいかない?はるるが一度食べたいって言っていたお店なんだ。ちょっと同人誌のことで相談したいこともあるし」

 すると、すぐに返事が来た。

「いいよ!ちょうどいま、○○近くにいるんだ。でも、弟も一緒なんだけどいいかな?」

「弟?全然大丈夫だけど、弟君が一緒だと同人誌とか話をしないように気を付けないとね」

「問題ないよ、っていうかむしろ弟の闇のが深いから!オタクこじらせてゲーム会社でエロゲー作ってる人間だし」

「姉弟そろってオタクとか羨ましい!30分くらいで行くね!」

「待ち合わせは××の店でいいよね?」


 急いで支度をして家を出る。

 およそ30分。予定通り、××の店に到着する。

 丁度お昼時ということもあり、ただでさえいつも行列ができる店の前には、長蛇の列。

 ああ、これは30分以上かかりそうだなぁ……。

 はるる、小説の続き書かれるの嫌だってことかな……。

「こっち、こっち~」

 少し残念な気持ちで小さくため息をつくと、呼び声が聞こえた。田中さんの声だ。

 そう、待ち合わせをしていたんだ。どこだろう?

 田中さんの姿を探して声のした方に顔を向ける。

「おーい、もう、次の次だよ!」

 行列の先頭付近に、田中さんの姿があった。

「あ……」

 30分も待つどころか……。

「3名でお待ちの田中様」

 すぐに、名前が呼ばれ席に案内された。

「近くにいたから、先に並んでおいたんだ」

「ありがとう……ありが……とう……」

 ねぇ、はるる……。

 小説の続きを、書いてもいいってことだよね……。

 思わず、涙ぐんだ私。

「え?どうしたの?」

「ねーちゃん、何、泣かせてるんだよ」

「ごめん、ちがうの、えっと、はるるのこと思い出して……。大丈夫」

 田中さんと田中さんの弟が並んで座る。

 田中さんの向かいに私は腰かけた。

「紹介するね、エロゲー作ってる弟」

「ちょっ、ねーちゃん、違うし!エロゲーも作ってるけど、エロゲー以外も作ってるから!乙女ゲームとかもっ!って、いきなりそんな紹介?」

 くすっ。

「仲がいいんだね、田中さん。初めまして、鈴木未来です。弟君の会社ではBLゲーは作ってないの?」

「はじめまして鈴木さん。って、いきなり質問それ?おねーちゃんの友達そっちの人?」

 田中さんがにやっと笑っている。

 弟君も決して嫌そうな感じはない。

 私は……、こうしてBLの話ができる人が増えていくのを不思議に感じていた。


御覧いただきありがとうございます。

書きながら涙をにじませました。

ううう、なんだろうみっきゅんサイドと璃々亜サイドとの温度差。

お忘れかもしれませんが、田中さんはみっきゅんとはるるの高校の同級生。

新キャラ田中さん弟。ゲーム会社って、まさか!な急展開。

……急展開?おかしいな。まだ4月なんだぜ。こっちとあっちと時間の進み方がずれてるのかな?いや、そんなはず……。きっと、夏コミはすぐそこ!って、もう8月じゃねーか!

色々と、驚愕。

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