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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第147話 芽維たんはブスと言われていたらしい

「ちょっと勉強できるから教えてあげるなんて生意気なんて思われたらどうしようかと思ったの……」

 そうか。

 乙女ゲームで、特待生庶民が言われそうといえば言われそうだよね。

「ちょっと勉強ができるからって、調子に乗っているんじゃありませんか?」

「優秀な家庭教師がいますから、結構ですわ!」

 って感じ?

 芽維さん、頭がいいんだから庶民の特待生が言われそうなこととかそりゃ想像つくよね?

 それとも、中学のときに「頭がいいのを鼻にかけて嫌な奴」みたいなこと、誰かに言われたのかなぁ?全然鼻にかけてないと思うけど……。

 芽維たんくらい可愛いと、嫉妬した女子とかがいじめてたりしたのかもしれない。

 可愛くて頭がよくて性格もいいとか……ぐぬっ!

 嫉妬、嫉妬したくなりましたわーっ!

 なぁんてね。うそぴょん。だって、芽維たんは「ヒロインだもの」。


「私、勉強くらいしか取り柄がないから……」

 はぁ?

 璃々亜さん、さすがにその言葉にはおこぷんしますよ?

 芽維たんが言うと嫌味ですからね!……。まぁ、勉強もたいしたことないよぉ~とか言わないだけマシなのかもしれないが……。

 芽維たん、もしかしてかわいいって自覚ないのかな?

 ……ありうるわ。

 中学んときとか、男子が「ブース」とか言ってたんじゃない?好きな子にひどいことするとかありがちだもんなぁ。しかも、頭が良すぎて、告白しようっていうつわものがいなかったとしたら……。ブスと言われるわ、誰かに告白されたこともないわ……私ってかわいくないんだわって思っても仕方がない。

 かわいいという自覚がないなんて、なんというリーサルウエポン!

 私?私は自覚あるよ。

 かわいいよ?

 前世の自分に比べたら倍くらいかわいい。だけど、やっぱりヒロイン(候補)の芽維たんや皐月たんに比べたら鼻くそみたいなもんだ。

 ちなみに、相原さんと相良さんは、目くそな感じ。前世の私に比べたら可愛いし、クラスでも真ん中よりはかわいい。もしかすると、あれだ、化粧をばっちりするとめちゃくちゃ可愛くなる系ヒロインか?とも思ったこともあったけれど、よく考えたら、乙女ゲームのヒロインが「化粧」はないわなぁ。

 すっぴんが定番でしょ。だから、すっぴんで可愛いい子がヒロインだと思うことにしました。じゃないと、きりがない。皆疑っちゃって、まともな高校生活が送れないからね。

 

「璃々亜さんたちにはいろいろお世話になっているけれど、私、お礼とかできないから……勉強を教えることでお礼ができると思うと本当にうれしい」

 お世話してたっけ?

 してないよね?

 って同意を求めようと、相原さんと相良さんを見る。

「分かりますわ。私も、白川様に何とお礼をしたらよいのか……」

 と、相原さんの言葉に相良さんがうんうんと頷いてる。

 ふえ?

 お礼とかしてもらうようなことしてないよ?

 あ、あれか?嫌がらせの手紙のことを不問にして仲を取り持ったとかそういうことに関して?いや、あれは、元々私が、原因だったわけだし……。

 まぁいっか。

 兄や嘉久に勉強を教えてもらうよりも、芽維たんに教えてもらった方が嬉しいもんね!きゃはっ!

 皆で食堂へ移動して芽維たんに分からないところを教えてもらう。

 うわー、教え方上手!

 兄も教え方上手な方だとは思うけど、芽維たんは、それよりもうまい。

 なんていうの?兄は分からないところ以外は知っていること前提で教えてくれるのね。一応問題はとけたけど、実はあやふやなんだあ~っていうところがあるとは思ってないみたいな感じ?何でか理由は分からないけど丸暗記してるだけっていうことが理解でいないような感じ?

 芽維たんは、逆に分からないこと前提で教えてくれる。だから、中途半端にふよふよしていた知識が「あー、そっか、それはそういうことだから、こっちもこうなるわけだ」って事故解決して問題が解けたりするのね。

 そう考えると、兄は努力しなくても勉強ができるから、分からないことが分からないタイプで、芽維たんは、自分も努力して勉強してきたから、分からないことが分かるタイプなのかなぁ?

 ううう、芽維たん、本当に素敵です!


 予鈴がなる5分前に、食堂を出て教室にむかった。

「あ、皆様ごきげんよう、今日はそろって遅かったのですわね?」

「皐月さん、ごきげんよう。食堂で、芽維さんに数学を教えていただいていたのですわ」

 皐月たんが、顔を左右に振った。ポニーテールが顔の動きに一歩遅れて右に左に揺れる。

「ずるいですわ!私も教えていただきたいです!」

 おう、皐月たんがすねた。

 か、か、かわゆすっ!

「私、英語は自信があるのですが……」

 皐月たんの言葉に、相原さんが続ける。

「皐月様は、英語が得意なのですね。私は、国語でしたら少しは自信がごあいますわ」

「では、英語は皐月様、国語は相原様に教えていただけるのですね。私は理科でしたら……」

 相良さんも自分の得意科目を口にした。

 えっとね、私?私は、社会の歴史なら……。

 「BLで覚えよう日本史」だったり「BLだらけの世界史」だったり、すごく覚えやすくなるよ?

 いい国作ろう鎌倉幕腐とかさ。泣くよ鶯平安京様とかさ。年号もばっちりさ!

 って、教えられるかい!そんなもん!

「わ、わたくしには、皆様のように教えられるような得意科目は……残念ながらございませんわ……」

 教えあうならいいけど、教えてもらってばかりになるのかぁ。

 くすくすっと、相原さんが笑った。

「何をおっしゃるのですが、白川様。白川様には、一般常識をたくさん教えていただいてますわよ?」

「そうですわ。これからも3000円お出かけ案の添削をしてくださいますでしょ?」

 ふあっ!そうでした。

 ううう、ありがとう、相原さん、相良さん。


 授業が終わり、今日はお菓子部だ。

 定期テスト1週間前は、部活はないらしいんだけど、模試とかは関係ないんだって。

 さ、今日は何を作るのかなぁ?

 ワクワク。

「では、1年生は、前回先生から教わったことを各自始めてください」

 東先輩の無情な声が響いた。


 え?

 まさか……。


 今日も卵白泡立てだけですかーーーーーっ!


 えーっと、どうしましょうね?田中くんへの差し入れ……。

 もしかして、泡立てで合格点がもらえないと、いつまでたっても卵白地獄から脱出できないんだろうか……。し、仕方がない。裏技を使うしかないか?

 液体窒素、どこかにないかな?

 卵白を冷凍させるときれいに泡立つらしいんだ。今から冷凍庫じゃ遅いから、冷凍窒素……。

 科学部とかにあるかな?

 いや、まて、パソコン部か?オーバークロックに液体窒素を使うんじゃなかったか?


お読みいただきありがとうございます。


評価、ブックマーク、感想、メッセージ、励みになっております。

特に、落ち込むようなことがあった時は、ちょっとした感想やメッセージに心救われております。


私自信、なろうを含めブログなどいろいろなサイトおよび書籍で作品を読ませていただいております。ですが、感想を書く、メッセージを送るという勇気がなく、面白かったなぁーと心の中で呟いて終わりのタイプです。

ですから、なお一層、1つの感想に重みを感じております。ありがとうございます。

至らない点も多いとは思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。



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