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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、終わりよければ全てよし

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第154話 新たなる赤ちゃんが誕生しました! +15000pt

 アイラは卒無く仕事をしていたらしい。

 問題なさそうな案件にだけ許可を出し、怪しそうなのは全て保留していた。


 俺が戻ってきたので、怪しいのは全部却下しておく。

 ええい、挑戦は許さんぞ。

 そういうのを受け入れる土壌はまだこの世界にはないからな。


「ミアンさんの判断というか見切りの早さは惚れ惚れしますねえ」


「そりゃあまあ、個人の儲けが一番みたいな案件はこの世界にそぐわないからな。そういう要素が見えた瞬間に考えをシャットダウンして却下するんだ」


 商人からは「ケスタインの発展を潰すおつもりですか! 古い考え方ですよ!」とか言われるが、何か勘違いしてないかね?


「ケスタイン王国は管理社会だ。ある程度以上の一人勝ちは許可されなくなるんだよ。もっと世界に余裕ができたら実行できると思うから、それまで一族を鍛え上げておくんだな……」


「くうーっ! あまりにも視野の広い理論を展開されて取り合ってももらえない!」


『ウグワーッ! 商人のあしらいが上達しました! 実績・お上としての態度も板についてきたわね!? 解除! 2000pt獲得!』


「流石に騎士爵暮らしも長いのでな……。どれどれ、これで仕事も片付いたか。ではミアンタワーは本日は閉店。もう日が傾いてきたからね、仕事は終わりね」


 外にそう宣言して、シャッターを下ろした。


「さて、のんびりしたらメシにするか……。デリアの調子はどうかな?」


 エレベーターでアイラと女神を連れて上がっていくと……。


「う、生まれるぅ~!!」


「ななな、なんだってー!!」


 産気づいたのだった!

 いつ生まれてもおかしくなかったからなあ。


「前回のマキナは一人でスルッと産んだらしいが、デリアはハーフエルフとは言え普通に人間なので、人体の構造上難産が予想される。安産でも難産なんだ」


「人間、大変ですね……。あれ? この中で人間はデリアさんだけでは?」


「デリアー、頑張ってください! うーん、人間のお産なんか初めてで……。誰か手助けがいれば……」


 マキナも慌てている。

 クリカちゃんは部屋のあちこちをパタパタ動き回っているではないか。

 その後を、ニコニコしながらカッツが追いかけている。


 そしてヨルカが「知識では知っておる」とか言ってる。

 いかーん。

 案外うちの奥さんたちあてにならんぞ!


『ここは我の出番であろうな』


「あーっ! クリームフレン!! ま、まさか魔王は産婆さんもできるのか!!」


『伊達に長く生きてはおらぬぞ。任せよ!! お湯と清潔な布を用意せよ! 女たちは我を手伝え! 後々我なしでもやることになるぞ! マスターするのだ!』


「は、はいー!」


「この魔王ノリノリじゃのう! 知識に実践が合わさってしまうのじゃ」


「できる男……? の気配がしますね……!」


「クリカもお手伝いするよー!」


 女子四人が集まった!

 かわりばんこで、クリームフレンの助手をするのだ。

 この光と闇が組み合わさったような見た目の魔王、かなり器用なのだ。

 デリアの様子を見ながら『いきむのだ! よし、弛緩せよ。波が来たらそのタイミングだ!!』とか指示を出している。


 頼れる~。


『ウグワーッ! 父親はぼーっと突っ立っています! 実績・こう言う時オロオロするのがまあ父親ですよね、解除! 2000pt獲得!』


「まあまあポイント高いな……」


 とにかく本当に俺にできることはないので、カッツと遊びながらデリアの様子を伺っていたのだ。

 ああ~、ハラハラする~!

 だが、誰かがカッツを見ていなくてはならないしな。


 おっ、ビナスとポチョもやって来て、俺の近くにいてくれるのか!

 持つべきものはペットだなあ。

 飼い主に寄り添ってくれる~。


『ちなみに三種類の仲間を買えると話をしていたではありませんか』


「おお、どうしたんだ女神。俺はもうデリアが心配で気が気ではない」


『最後に残った概念存在って私ですからね』


「ええーっ!? じゃあいつの間にか三種類全部揃ってたのか!?」


 ぶっ飛ぶ俺なのだった。

 そんな驚愕したタイミングで、向こうからホギェーと鳴き声が響き渡った。


「う、うまれましたー!!」


 マキナの大きい声が響き渡る!


「うおおおお! 良かったー! デリアお疲れ様! よくやった!」


 俺はカッツを肩車しながら駆けつけた。

 ポチョとビナスもパタパタ一緒に走る。


 おお……。

 なんかダークピンクの髪をした、耳の尖った赤ちゃんが泣いている。


「ああ、無事に生まれてよかった……。よし、これで私の居場所は……確保できるな……」


「出産したてでもう打算の話してる」


 たくましい。

 赤ちゃんの名前については、明日、みんなで話し合って決めようということになるのだった。


「ちなみに男の子? 女の子?」


「女の子ですよー」


 マキナがニコニコしながら教えてくれる。

 ほうほう!!


「カッツー、妹ができたぞー! お前、今日からお兄ちゃんだからな!」


「んおー? ちゃすかうー?」


「そうだなー、助かるなー」


 ここで満を持して、女神が咳払いした。


『ウグワーッ! 新たなる赤ちゃんが誕生しました! 実績・二人目は女の子! 解除! 15000pt獲得!』


 命の誕生なんだからそれくらいもらえるよなって気になってきた。


「ううーっ、これでミアンが私を老後まで食べさせてくれるぞ……!!」


「凄く打算みたいなこと言いながらなんかボロボロ泣きながら我が子を抱きしめるデリア! どういう感情!?」


 だが、今日の主役はデリアだなあと思うのだった。

 女子たちは今回の件で、みんな学びがあったらしい。

 これからもぞくぞく赤ちゃん増えるかもだから、頼むぞみんな……!


 お父さんはお前らを何不自由無く食べさせていくこと以外はできないからな!


◎現在のポイント:221667pt

 貢献ポイント :770200ポイント

 

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― 新着の感想 ―
現状限られたリソースでのやりくりしかできないからね いずれ自力で街を拡張できるまでは管理されとけよと AI貴族とミアンのポイ活で庇護されてる状況で好き勝手できると思うのは流石に思い上がりも甚だしいよね…
更新お疲れ様です。 フレンさんが頼りになり過ぎるww 残念ながら自分はお産に立ち会った経験はないですが、既婚者の友人は「不安で一杯なのに、マジでなんも出来ないからハラハラと怖さがヤバかった」って言っ…
デリアさん、ミアンさんが騎士爵になってからこっち独自の社会性を身に着けてデリアさん居なくても他の貴族と直で交渉とかするようになってたから、自分の「ミアンと社会(王国)とのパイプ役」という存在意義がなく…
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