表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身  作者: nyannsuki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/63

幼女、アーモンド

 私は朝早く起きて空き缶を溶かして金槌を作った。


 何故なら金槌が無いとアーモンドの硬い殻から実が取り出せないと思ったからだった。


 私はお姉ちゃんが寝ている時にこの作業をした。

お姉ちゃんが起きていると面倒な事になると思ってしまったのだ。


 アーモンドは硬い殻に覆われていて、その中に美味しい実がある。


 美味しい実を取り出すには、硬い所で金槌で割る必要があるのだけれど、お姉ちゃんはバカ力だから金槌なんか使わなくても指で割ってしまうと思ったのだ。


 でもいくらお姉ちゃんがバカ力でも、お姉ちゃんは8才で、手が非常に柔らかい、だから私はお姉ちゃんが手が怪我をしない様に気を使って見たのだ。


 アーモンドの硬い殻から実を取り出す作業をしようかと思ったのだけれど、アーモンドの実はローストすれば硬い殻が半分に割れる、そこからは指で簡単に実を取り出す事が出来るのだ。


 生のアーモンドよりもローストした実の方が美味しいだろうから、それに味音痴にも効果がありそうだと私は思った。


 私は朝からコソコソしていたら、お姉ちゃんが起きて来てしまった。


 まあ起きて来て見られても別に良いのだけれど。


「お姉ちゃん、おはようございますわ」


「おはようアリエッタ、かなり早い時間から、アリエッタは何をやっていたの?」


「実は、アーモンドの実の取り方を考えていたのですわ」


「そうだったのね、アリエッタ、それで効率的な実の取り方はわかった?」


 お姉ちゃんは意外にも、アーモンドに対して力技で来るのでは無いかと思っていたのだけれど、意外と女の子らしい考え方を持っている様だった。


「私が割っても良かったけど、この数は相当あるから、私でも手が怪我をしてしまうわ、私のシラウオの様な手がね」


 お姉ちゃんはシラウオの様な手だと言ったが、実際にはシラウオとは似ても似つかない、おそらくお姉ちゃんなりの表現方法なのだろう。


「お姉ちゃん、アーモンドは火を使ってローストすると種が割りやすくなりますわ」


 私フライパンを使って火魔法を使い、アーモンドをローストした。


「アーモンドは火魔法でローストしたばかりだから、直ぐに触ると熱くて火傷してしまいますわ、少し置いて冷ましてから割って見ましょう」


「わかったわ、アリエッタ」


 こうして、どんどんとアーモンドの殻から実を取り出していく。


 周りはアーモンドをローストした特有の香ばしさが広がる。


 少し食べたくなったけれど、今回依頼されてアーモンドを採集して来てくれと頼まれたので我慢だ。


「これってなぁに、アーモンドだべい?うんアーモンド、ダベイ」


 お姉ちゃんがまた変なギャグを言って来たが、採ってきたアーモンドは全て中身はローストされたものだけとなり、土のう袋一杯ぐらいになった、大量だ。

 ちょうど収穫の時期と重なったのが良かったのだろう。


 今日は依頼主の宿屋の『サンライズ』のゴーダさんに、とりあえず採ってきたアーモンドを渡して、味音痴を治すと言う依頼の第一段階を達成しておこう。


 そして私はアーモンドに『プロテイン』の魔法をかけた。


 そうする事で効果が上がる事を期待したのだ。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ