幼女、ぬこさん②
その日の内に私とお姉ちゃんは東の森にやって来た。
東の森には魔物が少ないけれども少しだけ魔物が居て、ゴブリンとオークだけだったけれど、私達と遭遇するなりお姉ちゃんがワンパンで仕留めていった。
でもこの日は、『サーチ』の魔法がおかしくて、何故か表示にハートマークがついていた。
それはたまたま目指す沿岸の自生している木に表示されていて、私とお姉ちゃんは訝しげながらもそこを目指して進んで行く。
そして私とお姉ちゃんの目の前の光景が少し毛並みが変わったので、私は目の前に現れた木に『鑑定』をかけた。
「鑑定」
・アーモンドの木
バラ科、サクラ属の落葉高木
タネの中のじんが食べられる。
効能、亜鉛が大量に含まれていて、味覚障害の改善の効果がある。
その時だった!!!
「こんにちはにゃ」
私とお姉ちゃんは突然声をかけられた。
「こんにちは、
って言うか猫ですわ!!!」
「僕は猫じゃないにゃ、羽猫にゃ」
「羽猫!!!かわいい、君かわいいですわね」
私は目の前に現れた羽のついた猫を見て、思わずかわいいと言ってしまった。
「おなか空いたにゃ、何か食べ物ないかにゃ?」
「食べ物?イカならあるけれど、猫はイカはいけないはずだったわよね」
「僕は普通の猫と違って何でも食べれるにゃ、イカ、恵んでくれにゃ」
「それなら新鮮なイカがあるからちょっと待ってくださいまし」
私はアイテムボックスから生きたイカを取り出し、まな板も取り出してその上で捌いた。
「生きてるにゃ、とっても新鮮にゃ、イカなんて久しぶりにゃ」
羽猫は、語尾ににゃをつけながら結構喋る。
私は構わず新鮮なイカを捌いて、味も付けずに皿をアイテムボックスから取り出し、盛り付けた。
「美味しいにゃ、口の中で動いてるにゃ」
羽猫は、あまりにも新鮮なイカに驚いてるが、そして喜んでいる。
「お嬢ちゃん、新鮮なイカをありがとう、名前を聞いても良いかにゃ?」
「私はアリエッタ、5才よ」
「私はプリフィ、8才よ」
「アリエッタにプリフィ、名前、覚えたにゃ」
私は羽猫に聞いた。
「羽猫ちゃんには名前は無いんですの?」
「名前はまだないにゃ、付けてくれると嬉しいにゃ」
「そうね、羽がついているからウインクはどうかしら」
「ウインクにゃ?良いにゃ」
羽猫が言葉発した瞬間、なにやら私達のまわりに瞬間的に光り輝く。
「僕の飼い主は今日からアリエッタとプリフィにゃ、よろしくにゃ」
「ええ、よろしくお願いしますわね、ウインク」
「よろしくね、ウインク」




