それが終わる前の
「打たないの?
使わないなら私にソレちょうだい。」
「あなたのせいで居場所が無くなったから。」
「元々なかったから今さらどうでもいいけどね。
私は本当に一人ぼっちになちゃった。」
「兄が殺されて、
兄の友人にも見捨てられた。」
「知らなかった?
…そういえば名乗って無かったね。
山蔭 葵。」
「そう、兄、山蔭 彰人の妹。
浦野...さんとは幼馴染。」
「調子に乗ってた。
だからこんな目に合ったのかな?」
「ううん。
私は何にもしてこなかったの。
ずっと他人に甘えていた。
結局1人で何も出来なかったし、
今もこれからも、これまでも。
きっと何も出来ない。
何も出来てなかった。」
「だから、ね。
そう、死なせて。
人に戻れなくたっていい。
だって私は最初から
人じゃないから。」
「
ああああああああああああああああ
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!
うあああああああああ!!!!!
」
やっぱり私は、
だから、
「お、願、ぃ、、こ、ろし、て、
…ねぇ…死なせて、よ…
」その手で、殺して。
「どうして」
「ごめんなさい」
「…」
「……」
「あ」
「そうだったんだ」
「私のせいで」
「そんな事ないよ」
「最初から」
耳を劈く鳴き声。
そんなに泣かなくてもいいよ。
ちゃんと届いてるから。
死ななくてもいい。
だから殺してなんて言わないで。
音が止むまでそこで蹲っていた。
耳を塞いで。
ただ葵が死にゆくのを眺めていた。
その苦痛に身を委ねる安らぎと絶望を




