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空の空  作者: lycoris
その後
104/114

生き残り

「それにそっちの君もまだ、終わった訳じゃない。」

穂花を指差して言う。

「まだまだ殺し合ってもらわないと困る。」


「どういう事?先生。」

「あいつ知ってるの?」

「うるさい、後にして。」

「名乗る程のモノじゃないよ。

どうせ死ぬんだから。」

「あ゛ぁん!?」

「そんな直情的でよく生き残れたな。

いや、あそこは異常だからそういう事もあるかもな。」

「アンタさっきから何様だよ。」

「そこに隠れてる子もついでに名乗ってよ。」

男の傍から少女が姿を見せた。

私と同じ制服。

「ウチは名乗る必要ある?」

「みっちゃん!??」

「みっちゃん??」


「忘れてたでしょ、ウチのこと。」

安藤(あんどう) 美子(みこ)

綺音(こいつ)と入れ替えで留学した生徒。

「誰?」

「はじめまして、安藤 美子です。

よろしくね、高崎綺音さん。

それとそこの彼も。」

柔らかい物腰の華奢な少女だった。

昔から変わらない外面だけの女。

「それにしてもウチはまだ信じられないよ。

まさか穂花(あなた)が生き残ったなんて。

どんな手を使ったの?」

「あん?」

「ほら、あなた真っ先に死ぬタイプでしょ?」

相変わらずいけ好かない。

ソリが合わない。

「うるせぇ、お前には分かんねぇよ!」

「生き残るのは"委員長"だと思ってたけど。

どうせその子に助けて貰ってたんでしょう?」

「逆だよ、綺音(こいつ)には殺されかけたんだ。」

「あら、意外だねぇ。」

値踏みするような一瞥。

「そうだよ、私は最初は穂花(こいつ)を殺そうとしてた。

そして委員長を…楓を殺したのは私。」

「へぇ、ほんとに、意外だねぇ。

ほんとにほんとに良く生き残れたね、あなた。」

「自分でも分かってるよそんな事。

それでも生き残ったのは私だ!文句あっか!?」


「ないよ。

ないけど、殺すよ。」



助ける義理はないので、

穂花は首を掴まれ壁まで叩きつけられる。

「がっっ!??」

もがき足掻く穂花を物ともせず

美子は穂花の耳元で言う。

「昔から嫌いだった。」

見てれば(はた)からでも分かる。

「今も大嫌い!」

見れば分かる。

「だから死んでよ。

私は死にたくないから。」


困惑して助けに向かおうとするユウくんを止める。

「助けないんですか?」

「うん。」

「友達が殺されちゃいますよ。」

怪訝な表情で問われる。

「友達じゃないよ。」


「それにね、穂花(あいつ)が弱いのが悪い。」

泡を吹き、暴れる力も徐々になくなってきている。

楽しそうに笑っている美子の顔を横から思いっきりぶん殴った。

「ぶっ!?!」

「がはっ」


「まったく、人の家を汚して、人の家で暴れて、

なんなんだあんたらは。

最悪、超機嫌悪い、

から、

あんたら全員殺すよ」

遅くなりすみません。

久しぶり過ぎて口調ブレてないか心配です。

脳内補完していただければ助かります。

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