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たい焼き

エックスに上げた小話を再録


元メジャーリーガーたちの日本滞在記。

日本のお菓子に興味津々なレオンと、そんな旧友に振り回される咲也のお話。


本編とは少し離れた、ゆる〜い日常のひとコマです。育成施設にて。時間軸は第2部野球対決後の未来を想定してます。


午後の練習が一段落した頃。


『サクヤ! これは何だ!?』


突然、レオンが食べかけのソレを突き出してきた。


「……たい焼きだな」


「魚の形だぞ!?」


「見れば分かる」


「なのに甘い!」


「まあ、菓子だからな」


レオンはたい焼きをまじまじと見つめた。


『なるほど。ケーキか!』


『……まあ、そういう見方もあるか』


ケーキという発想はなかった。


『日本人は面白いな! 魚の形をしたケーキを作るなんて!』


『しかも、中に豆が入ってる!』


『アンコだよ』


『アンコ!』


レオンの目が輝いた。


妙に嬉しそうだ。


『サクヤ! もう一つ買ってくる!』


『……好きにしろ』


数分後。


両手いっぱいの紙袋を抱えたレオンが戻ってきた。


『……お前、一つじゃなかったのか?』


『サクヤ! すごいぞ!

チョコレートもあったぞ!

あとカスタードと、なんとチーズもだ!』


聞いちゃいない。


『いや、そうじゃなくて。

誰がそんなに食うんだよ』


『みんなで食べようぜ! タイヤキパーティーだ!!』


豪快に笑うレオンを見て、咲也はため息をついた。


……まあ、楽しそうだからいいか。





挿絵(By みてみん)



お読み頂きありがとうございました。

これはアストラ紹介用にエックスでの小話を書きたいなあと考えていた時にできた話です。

ひたすら楽しそうなレオンがかけて幸せでした。

そして基本一話完結とか言っておきながら、続編があります。

よろしければお付き合いくださいませ。


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