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si   作者: 半信半疑
22/47

霧の中

季節感を全く無視した今回。

でも、幼少期にかいだ、燃える稲の香りを思い出してしまったのです。

焼穂しょうほ


 稲穂が燃える

 紅々と揺らめく炎の奥に

 何処かへの焦燥が

 垣間見えた

 広がり続ける黒土

 刈り終わった成れの果ては

 じきにあるべき場所へと還る

 夕夜の狭間で出会う景色

 もうすぐ冬が来る



「現実に立ち向かう―冬の日―」


 全てが凍る

 一つとして例外は無い

 冷え切った外気は

 すぐさま体に纏わりつき、

 動きを止めようとしてくる

 たとえそれが

 抗うべき意思であったとしても



「待ちわびる」


 一人寂しく駅で待つ

 灯りが一つ点いただけの

 人っ子一人いない場所

 来るはずのないものを待ちわびて

 今日も私は

 ここにいる



「焼穂」は秋、「現実に立ち向かう―冬の日―」と「待ちわびる」は冬のイメージ。

「焼穂」は思い出すようにして書きました。思い入れのある一遍です。「現実に立ち向かう―冬の日―」と「待ちわびる」は抽象性がありますね。いや、「待ちわびる」の方は少し設定を入れているからそうでもないのか。意図してあんな書き方をしていますが、駅で待っている「私」のイメージはどんなものになりましたか? 人によって、読む時の精神状態によって、詩の捉え方も変わると思うのですよ。それで試してみました。

―追記日 2017/4/16


 脱字訂正。

-追記日 2018/1/9

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