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第十八話 勇者アサヒ(下)

 魔王の斬撃をアサヒは銃で受け止めた。鈍い音と共に剣が弾かれる。そして続けざまに発砲した。

 魔王は首を僅かに逸らしただけで躱し、一歩前へ踏み込む。アサヒも自ら前進して魔王の足を払った。

 魔王は上へ跳び体を回転させてアサヒを切りつけた。アサヒは上体を逸らし、地に手を着いて距離を取りつつ右手で撃つ。

 着地の瞬間、魔王の頭を捉えたかに見えた弾は僅かに逸れて頬を掠め、骸骨の上に血を落とした。


 浅からぬ傷から流れ出る血をべろりと舐め取り、魔王は再び距離を詰めた。


 激しい斬撃が繰り出され、銃声と鈍い金属音が絶えず響く。

 頭上から振り下ろされた剣をアサヒが最小限の動きで躱し、踏みつけて折った。

 魔王が僅かにバランスを崩す。

 アサヒはありったけの魔力を右手に込めて魔王の頭を撃ち抜いた。


 ……その筈だった。


 魔王は後ろが見えていたかのように……いや、実際に後頭部に目玉が移動していた。そしてその腕は人間の可動域を超え、アサヒの腕を絡め取り銃口を逸らしていたのだ。



「中々いい動きだったぞ」



 後ろの目玉がギロリと動く。アサヒは反対の手で銃を構えたが弾は出なかった。


 人は魔力を限界まで使えない。生命維持のために制限が設けられているからだ。


 魔王はアサヒの腕を持ったままゆっくりと振り向いた。片目が閉ざされて窪んでいる。

 腕が捻られ、アサヒは堪らず銃を取り落とした。



「だが捕らえてしまえばなんということは無い」



 目玉が後ろからポコポコと戻ってきた。関節が鳴って元に戻る。アサヒの腕は更に(よじ)られ折れる寸前だった。



「驚いたか。まぁ無理もない。

 この世界を掌握し、蹂躙し尽くすためには神にでもならねばならん。そのために研究を重ね、俺は最早(もはや)人を超越した。

 歳を取らず、食料も水も必要ない。体も自由自在だ。魔力さえあれば」



 そう言うと魔王は身動きの取れないアサヒの喉を掴んで、地に足が着くか着かないかの所まで吊り上げた。



「俺の編み出した魔法は魔力を吸い、己の力とするものだ。魔力を吸い出した者の記憶を丸ごと得ることもできる。

 相手取る数が多ければ多い程、力が増す。

 連合が考え出した少人数のパーティーで立ち向かうというのは的を得ていただろう。

 だがどいつも弱すぎる。お前達が人類最後の望みだった……」



 魔王はニンマリとして続ける。



「お前達は俺に破れた。この先、遮る物のない俺はこの世界に君臨する」



 そんなものにどうして敵おうか。



 アサヒの顔に僅かな動揺が過ぎる。魔王は満足そうに微笑んだ。



「さて、どうしてくれようか……」



 魔王が思案する。



「このまま魔力を吸い尽くすだけでは芸がないな。お前はどうされたい?」



 ルースの顔のまま魔王はアサヒに問うもアサヒは黙って睨むのみ。



「ハハハ、まぁそう睨むな。時間は充分ある。

 まずはそうだな……生まれてこの方負ったことのない傷の礼をしよう」



 そう言って折れた剣を取り上げるとアサヒの頬に長い傷を刻んだ。



「次は…指でも折るか」



 魔王が指を鳴らすと骸骨を突き破って鎖が一本飛び出した。そしてアサヒの空いた手に絡みつき……辺りに思いっきり嫌な音を響かせた。


 鎖は二本、三本と続けてアサヒの右手の指を全て折った。アサヒの顔が苦痛に歪んだ。



「次は足だ」



 魔王の声に喜色が混じる。鎖が左足に巻き付き音を立てて折った。



「その次は肋骨だ。」



 ボキリと音が響く。アサヒの体が痛みに痙攣(けいれん)した。



「声も出さないとはやるな。」



 苦悶するアサヒの顔を眺める魔王は愉悦(ゆえつ)に浸っていた。



「愛する者にいたぶられる気分はどうだ?」



 魔王が天使のような微笑みを貼り付けて小首を傾げた。アサヒは黙ったままだ。



「他の四人はとうに消えただろう。最期まで見届けることが出来なかったのが残念だ」



 チラリと渦巻く鎖を見やりため息を吐く。



「まあ良い。どうせ皆死ぬ。この顔の女もな」



 魔王は自分の顔に手を当てて口の端を吊り上げた。



「俺が直々に出向いて殺してやろう。お前と同じように身体中の骨を折り、生きながらに腹を潰し、皮を焼き、殺してくれと泣き叫ぶまで」



 アサヒの瞳に三度(みたび)怒りの炎が閃いた。






 魔王は腹に衝撃を感じた。見下ろすと折れた刃が深々と突立っている。


 アサヒが常人離れした感覚で地に刺さっていた剣を足で弾いて蹴り上げたのだ。



「な、に……っ」



 ゴボリと血を吐き、予想だにしなかった反撃に(ひる)む。


 魔王の魔力が乱れ、鎖が消えた。


 瞬間。この時を待っていたかのように闇を切り裂いて飛んできた矢が魔王の目を射た。



「ぐぁっ!!!」



 魔王は思わず顔を覆った。手を離されたアサヒが崩れ落ちる。後ろからマーリン、ドルデン、カイルが駆け寄った。



「くっ……!この……!!」



 と魔王が手から黒い鎖を放つ。ドルデンの盾がそれを弾いた。盾の影でアサヒが囁く。



「少し、時間を稼いでくれ」



 カイルとマーリンは鎖を打ち払いながら頷いた。


 アサヒは目を閉じ、意識を集中させた。その髪が見る間に明るく、淡く変化する。


 最年少のアサヒが実力以外で魔王討伐に選ばれた理由。それはアサヒの家系の特異体質にあった。


 人は魔力を限界まで使えない。だがアサヒはそのリミッターを外すことが出来るのだ。



 ——命と引き換えに。



 ドルデンが盾を構えたままアサヒを支え、突進する。鎖が途切れ、アサヒは飛び出した。魔王は咄嗟に飛び退ろうとしたが動けない。

 見れば足元が骸骨ごと氷漬けにされていた。



「お前にこの顔が撃てるのか!?」



 体勢を崩しながら魔王が叫ぶ。



「撃てる。お前に俺は惑わせない」



 言葉と共に放った弾が今度こそ魔王の頭を貫いた。






 眉間に大きな穴を開け、魔王は倒れた。足元の氷が音を立てて割れる。銃口を取り巻いていた燐光が散った。



「やりましたか……!」



 部屋の隅でアダムが震えながら歓声を上げた。使える所まで魔力を使い切って三人の回復に当てたからだ。


 その時。アサヒがガクリと膝を折って倒れた。


 四人が慌てて駆け寄り口々に叫ぶ。



「アサヒ!アサヒ!!!」



 アサヒは答えない。目を見開き激しい悪寒に身をを震わせ顔を歪めている。髪色が急速に暗く変化していった。



「聞いたことがある。己の限界まで魔力を削ることが出来る一族がいると。

 一時的にだが爆発的に魔力を増幅させるその代償は死だそうじゃ。

 アサヒはきっとそれじゃ」



 マーリンがそう言いアサヒに手を当て魔力を分けようとする。しかしそのマーリンの手も震えていた。四人とも魔力を使い切っていたのだ。



「魔力さえあれば……!魔力さえ分け与えてやれば助かるかもしれんのに!!!」


「アサヒしっかりしろ!!」



 マーリンは狼狽え、ドルデンがアサヒを揺する。



「とりあえずこの忌まわしい部屋を出ませんか」



 カイルが魔王にチラリと目をやる。ドルデンはアサヒを担いだ。アサヒの髪色は既に黒に近くなっていた。






 一行は玉座の間を出て扉を閉めた。

 薄明かりの中で震え続けるアサヒを横たえるがその髪は漆黒に変色し、血の気が引いた肌は指先から黒く変色していく。



「アサヒ!アサヒ!!しっかりしろ!!!」


「そうですよアサヒ!ルースに会うんじゃないんですか!!!」



 ドルデンとアダムがアサヒに必死で呼びかける。



「ルースじゃ!!ルース!ルース!!ルース!!!ルースだ!!!!」



 マーリンが突然叫びだした。



「何をとち狂ってんですか!」



 カイルが噛み付くもマーリンは焦ったそうに地団駄を踏んだ。



「ええい分からんか!!!ルース!!!ルースじゃ!!!!」


「何が言いたいんだ!ルースがここにいる訳でもない……し……」



 ドルデンがハッとする。カイルも気づいた。サッとアサヒの懐に手を入れ一枚の紙切れを取り出す。


 一度きりの魔法陣。


 マーリンがなけなしに回復した魔力で雀の涙ほどの火を生み出した。魔法陣を火にくべると大きく燃え上がり、くるりとルースが現れた。


 ルースは着地すると一目で状況を把握した。



「手を……!!!」



 マーリンがアサヒの左手を差し出した。ルースはその手を包み込み、目を閉じた。

 四人が固唾を飲んで見守る。


 しばらく、震え続けるアサヒ以外誰も動かかず口も開かなかった。


 そしてその時が来た。じわじわと肌を侵食していた黒色がピタリと動きを止め、徐々に顔から指先まで押し戻される。アサヒの顔に赤みが差し、サアッと色を塗るように髪色が戻った。ルースがますますアサヒの手を強く握りしめ……


 アサヒの震えが治り、ふ、と力が抜けた。


 程なくしてすっかり元通りになったアサヒが体を起こした。ゆっくりと五人の顔を順に見る。



「ありがとう」



 そう言ってアサヒは初めて年相応の弾ける笑顔を見せた。






「皆の声は聞こえていた」



 みんなで火を囲む中、アサヒが呟く。



「だが魔王に受けた傷なんて比じゃない程の痛みで動けなかった」



 足にに添え木が当てられて僅かに顔をしかめた。



「間に合って本当に良かった……」



 限界まで魔力を与え、震えるルースがほっと大きく息をついた。カイルも頷いて口を開く。



「マーリンが思いついてくれて良かったですよ。最初何言ってんだと思いましたが」



 マーリンがちょっと拗ねた顔をすると皆に笑顔が弾けた。ルースの魔力が戻ったら城を出て結界で帰る算段をつけている。

それまでしばし休憩だ。



「ちょっと折れた肋骨も診たいので服の裾を上げてください」



 アダムの指示に従いアサヒが服の裾を捲りあげたその時。


 みんながギョッとした。


 首から胴にかけて、見たことも無い複雑な紋様が浮かび上がっていた。



「いつからこれが……?」



 アダムが訊くもアサヒは分からないと首を振る。



「まさか……」



 とマーリンもバッと服の裾を上げた。そこには同じ紋様が刻まれていた。



「ルース!離れろ!!」



 アサヒが鋭く警告する。

 アダム、カイル、ドルデン。五人に同じ紋様が現れていた。


 ルースも一人背を向け確かめたが紋様は現れておらずそろそろと近くに戻ってきた。



 考えられる答えはひとつしかない。



「魔王の呪い……」



 誰ともなく呟く。



 残虐な魔王の事だ。ろくな呪いではない事だけは確かだろう。

 呪いはかけた当人にしか解けない。

 しかも魔王は世界最高の魔力を持っていた。核を壊すことさえ出来ないということだ。



 絶望が一同を覆った。



「この呪いは……僅かに魔力を吸うておる。ただそれだけじゃ。だがいずれ力を増し、わしらの魔力を吸い尽くすじゃろう。」



 自身の体内に残った魔力を巡らせ、呪いの雰囲気を把握したマーリンが言った。タイムリミットは分からない。



「魔王め……最後の最後まで……」



 アダムが拳を握りしめ呟く。しかしマーリンはコンと杖をつき、場の空気を帰るように明るい声を上げた。



「まぁ魔力が戻ればわしが呪いに封印をかけよう。あと数十年は持つだろうて。

 わしらは使命を果たした。あとは各々好きに過ごせば良い」



 そしてくるりとアサヒを振り向いた。



「アサヒ、結婚式は呼べよ」



 ルースが赤くなり照れた。アサヒも耳を赤くする。しばし二人して俯いていたが意を結したようにアサヒが顔を上げ、ルースに向き直った。



「こんな俺だが一緒になってくれるか?」



 そう問うとルースは頬に涙を光らせた。



「ええ!もちろん!!」



 そして勢いよくアサヒに抱きつき、二人は盛大にひっくり返った。






 数日後。六人は魔物を避けて城の裏庭に立った。かつて贅を尽くしていたであろう庭は荒れ果て原型を留めていない。

 一同は茨を少し払って魔王を埋めた。



 二度とこのような存在が現れない事を祈る。



 ルースが地面に魔法陣を描いていく。



「長い旅だった。共にいてくれたのが皆で良かった。ありがとう……」



 ドルデンに背負われた満身創痍のアサヒが呟くように言った。



「なんですか突然。いやに素直じゃないですかアサヒ」



 カイルが軽やかに笑う。ドルデンは軽く鼻をすすってそっぽを向いた。マーリンは目を細め、アダムも笑顔を見せた。



 不安はあるがハッピーエンドだ。皆満足だった。



 ルースが魔法陣を描きあげたと手を上げる。五人は魔法陣に踏み入った。




 ————魔王の折れた剣を持ち帰った五人を連合は諸手(もろて)を挙げて迎え、勇者と称えた。

 大凡(おおよそ)二十年続いた魔王の脅威は去り、魔物は徐々に討伐され、世界に平和が戻った。


 この物語はここにて閉じることにする。



 余談だがアサヒはルースと小さな結婚式を挙げ、翌年の夏に男の子が生まれた。


 小さな家族に幸があらんことを!————ドルデン






 リトはハッとして本から顔を上げた。



 つい読みふけってしまった。懐中時計を引っ張り出して時間を見ると、アカツキが起きてくる時間までもう一時間もない。



 急いで布団に潜り込みリトは若き日の祖父と勇者達に思いを馳せた。



 命を削る勇者の体質。一時的に魔力を増幅させて彼は魔王に打ち勝った。


 魔力を吸い、強化される魔法。



 リトが産まれる前、魔王は世界で至高の魔力を持っていた。



 祖父が……勇者達が受けた呪いは魔力を吸い、枯渇させることで死に追いやるものだった。


 祖父はその呪いに封印の魔法をかけた。それは殻のように核を覆っていて……



 ウトウトしていたリトはそこでパッチリと目を覚ました。



 部屋を飛び出す。


 繋ぎの間で茶色の扉の数字を合わせ、医務室を通ってルナとオルガの部屋へ。


 二人はすやすやと寝ていた。リトはルナの枕元へ近寄り、起こさないようそっと頭に手を置き意識を集中させた。






 ルナの呪いは魔力を吸う。しかし当のルナはなぜ無事なのか。


 なぜ今までそれを考えなかったのかが不思議だ。



 ひとつ。仮説を立ててみた。



 ルナの体内で生み出される魔力を増幅させる。それを少しずつ留めて封印する。そしてそれを吸って強化する。


 これを循環させることによって保っているのだとしたら……?


 なぜその三つが繋がったのか分からない。だが確信があった。ルナの呪いは祖父の呪いと多くの共通点がある。


 触れた端から魔力を吸収されて読むまでに至らなかった術式にアテが付けられる。



 時間との勝負だ。



 呪いの核に魔力を触れさせる。案の定吸われる、が、その刹那に読み取った術式には見覚えがあった。祖父の受けた呪いと全く同じの反転文字を使った『吸収』の術式。



 何故ここに?という疑問が頭を過ぎるが振り切る。



 魔力が吸われる。だがそれ以上の、それでいて壊さない量に調整した魔力で対の反転文字を刻む。気が狂いそうな程の微細なコントロールで最後の文字を書ききった。



 吹き荒れるような魔力の嵐に一瞬の静寂が訪れ……



 一番外側の殻がホロホロと溶けて消滅した。


 魔力はもう吸われない。



 そっと次の殻に触れる。そこにも反転した文字の術式。これも見覚えがある。祖父の封印だ。


 尤も祖父のものは正常な文字だったが。対の術式を反転させて刻むと淡く光って溶けるように消えた。


 三つ目の核に触れる。これも反転した文字だ。見たことの無い術式。だが予想はついた。

 『増幅』。多分これだ。


 殻が全て消え、残るは糸で繋がる癒着した核だけになった。核にはもちろんのこと細い糸にまでびっしりと術式が刻まれていた。全て反転している。


 リトは意識を集中させて先程の微細なコントロールを思い出し、核を飴のように引き伸ばした。どうやらコツを掴んでどんな形にも変形可能にできるようになったようだ。



 反対側が透けるほど薄くなった核に目を凝らした。鏡がなくても何とか読める。



 大雑把にまとめると、『持続』。『再生』。『循環』。それらを身体各所、精神にまで施した核は全てが連動してひとつの魔法を成していた。



 これが不老不死の呪い……。



 どうしてこんなにも大掛かりな術式を組み立てられるのかは分からないが、読むことが出来れば解呪できる。



 リトは慎重に慎重を期して薄くなった核に反転文字を刻んでいった。



 最後の一文字を刻み終えると核が淡く、次第に眩く輝き出した。知覚を白い光が塗りつぶし何も見えなくなる。


 しばらくして光が収束すると、残されたルナの魔力が明るく輝いていた。



 解けた……



 しばらくそれを眺めていると、ふと誰かに呼ばれた気がした。






「……!……ト!リト!!」



 リトは瞼を開けた。体が重い。



「リト!!リト!!!」



 オルガとアカツキが覗き込んで叫んでいた。



「一体何があったんですか!あなた、一週間もこうしてたんですよ!!!」



 オルガが瞳に安堵の色を見せて言う。



 一週間……?



「リト、何があった。一週間前オルガが朝起きたらその状態だった」



 気がつけばリトはルナに重なるように倒れ込んでいた。



「かい……じゅ、が……」



 リトは体を起こそうとした。口が乾いている。震えて力が入らない。



 オルガがそっと体を抱き起こし、水を口に含ませてくれた。アカツキが顔を寄せる。心配そうだ。



「解呪に……成功したと思います」



 やっとのことで一言絞り出すと二人の顔に驚きが浮かんだ。パッと顔を見合わせリトに向き直る。



「不老不死の呪いか」



 アカツキの問いにゆっくりと頷き、リトは意識を手放した。






 それから三日。リトは高熱を出して寝込んだ。

 見舞いに来たカティに「死んだかと思った」と言われた。軽口を叩いてはいたがその顔には「心配したぞ」と書いてあった。






 リトの魔力が回復し、三日経ってもルナはまだ目覚めなかった。


お読みいただきありがとうございます!

これにて第一章完結となります。引き続き第二章もお楽しみいただけると幸せます(◍ ´꒳` ◍)



そしてこれはお願いなのですが……もし面白かった!続きが読みたい!などあればブックマークやページの下の⭐︎評価をいただけると嬉しいです!


せっかく書いた物語なのでできるだけたくさんの方にお読みいただきたいというのと、モチベに直結しますのでどうぞよろしくお願いします!


またリアクションや感想なども引き続きお待ちしておりますᐕ)ノ

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