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繰り返しのゲーム  作者: 赤ずきん
繰り返された未来
34/74

星座


「まだまだですね。」


どこを見ても辺りは一面砂。


建物などあるわけもない…。

広大な砂漠に心折れかけている四人だった。


歩き続けて疲れもみえてきた時、アゲハが提案を出す。


「今日中に砂漠は抜けれないし…夜に動くのもあれだし…どっかで一夜過ごすか…。」


皆その意見に賛成し、取り敢えずは隠れられそうな所を探すことに。


だが…


どこを見てもない…


やはり砂漠と言うだけだだっ広く、隠れられそうな洞窟等は無いみたいだ。


気づけばもう、夜になっていた。


夜空に満点の星が広がっている。


「あー!もう!ここで良いんじゃねぇか?」


アゲハは疲れきったのか近くにあった木の麓へ座る。


「そうだな…疲れたし…。」


四人は木を囲むようにして座り込むと歩き続けて疲れた足をゆっくりと伸ばす。


「そういえばライムさん達はどうやってこのゲームを知ったんですか?」


ライトの突然の質問に少し手間取るがマカが事情を説明する。


「うーん、なんか、パソコンで、2つ応募したらまぐれで当たったんだよ。」


そのマカの答えにアゲハが反応する、どうやらアゲハも同じようだ。


「マジかよ!俺もそやうだぜ!」


「でも…こんなことになるなんて…。」


「そんなことねぇって、それにマカのせいじゃねぇだろ?」


アゲハはマカにそう言うとニコリと笑って見せる。


(…!!アゲハ…君!!)


何をどう勘違いしたのか…慰められて嬉しい気持ちと、照れくさい気持ちもありながら、またもやマカの顔がにやける。


「…おい、マカ…大丈夫か?」


「へ?!え?大丈夫よ♪」


「は、はぁ。」

(?まだ毒が抜けてない?とか?)


ライムはマカの様子がおかしいとは思ったが、取り敢えずはげんきそうなので様子を見ることにした。


「それにしても…星が綺麗ですね。」


「そうだねぇー、あぁー!ロマンチックだね!」


「あそこに見えるのが大三角形だな。」


「へぇー。」


ライムも夜空を見上げて星空を眺めて大三角形を探す。


「私も何か見つけたい!!」


マカの言葉にアゲハは立ち上がり指を指しながら説明しだす。


「いいか?三角形を作っている星はこと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブだ、白鳥座は十字架の形をしてるから一番分かりやすいぜ♪」


「あ!あった!あれね!」


星座を見つけて何やら満足そうに振る舞うマカをみて、アゲハもやはり嬉しそうに笑う。


一方でライムはアゲハに分からないように驚いた表情をみせる。


(な、なんでこんなに天体に詳しいんだ!?)


すると、今度はライトがマカの隣に立って指を差す。


「マカさん、わし座のアルタイルのすぐ左のほうに、4この3・4等星が小さなひし形をしてる星がみえますか?あれがいるか座ですよ。」


「え!?なに?そんなのあるの?!」


「んでもってアルタイルといるか座を結んだ線と直角になる線をアルタイルの南方に伸ばして、小さな星が2つ並んでるだろ?あれは肉眼でも見える二重星で、やぎ座の頂点となる星だ、やぎ座自身はこの星を頂点に二等辺三角形をつくるんだぜ。」


その時ライムの声が響く。


「ま、待った!」


「?なんだよ。」


「な、なんでそんなに天体に詳しいんだ!?」


アゲハはライムの質問の意味が分からないのかしばらく考え込む。


「いや、常識…じゃね?」


「ええ!常識!?」


そので何故かマカが驚くが、アゲハはとりあえずライムの方を向く。


「え!?だ、だってあたし、そんなの…知らない…けど。」


「 まぁ、なんだ?俺、県の統一テストで一位だしな♪」


「「うそぉーーーーー!!」」


アゲハから信じられない言葉を聞き、マカとライムはハモりながら驚く。


「え?!…てことはライトさんもぉ!?」


「わ、私は…三位ですよ。」


「ス、スゴイ…凄すぎる!!尊敬します!」


マカは、ライトの両手を握りしめキラキラと輝く瞳で見ていた。


「えぇ?!あ、いえいえ、とんでもない。」


「いや、ほんとにそんな感じしないな…アゲハは。」


ライムはアゲハをまじまじと見ながら困り果てていた。

「おい、最後のはいらねぇから!」


「あたしはてっきりどこかのバカだと…。」


「バカじゃねぇ!!」


「それにしても凄いですね!!ライトさん!!さすがです!」


「きいてんのかよ!」


「今度勉強教えてー!!」


「あ、私も是非。」


「きけーーー!!!俺はバカじゃねぇ!!断じてバカじゃねぇよ!!」



地平線の彼方へアゲハの雄叫びが広がっていた。

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